ボリカム洞窟への道...
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回は「ボリカム洞窟への道」編!
雨季まっただ中の2019年8月。
珍しく首都から先輩隊員2人が遊びにいらっしゃるとのこと。
「せっかくとはいえ、観光って言われてもなぁ...」
そこで決まったのが、同任地の先輩がどこかで聞いた、あると言われる「洞窟」。
そんなわけで、この洞窟に至るまでの短くも長い半日を紹介!!
ラオス観光の余談
ラオスの主な観光地と言ったらこんな場所。
・ビエンチャン(首都)
・ルアンパバン(北部の古都)
・チャンパサック(南部の大都市)
中でも、主な観光資源と言ったらこんな場所。
・仏教寺院
・滝や洞窟
・歴史的な建造物など
(自分で書いてるのになんだが、)ここで注目してほしいのが「滝や洞窟」。
それぞれの有名どころって言うと...
~滝~
・クワーンシーの滝(ルアンパバン)←ここまじできれい!!
・コーンパペンの滝(チャンパーサック)←ギネス世界記録「世界で最も幅の広い滝」らしい。
・ファーンの滝(チャンパーサック)
~洞窟~
・パークウー洞窟(ルアンパバン)
・プーカム洞窟(ビエンチャン)
・コーンロー洞窟(カムアン)←巨大洞窟の中をボートで移動、鍾乳石がきれい!
つまりラオスには、滝とか洞窟とか、自然の観光資源がいっぱいあるってこと。
有名どころだけじゃなくて、「観光客は行かないけど地元の人は行く」って場所もいっぱいある。
今回ボリすけ一行が行ったのもそれ、地元の中の地元の方。
(生まれも育ちもパクサンの館長に聞いてみても、知らなかったくらい...)
ってことで、そろそろ本題の「探検」へ!!
先の見えない道のり
朝10時くらいにトゥクトゥクを呼んで出発。
大通りから脇道に入ってからは、未塗装の赤土道(ときどきでこぼこ)。
雨季だから水たまりも多くて、運転も一苦労。
先輩にナビしてもらいつつ、30~40分くらい走って、ここらへんっぽいってところに到着。
とはいえ、そこは村の外れって感じの場所で、洞窟感はまだない。
近くの人に聞いてみると、「たしかに洞窟はある!」とのこと。
「あっちだよ!」って言われるまま、さらに脇道へトゥクを進めてると、おっちゃんに遭遇。
「洞窟に行きたいんだけど、どうやって行くか知っとりますか?」
「ガイドがいないと無理だね。なんなら一緒に行ってあげるよ!」
というのも、ここからは車が通れないんで歩いて行くから、初めてなら案内がないと危ないらしい。
そんな流れで、一緒に行ってもらうことに。
トゥクのおっちゃんも行くってことで、全6人で出発!!
はじめはちょっとした林道。
このときはまだ油断してた。
まぁなんだかんだ、すぐ着くだろうって...
ところが、進んでも進んでも同じような景色。
リアルに道なき道が、永遠に続いてるように。
ときどき休憩をはさみつつ、身体をストレッチ。
特に、足にくる...
ってのも、このよくわかんない赤い岩の地面が、めちゃくちゃ滑る!!
苔むしてたり湿ってたりでつるっつる。
かと思ったら、森の中を進んで行ったり。
ガイドのおっちゃんが、手斧で道を切り開きながら進み続ける。
中々の「探検感」。
「こんな道の案内できるってすごいな。」
「目印になりそうなものなんて、何にもないのに。」
はじめは盛り上がってたみんなも、次第に作業のように黙々と進んで行く。
たしかに近づいてるんだろうけど、あとどれくらいかって目安がないと結構きつい。
結局、1時間半くらいは歩いたかな。
そこには、ちょっとした滝が落ちる洞窟っぽい景色があった。
「やっと着いたわ。」
「よくこんな所見つけたな。」
「洞窟ってこんなかんじだったのね。」
(達成感やちょっとした感動はあったものの、正直なところ、労力に対してテンションがいまいち比例しない...)
とりあえず着いたんだから、休憩がてら周りをちょっと散策。
このあたりもよく滑るんで要注意。
休憩してたときに、別団体のラオ人ご一行が到着。
驚いたのは、まぁまぁ大量の荷物を持って来てる。
「あの道をあんな荷物で来たのか、スゲーわ。」
何かと思って見てたら、どうやらキンビア(ビール飲み会)しに来たみたい。
滝で食材を洗って、料理っぽいことをはじめちゃってる。
「やっぱり、すごいな、ラオ人は。」
帰りも大変...
同じ道とはいえ、帰りはさらに大変...
行きはわりかし登ったんで、帰りはおのずと下り道。
さらに下りだと、まじで道が滑りやすい!!
加えて、ときどきスコールが降ったりやんだり。
泥だらけになりながらの帰路。
ふつうは行きより帰りのが短く感じるんだろうが、心なしか帰りのが長かった気がする...
そんなこんなあって、ようやく入り口に戻って来た。
そこから、またトゥクに乗って元通り。
先輩たち2人は、びしょどろのままバスでお帰りに。
「地元ならでは」と言えば、聞こえはいいかもだが、
中々ハードなボリカム観光になってしまった...
短くも長い半日。
よかったらまたお待ちしております。
そろそろこの辺で。
ではまた!!
ラオスの伝統文化「バーシー」を紹介!!
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回は「バーシー(スー・クワン)」編!
ラオスの結婚式について紹介した前回。
その中で、結婚式の流れは、この2つがメインだって触れた。
・バーシー(スー・クワン)
→親族の家で行われるんで、参加するのは基本身内だけ。
・披露宴
→みんなが参加する方(ボリすけがいつも行くのもこっち)
この1年で地元の結婚式に(たぶん)7回くらい招待して頂いたボリすけ。
だが、正直なところ、行ったことあるのは披露宴の方だけ...
