ボリすけの協力隊活動 in ラオス

現役の協力隊員がリアルな活動を紹介

ボリカム洞窟への道...

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回は「ボリカム洞窟への道」編!

 

雨季まっただ中の2019年8月。

珍しく首都から先輩隊員2人が遊びにいらっしゃるとのこと。

 

「せっかくとはいえ、観光って言われてもなぁ...」

そこで決まったのが、同任地の先輩がどこかで聞いた、あると言われる「洞窟」。

 

そんなわけで、この洞窟に至るまでの短くも長い半日を紹介!!

 

 

ラオス観光の余談

ラオスの主な観光地と言ったらこんな場所。

ビエンチャン(首都)

・ルアンパバン(北部の古都)

・チャンパサック(南部の大都市)

 

中でも、主な観光資源と言ったらこんな場所。

・仏教寺院

・滝や洞窟

・歴史的な建造物など

 

(自分で書いてるのになんだが、)ここで注目してほしいのが「滝や洞窟」

 

それぞれの有名どころって言うと...

~滝~

・クワーンシーの滝(ルアンパバン)←ここまじできれい!!

・コーンパペンの滝(チャンパーサック)←ギネス世界記録「世界で最も幅の広い滝」らしい。

・ファーンの滝(チャンパーサック)

~洞窟~

・パークウー洞窟(ルアンパバン)

・プーカム洞窟(ビエンチャン

・コーンロー洞窟(カムアン)←巨大洞窟の中をボートで移動、鍾乳石がきれい!

 

つまりラオスには、滝とか洞窟とか、自然の観光資源がいっぱいあるってこと。

有名どころだけじゃなくて、「観光客は行かないけど地元の人は行く」って場所もいっぱいある。

 

今回ボリすけ一行が行ったのもそれ、地元の中の地元の方。

(生まれも育ちもパクサンの館長に聞いてみても、知らなかったくらい...)

 

ってことで、そろそろ本題の「探検」へ!!

 

先の見えない道のり

朝10時くらいにトゥクトゥクを呼んで出発。

大通りから脇道に入ってからは、未塗装の赤土道(ときどきでこぼこ)。

雨季だから水たまりも多くて、運転も一苦労。

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先輩にナビしてもらいつつ、30~40分くらい走って、ここらへんっぽいってところに到着。

とはいえ、そこは村の外れって感じの場所で、洞窟感はまだない。

 

近くの人に聞いてみると、「たしかに洞窟はある!」とのこと。

 

「あっちだよ!」って言われるまま、さらに脇道へトゥクを進めてると、おっちゃんに遭遇。

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「洞窟に行きたいんだけど、どうやって行くか知っとりますか?」

「ガイドがいないと無理だね。なんなら一緒に行ってあげるよ!」

 

というのも、ここからは車が通れないんで歩いて行くから、初めてなら案内がないと危ないらしい。

そんな流れで、一緒に行ってもらうことに。

トゥクのおっちゃんも行くってことで、全6人で出発!!

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はじめはちょっとした林道。

このときはまだ油断してた。

まぁなんだかんだ、すぐ着くだろうって...

 

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ところが、進んでも進んでも同じような景色。

リアルに道なき道が、永遠に続いてるように。

 

ときどき休憩をはさみつつ、身体をストレッチ。

特に、足にくる...

 

ってのも、このよくわかんない赤い岩の地面が、めちゃくちゃ滑る!!

苔むしてたり湿ってたりでつるっつる。 

 

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かと思ったら、森の中を進んで行ったり。

ガイドのおっちゃんが、手斧で道を切り開きながら進み続ける。

中々の「探検感」。

 

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「こんな道の案内できるってすごいな。」

「目印になりそうなものなんて、何にもないのに。」

 

はじめは盛り上がってたみんなも、次第に作業のように黙々と進んで行く。

たしかに近づいてるんだろうけど、あとどれくらいかって目安がないと結構きつい。

 

結局、1時間半くらいは歩いたかな。

そこには、ちょっとした滝が落ちる洞窟っぽい景色があった。

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「やっと着いたわ。」

「よくこんな所見つけたな。」

「洞窟ってこんなかんじだったのね。」

 

(達成感やちょっとした感動はあったものの、正直なところ、労力に対してテンションがいまいち比例しない...)

 

とりあえず着いたんだから、休憩がてら周りをちょっと散策。

このあたりもよく滑るんで要注意。

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洞窟の脇にちょっとした祭壇を発見 / きれいなヘビに遭遇

休憩してたときに、別団体のラオ人ご一行が到着。

驚いたのは、まぁまぁ大量の荷物を持って来てる。

「あの道をあんな荷物で来たのか、スゲーわ。」

 

何かと思って見てたら、どうやらキンビア(ビール飲み会)しに来たみたい。

滝で食材を洗って、料理っぽいことをはじめちゃってる。

「やっぱり、すごいな、ラオ人は。」

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帰りも大変...