とはいえ、「バーシー」はラオ人にとって身近な伝統文化で、いろんなタイミングで行われる。
そのため、「結婚式以外のバーシー」には、何回も行かせてもらった。
ってことで今回は、ラオスの伝統文化「バーシー」について紹介!!
基本情報
さっきから「バーシー、バーシー」言ってるんだが、
正式名称は「バーシー・スー・クワン」。
(ラオ人はむしろ「スー・クワン」って呼んでる。)
~主なタイミング~
・ピー・マイ・ラーオ(ラオスの新年:4月中旬)
・仏教行事があるとき
・重要な日を祝うとき
~重要な日 例~
・結婚のお祝い
・出産のお祝い
・新居のお祝い
・病気の回復を祝うとき
・親しい人とお別れのとき
・お客さんの歓迎やおもてなし
こんな感じで、タイミングは色々なんで、年間通していつでも行われる。
~意味合い~
人間の身体には「32個の魂」が宿っていて、これが身体の中にあれば「幸せ」なのだが、身体の外に出てしまうと「不幸」が起きてしまう。そのため、重要なタイミング(新年、仏教行事、病気回復など)や人生の節目(結婚、出産、新居など)に、その魂をしっかり身体の中に宿すための文化、とのこと。
~基本の流れ~
- お祈り
- マッ・ケーン
- またお祈り
- 食事
つぎに、この基本の流れに沿って、実際の様子を紹介。
バーシーの様子
- お祈り
祭壇や料理の準備ができて、人が集まってきたら開始。
お供え物としては、鶏の丸ゆで、ゆで卵、お米、お菓子、果物、お酒、お金など。
だいたいは、年長者や偉い方が進行役となって、お祈りを5~10分くらい唱える。
(進行役は、複数人で交代しながら唱えることもある。)
このときに興味深いのが、みんな祭壇を触っていること!
祭壇までちょっと遠い人は、触ってる人を触る(間接的にでもいいみたい)。
なので、みんな祭壇もしくは誰かと繋がってるってイメージ。
- マッ・ケーン
バーシーと言ったら「マッ・ケーン」ってくらい!
(意味:マッ(結ぶ) + ケーン(腕))
お祈りが終わったら、その祭壇に供えてある糸の束や花を使ってお払い。
そして、年長者や偉い方たちが、主賓の手首にその糸束を結んでいく。
お互いに結び合ったところで、他の参加者とも、糸束の結び合いを繰り返していく。
(誰が誰に結んでもオッケーで、主賓や年長者、偉い方には自分から結びに行くのがマナーみたい。)
糸を結ぶときは、その相手に対するお祈りとして、こんなことを一緒に唱える。
・「幸せがありますように」
・「健康でいられるように」
・「長生きできますように」
定型の言い回しはあるけど、特に文言は決まってないんで、
「幸せそうなこと」をアドリブでオッケー。
また、糸を結ぶときに、こんなことをしてる人もいる。
・糸で手の平をなでる
・料理やお酒を手の平にのせる
そんなこんな、15~20分くらいのマッ・ケーン後、
みんなの手首は、結ばれた糸でいっぱい。
~残し方には諸説あるんだが...~
この糸はご利益があるってことで、数日間はつけたままにしておくみたい。
(逆に、すぐ切っちゃうと、不幸なことが起こるらしい...)
それからは、数本残して切ってもいいんだって。
~~~
- またお祈り
それから、また進行役の人がお祈りを唱える(5分くらい)。
そのときも、みんな祭壇もしくは誰かに触ってる。
- 食事
お祈りが終わったら、みんなで食事。
定番なのは「鶏肉」!!
お供えされてたものが、そのまま出てくる。
お祝いのときに出てくる、血を使った料理もよく見る。
流れはこんな感じかな。
時間としては、1~3までなら、だいたい30分くらい。
(進行役のお祈りの長さ、参加してる人数によってマッ・ケーンにかかる時間も変わるんで、一概には言えんのだが...)
色んなバーシー
最後に、今まで参加してきた色んなバーシーをちょこっと紹介。
・県のお偉いさんたちと大規模なピーマイバーシー
・局の人たちと同じくピーマイバーシー
・CCCの高校生たちとミニバーシー
・病気回復のお祝いバーシー
日本にはないラオスの伝統文化「バーシー」。
こういった昔ながらの文化は、時代が変わっても残ってほしいね!!
ちなみに、「結婚式バーシーも、やることは同じだよ!」ってスタッフは言うんだが、
あと1年のうちに1回くらい行けたらいいな...
そろそろこの辺で。
ではまた!!
ラオスの結婚式を紹介!!
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回は「ラオスの結婚式」編!
文化や伝統、宗教や国民性...
そういった、いろんな要素が含まれてくる「結婚式」。
日本でも、結婚式に招待して頂いたことが、何回かあるんだが...
ラオスと日本ではやっぱり違う!!
ってことで、この1年で地元の結婚式に(たぶん)7回くらい招待して頂いたボリすけが、
ラオスの結婚式の様子を紹介。
基本情報 4点
はじめに、ラオスの結婚式について、基本情報を4点紹介!
これだけでも、日本との違いを存分に感じてもらえるかと。
- 招待状をもらうのは、だいたい1週間前
結婚する人の職場の同僚が、届けに来ることが多い。
基本的には「もらったら行く」ってスタンス。
返事とかは特に不要、用事などで行けなくても問題ない。
※招待状は、すごいきれいでしっかりしてる!!
こんなことが書いてある。
・新郎新婦と親族の名前
・日時や会場
・「ぜひ来てください!」
- 招待状をもらってなくても、一緒に行ってオッケー
はじめのころは、ボリすけもスタッフに誘ってもらうがまま、招待状なしで行ってた。
(ちなみに、子どもも一緒に行くのが当たり前。)
- 自由に行って自由に帰ってオッケー
時間はあってないようなもん(失礼かな!?)なんで、好きな時間に行って帰って問題ない。
(始めから終わりまでいたことはないんだが、ほんとに一日中やってるような式もある...)
- とにかく、よく行く!!
うちのスタッフたちは、平均月1くらいで、誰かしらの式に行ってる。
「人がいっぱいの方が楽しい!」ってラオ人の気質もあるせいか、
「知り合いの親せき」レベルでも行ってた...
ラオスの中でも田舎町ってことで、「だいたいみんな知り合い」ってのもあるんかな。
(でもまぁ日本じゃ、友だちの甥の結婚式って言われてもね...)
ある日、配属先に行って「館長が来ないな」って思ったら、
「今日は結婚式に行ったよ!」なんてことも。
~ちょっと豆知識~
ラオスには、「家族の中で1年に1人しか結婚できない」って慣習がある。
(もっと言うと、親せきは関係ない、ただし同じ家に住んでたらダメだって。)
~ちょっと余談~
家族つながりで、「子どもの人数(兄弟姉妹)」について。
結構まちまちだけど、今の子どもたちは、「2~5人」が多いかな。
(さすがに1人っ子は、まだ聞いたことない...)
「3人前後」が一番多い印象。
(ちなみに、CCCスタッフ4人とも、子ども2人。)
あと、10歳くらい年が離れてる兄弟姉妹も、わりとよく見るかも。
この子たちの親世代(40歳前後)になると、6人兄弟姉妹なんてざらだったみたい。
館長の旦那は、9人兄弟だって言うからびっくり!
まぁ、今は少子化まっただ中の日本も、昔はそうだったからね。
ラオスにも、そんな時代の移り変わりが、来つつあるのかな!?
~~~
こんなところが、ちょっとした基本情報。
式の様子からも、日本との違いをさらに感じてもらえるかと。
結婚式の様子
日本人が一般的にイメージする「結婚式」って...
・きれいで厳かな式場で誓いの「I do」したり
・いろんな人たちを呼んで披露宴やったり
・ケーキ切ったり、スピーチしたり
ラオスは違う!!(全く違うとも言えんが...)
ラオスの結婚式の流れでは、この2つがメインのことが多い。
・バーシー(スー・クワン)
→親族の家で行われるんで、参加するのは基本身内だけ。
※「バーシー(スー・クワン)」については、次の記事で紹介(ここでは割愛...)
・披露宴
→みんなが参加する方(ボリすけがいつも行くのもこっち)。
※今から紹介するのはこっち!
- 式場
はじめに、披露宴の式場は、主に2パターン。
・イベント用スペース(みたいな場所)
→こっちは、わかりやすいし行きやすい。
・ふつうの通りの一角(って感じの場所)
→こっちだと、場所が不便で行くのが大変(カーナビなんてないしね)...
なはずなんだが、1時間くらいかかる場所でもスルスル行っちゃう!
地元のラオ人にとっては定番の場所なのか、さすがの土地勘!!
みんな車で行って、駐車場があればいいんだが、なければ空いてる路上に駐車。
式場はというと、入り口の飾り付けは、どこも華やか!
通りの一角だと、日よけテントを広げてあったり、周りをビニールシートで囲ってあったり。
ふつうの道に机と椅子を並べた、「青空式場」なんてこともあった!
だから、そばを通れば、「あぁ、ここ結婚式だ!」ってすぐわかる。
(一車線くらいの道幅だと、式場がはみ出して「通行止め」、なんてことも日常...)
- 流れ
新郎新婦や親族はもちろん、式に来る人たちは、ラオスの伝統衣装を着てくる人が多い。
「スア」:シルクやコットン製、光沢のある感じのシャツ。
「シン」:女性用巻きスカート。これもシルクやコットン製で、柄は民族や地域によって特色がある。
(男性は、「襟付きシャツ」も一応の正装ってことで、見た目ラフな感じの人もちらほら。)
そんなこんなで、式場に着いてからの流れはこんな感じ。
<入り口>
・写真をとったりとらなかったり
・新郎新婦とその親せきに軽いあいさつ
・ウェルカムドリンクがあるときも(ラオラオ:焼酎みたいなラオスのお酒)
・ご祝儀を入れた招待状を、箱の中に入れる
<中に入ってから>
・特に席は決まってないんで、空いてるところに座る
・すでに準備してあるご飯とビールを頂く
・最終的にはキンビア(飲み会)
<キンビアしながら>
・基本的にいつも音楽が鳴ってる
→スピーカーだったり、カラオケで誰かが歌ってたり。踊りたい人(特に独身の人)は、前に出て踊ることもある。
・新郎新婦と親族が前に出てきて、紹介されてることもある
→急に始まるんで、聞いてない人も、気付かない人も多い...
・新郎新婦が、テーブルごとにあいさつして回ることもある
- その他
~ご祝儀~
・スタッフが言うには、相場は100,000~300,000キープ(約1,250~3,750円)くらい
・親密度とか気持ちによって、基本いくらでもオッケー
・日本みたいな、「お札の枚数を偶数にしちゃダメ!」なんてこともない
~カオプン~
結婚式の定番料理、「カオプン」。
生麺みたいな麺状の白い塊に、お好みで刻んだ野菜などを入れて、だしスープをかけて食べる。
だしスープのベースは、魚とか、牛骨とか、ココナッツミルクとか、その場によってまちまち。
あっさりしておいしい!!日本人好みの味だと思う。
当日の流れはこんな感じ。
結局はいつもの「キンビア」ってのが実態...
まぁ、みんな楽しそうだからいいんだけどね!
~ちょっと余談~
(めでたい記事なのに、こんなこと言うのもなんだが...)
結婚式もそうだが、お店で外食するときなど、いつも思うんだけど...
料理をいっぱい残す。
結婚式だと、すでに全テーブルに料理がスタンバイしてあるから、量の調節ができない。
(そもそも、そのスタンバイしてる量ってのも、事前に出欠をとってないんで、どういった人数分なのかも不明...)