同じ道とはいえ、帰りはさらに大変...

行きはわりかし登ったんで、帰りはおのずと下り道。

 

さらに下りだと、まじで道が滑りやすい!!

加えて、ときどきスコールが降ったりやんだり。

 

泥だらけになりながらの帰路。

ふつうは行きより帰りのが短く感じるんだろうが、心なしか帰りのが長かった気がする...

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そんなこんなあって、ようやく入り口に戻って来た。

そこから、またトゥクに乗って元通り。

先輩たち2人は、びしょどろのままバスでお帰りに。

 

「地元ならでは」と言えば、聞こえはいいかもだが、

中々ハードなボリカム観光になってしまった...

 

短くも長い半日。

よかったらまたお待ちしております。

 

 

そろそろこの辺で。

ではまた!!

 

 

ラオスの伝統文化「バーシー」を紹介!!

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回は「バーシー(スー・クワン)」編!

 

ラオスの結婚式について紹介した前回。

その中で、結婚式の流れは、この2つがメインだって触れた。

 

・バーシー(スー・クワン)

→親族の家で行われるんで、参加するのは基本身内だけ。

・披露宴

→みんなが参加する方(ボリすけがいつも行くのもこっち)

 

この1年で地元の結婚式に(たぶん)7回くらい招待して頂いたボリすけ。

だが、正直なところ、行ったことあるのは披露宴の方だけ...

 

とはいえ、「バーシー」はラオ人にとって身近な伝統文化で、いろんなタイミングで行われる。

そのため、「結婚式以外のバーシー」には、何回も行かせてもらった。

 

ってことで今回は、ラオスの伝統文化「バーシー」について紹介!!

 

 

基本情報

さっきから「バーシー、バーシー」言ってるんだが、

正式名称は「バーシー・スー・クワン」

(ラオ人はむしろ「スー・クワン」って呼んでる。)

 

~主なタイミング~

・ピー・マイ・ラーオ(ラオスの新年:4月中旬)

・仏教行事があるとき

・重要な日を祝うとき

 

~重要な日 例~

・結婚のお祝い

・出産のお祝い

・新居のお祝い

・病気の回復を祝うとき

・親しい人とお別れのとき

・お客さんの歓迎やおもてなし

 

こんな感じで、タイミングは色々なんで、年間通していつでも行われる。

 

~意味合い~

人間の身体には「32個の魂」が宿っていて、これが身体の中にあれば「幸せ」なのだが、身体の外に出てしまうと「不幸」が起きてしまう。そのため、重要なタイミング(新年、仏教行事、病気回復など)や人生の節目(結婚、出産、新居など)に、その魂をしっかり身体の中に宿すための文化、とのこと。

 

~基本の流れ~

  1. お祈り
  2. マッ・ケーン
  3. またお祈り
  4. 食事

 

つぎに、この基本の流れに沿って、実際の様子を紹介。

 

バーシーの様子

  1. お祈り

祭壇や料理の準備ができて、人が集まってきたら開始。

お供え物としては、鶏の丸ゆで、ゆで卵、お米、お菓子、果物、お酒、お金など。

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祭壇はこんな感じ(その場によってまちまち)

だいたいは、年長者や偉い方が進行役となって、お祈りを5~10分くらい唱える。

(進行役は、複数人で交代しながら唱えることもある。)

 

このときに興味深いのが、みんな祭壇を触っていること!

祭壇までちょっと遠い人は、触ってる人を触る(間接的にでもいいみたい)。

なので、みんな祭壇もしくは誰かと繋がってるってイメージ。

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このときの進行役は、中央右にいるおばあちゃん3人
  1. マッ・ケーン

バーシーと言ったら「マッ・ケーン」ってくらい!

(意味:マッ(結ぶ) + ケーン(腕))

 

お祈りが終わったら、その祭壇に供えてある糸の束や花を使ってお払い。

そして、年長者や偉い方たちが、主賓の手首にその糸束を結んでいく。

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お互いに結び合ったところで、他の参加者とも、糸束の結び合いを繰り返していく。

(誰が誰に結んでもオッケーで、主賓や年長者、偉い方には自分から結びに行くのがマナーみたい。)

 

糸を結ぶときは、その相手に対するお祈りとして、こんなことを一緒に唱える。

・「幸せがありますように」

・「健康でいられるように」

・「長生きできますように」

 

定型の言い回しはあるけど、特に文言は決まってないんで、

「幸せそうなこと」をアドリブでオッケー。

 

また、糸を結ぶときに、こんなことをしてる人もいる。

・糸で手の平をなでる

・料理やお酒を手の平にのせる

 

そんなこんな、15~20分くらいのマッ・ケーン後、

みんなの手首は、結ばれた糸でいっぱい。

 

~残し方には諸説あるんだが...~

この糸はご利益があるってことで、数日間はつけたままにしておくみたい。

(逆に、すぐ切っちゃうと、不幸なことが起こるらしい...)