量も結構多くて、全部食べ切って帰ったことがないんだよね...
ラオ人と一緒に外食するときも、「明らかに頼みすぎじゃない?」って量を、
結局食べきれずに残すことが多々。
そんなときに聞くんだが、ラオ人の感覚はこうみたい。
・料理が足りなくなるのは失礼だし申し訳ない
・(結局は残すにしても、)いっぱいあった方がうれしい
「その感覚もわかるんだけど、でも残して捨てるのはもったいないよね。」
って思っちゃう...
ラオ人の「おもてなし文化」の弊害なんかな...
~~~
~もうひとつ~
結婚式に限らないんだが、いつも思うことがもうひとつ...
ごみをすぐ捨てる。
特に結婚式では、「来たとき」と「帰るとき」で、テーブルの下が別世界。
「自分たちで処理するより、とりあえず全部地面に捨てといて、全部終わってから掃除する方が簡単。」
「確かに!!」ではあるんだが...
とはいえ、実際のところ、
こういった習慣が、「日常的なポイ捨て」に繋がってるって、めちゃくちゃ感じる...
やっぱり、ごみ問題の意識付けは、生半可じゃないって話。
~~~
二次会はペタンク!?
突然だが、ラオスでよく見るスポーツ。
「ペタンク」と「セパタクロー」!!
~~~
学生は「バレーボール」とか「サッカー」も好きみたい。
たまに道端で「バドミントン」してる子も見かける。
(メジャーどころの「野球」と「バスケ」は見たことない...)
~~~
何の話かっていうと、「二次会はペタンク」ってこともある。
日本人にはあんまり馴染みがないかもだけど、簡単に言うと「カーリング」みたいなルール。
鉄の球を投げて、的の近くに落としたり、相手の球に当てたり。
あんまり激しめのスポーツじゃないんで、パパくらいの年代がよくやってるかな。
もちろん、ゲーム中のビールも欠かさない。
そんなこんなで、ラオスの「結婚式」について、ボリすけの体験談を紹介。
今回は「披露宴」の方を話したんで、次回はラオスの伝統文化「バーシー(スー・クワン)」について。
正直なところ、「結婚式のバーシー」には行ったことないんだが、
他のタイミングでは何回もあるんで、その時の様子を紹介しようかと!!
そろそろこの辺で。
ではまた!!
魚祭り ~ラオ人の恒例行事~
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回は「魚祭り ~ラオ人の恒例行事~」編!
前回の「川遊び」に引き続き、今回もラオスのリアルを垣間見てもらおうかと。
ってことで、「魚祭り」(勝手にそう呼んでる...)について紹介!
ことは2019年、雨季も終わった10月終わりごろ、
スタッフのこんな話を小耳にはさんだところから始まる。
「池の魚はどんな感じ?」
「そろそろ様子見てこようかな。」
そのときは、何のことだかわからんかったが、
とりあえず「まぁ、いっか」。
それから1週間後、スタッフからこんなお誘いが。
「池に魚取りに行くよ!!」
「なんて!?」
なんでも、スタッフの身内が池をもってるらしい...
(所有してるのかは不明。家の近くにあるだけって感じっぽい...)
その池に魚がいっぱいいるから取りに行こうって。
「そうなんだ、ありがとう。いつ行くの?」
「今週の日曜ね。」
そんな流れで、サクッと決まった「魚取り」。
当日は10時ごろに出発。
車に揺られること1時間弱くらい。
林の中に入ってったかと思うと、拓けた場所に池が見えてきた。
「池って、思ったよりもでかいね!!」
車を降りると、もう他のスタッフの旦那衆と例の身内が、池に入って作業中。
ここでようやく、自分の思ってた「魚取り」との違いが判明することに...
これは、水を全部抜いて一網打尽にするタイプの、派手な魚取り!!
水が抜けた池の土に銛みたな道具を差し込んでいって、飛び出してくる魚たちを追い込んですくうって感じ。
(てっきり、釣りとか、網投げてすくうとか、だと思ってた...)
それにしても、みんな手慣れた様子。
毎年1回、こんな風に水を抜いて、魚を取ってるらしい。
確かに大量!!
大きさもまちまち、種類もまちまち。
それを大きさと種類で仕分けするのが一苦労...
・今から食べる用 → でかいやつ
・パデーク(ラオスの発酵調味料)用 → 小さいやつ・骨の多い種類のやつ
・各自で持って帰る用 → その他のやつ
そんなこんなで、昼過ぎに一通りの作業は終了。
そこからは、みなさんお察しの通り、「キンビア(飲み会)」タイム!!
魚を焼いたり、他のおかずをこしらえたり、ビールをセッティングしたり。
もちろん、持参したスピーカーもスタンバイ。
そんな感じで、いつものキンビアを、かれこれ5時間くらい...
日が暮れようかって18時ごろに撤収。
「今日も誘ってくれて、ありがとございました。」
ってことで、今回はラオ人の「魚祭り」について紹介。
ちなみに、翌日はっていうと、CCCに昨日の魚をもってきて、内臓処理&骨抜き。
(下処理は早い方がいいからね!って...)
これも含めて、2019年の「魚祭り」!!
そろそろこの辺で。
ではまた!
川遊び ~ラオ人の海水浴~
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回は「川遊び ~ラオ人の海水浴~」編!
今日は息抜き的な内容で、ラオスの日常を垣間見てもらおうかと。
ってことで、ラオ人の海水浴(淡水浴!?)「川遊び」について紹介!
海への興味
「東南アジアの国ってどこがあるっけ?」
ラオス、タイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、マレーシア、ブルネイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、東ティモール。
(日本人で「ASEAN加盟国」全部言える人って、たぶん少ないよね...)
一般に「東南アジア」って聞くと、
・セブ島(フィリピン)
・バリ島(インドネシア)
・プーケット島(タイ)
こんなリゾートチックなイメージも大きいんじゃない?
そこで、これらに共通するのが「海」!!
青い海にきれいな砂浜、おしよせる波に心地よい潮風...
しかし、みなさんご存じの通り...
なので、ラオス国民は少なくとも海外に行かないと、
生で「海」を見ることはできないってこと...
「別に海なんて見なくても構わんよ!」って思う人もいるだろう。
が、わりとみんな、多少の興味はあるみたい。
特に、子どもたちは興味津々!!
前に、「テレビ電話交流 with 沖縄の中学校」をあげたんだが、
そのときに沖縄の紹介を事前にやろうと思って、それこそ海の写真をいっぱい見せてあげた。
「めちゃくちゃきれい!!」
「行ってみたい!!」
「これって日本なの??」
こんな歓声が大きかったのがなつかしい。
まぁ、とは言ったところで...
「海がないのは、どうしようもない。」
「でも、ラオスにも川があるじゃんか!!」
こんなかんじで、
ラオ人のちょっとした贅沢であり、暑い乾季の定番...
それが「川遊び」!!
~ちょっと余談~
ラオスにも、市民プールみたいのはある。
でも、25mみたいな泳ぐ用じゃなくて、水遊びみたいな子ども用。
1人:10,000キープ(約125円)
また、町中では「ビニールプール」もわりとよく見る。
家の前でバシャバシャ遊んでるのも、暑い乾季によく見る光景。
~~~
川遊び
「川」と言っても、「メコン川」に入るわけじゃない!
その支流で「川遊びスポット」として、地元の人たちに知られてる場所がいっぱいある。
その中で、任地のパクサンからビエンチャン方面に、車で1時間~1時間半くらいの2か所。
CCCのスタッフが、3回連れてってくれた。
子どもたちは、よっぽど楽しみなのか、行きの車中の盛り上がりがすごい!
スタッフが言うには、この休みで遊びに行く場所を、子どもに選ばせたらしい。
・タイの町:ブンカーン(メコン川の反対側、船ですぐ行ける)
・川遊び
(船ですぐ行けるとはいえ、外国にちょっと遊びに行くってすごい感覚...)
(パクサンのラオ人は、ほんとに気軽な感じでブンカーンに行くみたい。)
それで、子どもたちが選んだのが「川遊び」ってわけ。
着いてみると、すごい拓けた場所で、若干のリゾート感も漂う!!
水も結構きれいで、砂も白め。
座る席もあるし、料理もあるし、浮き輪も貸し出してる。
(もちろん、全部お金はかかるんだが...)
思ってたよりも、すごいちゃんとしてた。
子どもたちは、我先にと服を脱いで、川に飛び込んでいく!!
水をかけ合ったり、砂をほじくり回したり、思いのままにはしゃぎまわる。
一方、大人たちはと言うと...
もちのろん「キンビア(飲み会)」!!
気づいたときには、ビールがずらりで、料理もスタンバイ。
(ラオ人は、飲み物も料理も、わりと自分たちで持ち寄ってくる。)
(簡単なものなら、材料と調味料を持ってきて、その場で料理しちゃう。)
例によって、「スピーカーも持参」、ではなく、
すでに店側の音楽が大音量...
そんなこんなで、
・ビール飲みながら、
・ご飯食べながら、
・雑談しながら、
ゆったりと過ごす。
「ここがボリカムサイの海だよ!」
「これがラオス式の海水浴だよ!」
「むしろ、海よりも川の方がいいかもね!」
「海水だと、体がべたべたしちゃうから!」
(思ったら、そういうことも知らないのか...)
たまに、子どもが戻ってきてご飯をもらって、また出ていく。
たまに、大人もせっかくだからって、川に入っていく。
ラオ人の大人は、服を着たまま川に入る。
(帰る時には、持ってきたシャツに着替える人もいるし、びしょびしょのまま車に乗り込む人もいる。)
そんでもって記念撮影。
そんなこんなで、昼前くらいに着いて、夕方くらいに撤収。
子どもたちは疲れ果てて、帰りの車中は熟睡。
「楽しい思い出になったかな!?」
「今日は連れてってくれて、ありがとうございました。」
ってことで、今回はラオ人の「川遊び」について紹介。
そろそろこの辺で。
ではまた!!
ラオっ子の遊び方 ~厳選10選~
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回は「ラオっ子の遊び方」編!
配属先が「子ども文化センター(CCC)」ってだけあって、
子どもたちと遊ぶのも醍醐味のひとつ。
そこで、浮かぶのがこんな疑問。
「ラオスの子どもたちって、どんなことして遊んでんの?」
ここでは、よくみんながやってる遊び「厳選10選」を紹介。
基本情報
とはいえ、いろんな遊びをしてるのは、だいたい小学生(10歳前後)まで。
(前の「携帯電話 事情)でも話したが、」中学生になると、携帯を持ちはじめる子が多い。なんで、自由時間には、携帯ゲームしたりyoutube見たりへと様変わり。)
「せっかく、みんながいるところに来てるんだから、一緒に遊ぼうぜ!」
って思うところはあるんだが...
「考えてみたら、自分も子どものころは、よくゲームやってたな!」
「一緒にやる活動はちゃんとやってるし、自由時間なら構わんか。」
~~~
ちなみに、ボリすけの任地:ボリカムサイ県パクサン郡のCCCには、
小学生~高校生(6~18歳くらい)の子どもたち、だいたい50~60人が来る(上の写真でわかる通り、実は8割女の子)。
一番多いのは10歳前後で、小学4年生~中学2年生くらい。
~~~
そんなこんなで、よく一緒に遊んでるのが、小学4・5年生の子どもたち。
外で元気に遊び盛り!!
つぎに紹介するのは、こんな子たちがよくやってる遊び。
~ちょっと余談~
いつかも話したかもだが...
遊びの鬼決めなんかで、よくやるのが「じゃんけん」。
ラオスでは、地方によって言い方が違う。
ボリカムサイでは「ティーニャイ」って言ってる。
「グー(石)」と「パー(紙)」の出し方は同じ。
「チョキ」は、その子によって「はさみ」か「釘」のどっちか。
(「はさみ」なら日本と同じで指2本、「釘」なら人さし指1本。)
また、ラオっ子にとって、じゃんけんは2人でするもの。
3人以上いるときにやるのは、「オーンピアン」。
はじめに、みんなで手を出して、真ん中で重ねる
→「オーンピアン」のかけ声で、「手の平」か「手の甲」を出す
→手の「平」か「甲」、人数の多い方が抜けていく
→これをくり返して、最後に2人になったところで、じゃんけん!
~~~
ラオっ子の遊び10選
はじめにちょこっと、遊びに関するラオ語。
・「マーッ」+「~」=~ごっこ
・鬼の人が誰かにタッチするときは、よく「キン」って言う
・鬼の人は「ペン」って呼ばれる(「誰が鬼?」=「パイ・ペン?」)
~マーッ系 定番3選~
・マーッ・リー(かくれんぼ、リー=隠れる)
日本と同じで、鬼が隠れた子たちを見つけていく。
・マーッ・ライ(鬼ごっこ、ライ=追う)
ラオっ子の間では、「メン」っていう特殊ルールがある。
「メン」と言って、人さし指を口に当てて、その場に止まるとタッチされない!
(ちょっとせこい...)
・マーッ・ティー(なんて訳すんだろ...)
中学っ子もたまにやってる、ラオっ子遊びの定番(たぶん日本にはないと思う...)。
説明むずいんだが、簡単にこんな感じのルール。
10人くらいで2チームに分かれて、向かい合った中央に境界線を引く。
→片方のチームの1人が、「ティー」って叫びながら境界線を越えて、相手陣地に入る。
→相手陣地でも、息が続く限り「ティー」って叫びながら、相手チームの人にタッチしていく。
→そのまま叫び続けた状態で、自分の陣地に戻ってくればオッケー。
→反対に、入られた側のチームは、入ってきた人にタッチされないように逃げる。
→もしくは、その人を捕まえて、「ティー」の息を切れさせることができたら、自分の陣地に捕まえておける。
→これを1人ずつ、各チームくり返していく(要は、入ってきた相手を、うまく捕まえるゲーム)。
→最終的に、相手チームの全員を捕まえた方が勝ち!!
※ただし、自分チームの人が、相手チームに捕まってるとき、相手陣地に入った人(もちろん「ティー」って叫んでる)が、その仲間にタッチできればその人は解放される。だが、その解放された人も、タッチされたときから「ティー」って叫びながら、自分陣地に戻らなければならない。その間に、相手チームの人にまた捕まれば、また囚われの身。
男の子も女の子も入り混じってやってる。
力技で抑え込んだり、みんなで引っ張り合ったり、なかなか激しい系の遊び。
~跳ぶ系 3選~
・ドーッ・スアッ(大縄跳び)
→日本みたいな「8の字跳び」はないみたい。はじめから中に入った状態で回し始めるのが、ラオっ子式。ある回数(15回とか)を決めて、それを跳べたら、一回止めて次の人に交代、って感じ。
・ドーッ・ヤーン(ゴム跳び)
→高いところにセットしたゴムひも(輪ゴムをいっぱい繋げたやつ)を、ふつうに飛び越える「高跳び」もあるし、
低いところにセットしたゴムひもを、なんかしらのルールで「またいでく」遊び方もある(こっちはいまいちよくわかんない...)。
・ドーッ・カームガラー(ヤシの実跳び)
これも跳ぶ系の遊び。
ゴムひもの先に、半分に割ったヤシの実(サンダルでもなんでもいいんだが)を結びつける。
→遊ぶ子たちが適当な感じの輪になって、その輪の中に1人が入る。
→中の人は座った状態で、ヤシの実を結んだゴムひもを、円状に振り回していく。
→輪になってる子たちは、回ってくるゴムひもを飛び越えていく。
→跳べずにゴムひもに当たった人は、中の人と交代する。
~その他 4選~
・チョーラチャッ(どろけい?)
→「ボリすけは警察ね!」って言われるから、日本でいうところの「どろけい」みたいな遊びだと思う。でも、警察はいつもぼくだけなんで、結局は「鬼の変わらない鬼ごっこ」みたいになってる...
・ローリーン
→ボールを使って、鬼に取られないように、他の人に回してく遊び。
ちなみに、ラオ語で「ボール」は「マーッ・バーン」。
・小石取り遊び
小石を一つ上に投げて、地面に落ちる前にそれをキャッチする。その間に、いっぱい広げてある小石をいっぱい拾った方が勝ちって遊び。
・お買い物ごっこ
→葉っぱとか木の実とかを拾ってきたり、泥んこで何かを作ったり。それを並べて「なに買う?」って誘ってくる。
「いくら?」って聞くと、最初は「いくらだよ!」って言うんだが、
「高いよ!」って言うとすぐに、「じゃあ、ただでいいよ!」ってなるのがかわいい!!
~番外編~
・堀遊び
→ある日、工事に伴って、CCCの周りに堀ができてた。そうなれば、子どもたちにとっては格好の遊び場。ジャンプして砂に着地したり追いかけっこしたり、一人で上がれなくて怒りだしたり泣きだしたり。
こんな悩みも...
まぁそんなこんな、子たちから元気をもらいながら一緒に遊んでる。
ここで取り上げた以外にも、その子の好みとタイミングによっていろいろ。
・折り紙
・ぬり絵
・キャッチボール
・サッカー
・じゃれ合いっこ
こんな風に、「一緒に遊んでくれるお兄ちゃん」をやってると、みんな気さくに仲良くしてくれる!
たまにちょっとしたプレゼントをくれることも!!(描いた絵とか、折り紙とか、お菓子のおすそ分けとか。)
中でも、かわいらしい双子ちゃんが、特になついてくれてる。
それはすごいうれしいんだが、それに伴ってこんな悩みも...
他のスタッフが言うには、
「あの2人がいっつもボリすけと遊んでるから、他の子が怒ってるよ!」って。
それは、うすうす気づいてた...
「遊びのお兄ちゃん冥利」には尽きるんだが、他の子によく見られてないんなら、あんまりよくないね...
それからは、遊びに誘ってくれる子とは、「時間を分けて遊ぶ」ようにしてる次第。
~ちょっと余談~
例の双子ちゃんとその友だちが、
「午後の活動終わったら、チョーラチャッしてくれる?」って感じで、
たまに予約してくるのが、おもろくてかわいい!
「活動の後は、ごみ拾いしないと!」って返すと、
「じゃあ、ごみ拾いしたら、一緒に遊ぶ約束ね!」って。
そんなやり取りが何回かあった後、
「ごみ拾いしたら、チョーラチャッしてね!」って感じで、
ごみ拾いを前提に言ってくるようになった。
「作戦成功!!(結果オーライ!?)」
来年ボリすけがいなくなっても、ごみ拾いが習慣になってる日を願いつつ...
~~~
そんなこんな、
定期的にいろんなイベントやったり、語学の授業やったりの合間は、
楽しく愉快に子どもたちとはしゃいでますって話。
そろそろこの辺で。
ではまた!!
ラオスのめし事情 & 鬼のキンビア...
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回はラオスの「めし事情 & 鬼のキンビア」編!
初めに断っとくと、ここでは「ラオスの代表料理はこれ!」ってかんじの紹介よりは、
「ラオスのめし事情!!」ってかんじでお届け(わかるかな!?)。
加えて、ラオ人とは切っても切れない「キンビア文化」について、知ってもらおうかと...
ラオスめしの特徴
はじめに、基本情報から。
察しのいい方は、「隣の国だし、タイ料理みたいなかんじじゃない?」って思うかも(それはわりと当たってる)。
~味の特徴~
・とにかく、辛いの大好き!!
→辛さの調節は、唐辛子を何本入れるか。
大人も子どもも辛いもの大好き。
唐辛子をそのままかじる強者も。
・香草よく使う
いつだったか、「どうせなんかのハーブだろう」って食べたら、
「ドクダミ(たぶん...)」だったこともあるんで要注意!
・独特な調味料(ナンプラー、パデーク、カピ)
→ナンプラー・・・タイ料理に欠かせない魚醤、ラオス料理にも必需品。
パーデーク・・・魚を塩漬けした発酵調味料、塩辛みたいなかんじ。
カピ(シュリンプペースト)・・・エビを塩漬けにした発酵調味料(匂いが独特なんだが、慣れるとやみつき)。
・味の素
→わりと何にでも入れる、「万能調味料」ってかんじ。
ちなみに、ラオ語では「ペーン(粉)・ヌワ(おいしい)」(「アジノモト」でも通じる)。
なんだかんだで、日本人の口に合う料理が多い!!
ボリすけの一押しは、「カオピアッ・セン(ラオス風のうどん)」!!
ラオ人にとって朝・昼ご飯の定番。
相場はだいたい、1杯:10,000~15,000キープ(約125~185円)。
一番安い店だと、1杯:5,000キープ(約60円)。
~よく食べる肉魚系~
鶏、家鴨、豚、山羊、牛、水牛、魚、蛙、貝、蟹など
~地方によっては食べてる系~
イヌ、ヘビ、ネズミ、リス、虫類全般など
~独特系~
・ルアッ・ムー:豚の血を固めたゼリーみたいなもの
→わりと血の匂いがして苦手。
(ちなみに、家鴨などの血は「おもてなし料理」、豪華なご飯のときにわりと出てくる定番。)
・ナン・ングワ:牛の皮を干して乾かしたもの
→ジャーキーみたいに食べたり、焼いてサクサクにしたりする。わりとおいしい!
・ピア:牛の腸の中身エキス、つまりは...(そういうこと)
→独特の苦みと臭みがあるけど、料理に使われてるとあんまり気になんない。
~ちょっと余談 パクサン3大レストラン~
JICAの人や他の隊員が来たら、ご飯を食べに行くところは、選ばずともほぼ決まってる。
・ルームメイト・カフェ → 軽食やちょっとした休憩に、タピオカがおすすめ!wifiも早い!
・スィンダーッ・パン → ラオス風焼肉をガッツリ食べたいときに!
・ビューコン・レストラン → オーソドックスなラオ料理店、メコン川沿いで雰囲気も良い!
とりあえず、この3店舗を抑えれば、パクサンのレストランはコンプリート...かな!?
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~ちょっと余談 学生の昼飯~
日本の学生の昼ご飯と言えば、学校給食やお弁当。
さて、ラオスの学生の昼ご飯はと言うと...
- 家に帰って食べる
- 家から持ってきたものを食べる
- どこかで買って食べる
一番多いのは「3」かな...
ラオスの昼休みは、めちゃくちゃ長い。
だいたい11:30~13:30、たっぷり「2時間」。
だから、余裕をもって家に帰って食べる子もいる(1)。
家からご飯とちょっとしたおかずを、タッパーやビニール袋に入れて持ってくる子もいる(2)。
近くのちょっとした売店で、即席めん、お菓子、ジュースなどを買って食べる子もいる(3)。
お菓子やジュース、軽食を売ってるところもある。
(そうなるのも当然だろうが、子どもたちは好きなときに好きなものを食べてる...)
活動日には、CCCでもそういった食べ物・飲み物をスタッフが売ってる。
だいたいの子たちは、CCCで昼ご飯を食べるんだが、
やっぱりほとんどの子が、カップラーメンとか、ルーッスィーン(ラオス風の肉団子)とか。
あとは、お菓子やジュースがめっちゃ好き!!特に甘いもの!!
ちなみに、ラオス国立大学には、広い学食もカフェの店舗などもあった。
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ラオスはよく米食う国だ!
ちょっと古いんだが、Tripadvisorで見つけたランキング!
https://tg.tripadvisor.jp/news/graphic/eatrice/
~世界で一番おコメを食べているのはどこの国?~
1位 バングラディッシュ 473g
2位:ラオス 445g
3位:カンボジア 436g
4位:ベトナム 398g
5位:インドネシア 364g
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50位:日本 119g
(※注釈:データはFAO CAST発表の2011年の統計。消費量は、国が供給するコメの総量を国民一人当たりに換算した数値。)
アジアの国が並ぶ中、ラオスは堂々の2位!!
「日本が思ったより低いね!」って思うかもだけど、日本人はパンも麺類もよく食べる。
炭水化物の種類がいっぱいある結果だろうね。
このランキングの通り、ラオ人は米をめっちゃ食べるんだが、
米と言っても、主食は「もち米(ラオ語:カオニャオ)」!!
朝昼晩の3食、腹もちのいいもち米を、しっかり食べる。
(フランスパンなども売ってるが、日常的にはやっぱり米食。)
また、もち米の場合は、手づかみで食べる。
ティップ・カオっていう竹編みの籠に入ったもち米を、
そのまま手でつかんで、一口サイズにちぎりながら口に入れてく。
おかずがあるときは、それに押し付けてくっつけて食べる。
ちなみに、ラオ人は白米も食べるんだが、そのときは手じゃなくてスプーン。
そんなこんなで、2位にランクイン。
鬼のキンビア
「キンビア」=「食べる・飲む(キン)+ ビール(ビア)」
要は、日本人的に言うところの「飲み会」。
ラオ人は、とにかく「キンビア」が大好き!!
何かっていうと、二言目には「キンビア」。
・「だれかの誕生日が近いから」
・「局の人と会議したから」
・「ビールが余ってるから」(結局は買い足すけど...)
そこで飲むのは、ラオスが誇る国民的ビール...
「ビアラオ」一択!!
「なにを飲むか?」って言われたら、「水」か「ビアラオ」ってな感じ。
特徴としては、原料に「ジャスミン米」ってのを使ってるためか、
ほんのり甘くて、のど越しもよく、すっきりして飲みやすい!!
そして、必ずと言っていいほど、「氷を入れて飲む」!!
もともと冷えてないから冷やすため、ってのもあるし、
少し薄めて酔いが回りにくいように、ってのもあるし。
流れとしては...「キンビアするか!」ってなったら、
馴染みの店に「ビール1・2ダース」と「ビニール袋に入れた大量の氷」を注文すると同時に、
近くの市場に「なんか食べるもの(パパイヤサラダとか、焼いた鶏肉や豚肉とか)」を買い出しに。
それらを待つ間に、空いた人がテーブルといす、コップとクーラーボックスのセッティング。
(数万回とくり返してきたかのように淀みがない...)
そしてそして、そろそろ本題に...
~「鬼のキンビア」たる所以~
- とにかく、めちゃくちゃ飲む!!
大瓶640mlを、1人2~3本は当たり前。
ラオ人的には、「いっぱい飲めば、いっぱい楽しい!」って感覚らしい。
だから、とにかくいっぱい飲もうとする。
それに輪をかけるように、ラオ人は15分に1回くらいで「乾杯」する。
(これは言わば、「もっと飲もうよ」って合図。)
そして、だれが教えたかこの日本語...「一気(いっき)」。
一気が無理なら「半分」、それも無理なら「20%」ってなかんじで、食い下がってくる。
飲んだもん勝ち、弱肉強食の世界。
- そんでもって体力勝負
ラオ人は、ことキンビアになると、時間を気にしない。
CCCでもスタッフが近くの友人を呼んで、たまにやるんだが、
17時くらいにスタートして、気付いたら22時なんてこともある。
みんなの体力には感心...
~ちょっと余談~
ありがたいことに、ラオスで何度か「結婚式」に招待してもらった。
そこでも基本的にはキンビア。
外部主催となると、時間帯にもよるが、3時間くらいでお暇してる。
※「ラオスの結婚式」の記事も、近いうちに出そうと思ってる次第。
~~~
- 音楽は欠かせない
キンビアにつきものなのが「音楽」。
そこで使うのが、自前のスピーカー!
一口にスピーカーと言っても、テーブルに置くような小型サイズじゃなくて、
ちょっとしたホームシアター用に使うような、地面に置くでかいやつ!
そんなスピーカーを持ってる家が多いのが、ラオ人あるある(うちの大家も自前)。
キンビアの定番曲は決まってるみたいで、どこでもわりと同じラインナップ。
それも、だいたいがタイの曲らしい。
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それらはまだ構わんのだが、切実なお願いが一つ...
家の近所でキンビアしてるとき...
「外の音楽がまじでうるさい!!」
「少なくとも日付超えたら、爆音スピーカーは切ってくれ!!」
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そんなこんなで、翌日になると、
「昨日は何人でどれだけ飲んだね!」ってことを話すのも、ラオ人あるある。
誘ってくれることは、ほんとにありがたい!!
でも、「飲みすぎ(飲ませすぎ)」と「近所迷惑」には気を付けようね!!
こんな当たり前の気付きを痛感したこの1年。
(自分の周りだけなのかと思ったら、他の協力隊もみんな口揃えてたから、ちょっと安心。)
こんなところで、「ラオスのめし事情」と「キンビア文化」を感じてもらえたかな!?
単なるラオス料理の紹介とは、それこそ一味違う内容だったんじゃないかと。
そろそろこの辺で。
ではまた!!