それからは、数本残して切ってもいいんだって。

~~~

  1. またお祈り

それから、また進行役の人がお祈りを唱える(5分くらい)。

そのときも、みんな祭壇もしくは誰かに触ってる。

 

  1. 食事

お祈りが終わったら、みんなで食事。

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定番なのは「鶏肉」!!

お供えされてたものが、そのまま出てくる。

お祝いのときに出てくる、血を使った料理もよく見る。

 

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流れはこんな感じかな。

時間としては、1~3までなら、だいたい30分くらい。

(進行役のお祈りの長さ、参加してる人数によってマッ・ケーンにかかる時間も変わるんで、一概には言えんのだが...)

 

色んなバーシー

最後に、今まで参加してきた色んなバーシーをちょこっと紹介。

 

・県のお偉いさんたちと大規模なピーマイバーシー

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さすがに立派な祭壇がいっぱい!
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マッケン行列!!

・局の人たちと同じくピーマイバーシー

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事前の準備・事後のキンビア

・CCCの高校生たちとミニバーシー

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・病気回復のお祝いバーシー

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日本にはないラオスの伝統文化「バーシー」。

こういった昔ながらの文化は、時代が変わっても残ってほしいね!!

 

ちなみに、「結婚式バーシーも、やることは同じだよ!」ってスタッフは言うんだが、

あと1年のうちに1回くらい行けたらいいな...

 

 

そろそろこの辺で。

ではまた!!

 

 

ラオスの結婚式を紹介!!

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回は「ラオスの結婚式」編!

 

文化や伝統、宗教や国民性...

そういった、いろんな要素が含まれてくる「結婚式」。

 

日本でも、結婚式に招待して頂いたことが、何回かあるんだが...

ラオスと日本ではやっぱり違う!!

 

ってことで、この1年で地元の結婚式に(たぶん)7回くらい招待して頂いたボリすけが、

ラオスの結婚式の様子を紹介。

 

 

基本情報 4点

はじめに、ラオスの結婚式について、基本情報を4点紹介!

これだけでも、日本との違いを存分に感じてもらえるかと。

 

  1. 招待状をもらうのは、だいたい1週間前

結婚する人の職場の同僚が、届けに来ることが多い。

基本的には「もらったら行く」ってスタンス。

返事とかは特に不要、用事などで行けなくても問題ない。

 

※招待状は、すごいきれいでしっかりしてる!!

こんなことが書いてある。

・新郎新婦と親族の名前

・日時や会場

・「ぜひ来てください!」

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右側みたいなご祝儀袋が入ってるときもある

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ちなみに明日も結婚式...
  1. 招待状をもらってなくても、一緒に行ってオッケー

はじめのころは、ボリすけもスタッフに誘ってもらうがまま、招待状なしで行ってた。

(ちなみに、子どもも一緒に行くのが当たり前。)

 

  1. 自由に行って自由に帰ってオッケー

時間はあってないようなもん(失礼かな!?)なんで、好きな時間に行って帰って問題ない。

(始めから終わりまでいたことはないんだが、ほんとに一日中やってるような式もある...)

 

  1. とにかく、よく行く!!

うちのスタッフたちは、平均月1くらいで、誰かしらの式に行ってる。

 

「人がいっぱいの方が楽しい!」ってラオ人の気質もあるせいか、

「知り合いの親せき」レベルでも行ってた...

ラオスの中でも田舎町ってことで、「だいたいみんな知り合い」ってのもあるんかな。

(でもまぁ日本じゃ、友だちの甥の結婚式って言われてもね...)

 

ある日、配属先に行って「館長が来ないな」って思ったら、

「今日は結婚式に行ったよ!」なんてことも。

 

~ちょっと豆知識~

ラオスには、「家族の中で1年に1人しか結婚できない」って慣習がある。

(もっと言うと、親せきは関係ない、ただし同じ家に住んでたらダメだって。)

 

~ちょっと余談~

家族つながりで、「子どもの人数(兄弟姉妹)」について。

 

結構まちまちだけど、今の子どもたちは、「2~5人」が多いかな。

(さすがに1人っ子は、まだ聞いたことない...)

「3人前後」が一番多い印象。

(ちなみに、CCCスタッフ4人とも、子ども2人。)

あと、10歳くらい年が離れてる兄弟姉妹も、わりとよく見るかも。

 

この子たちの親世代(40歳前後)になると、6人兄弟姉妹なんてざらだったみたい。

館長の旦那は、9人兄弟だって言うからびっくり!

 

まぁ、今は少子化まっただ中の日本も、昔はそうだったからね。

ラオスにも、そんな時代の移り変わりが、来つつあるのかな!?

~~~

 

こんなところが、ちょっとした基本情報。

式の様子からも、日本との違いをさらに感じてもらえるかと。

 

結婚式の様子

日本人が一般的にイメージする「結婚式」って...

・きれいで厳かな式場で誓いの「I do」したり

・いろんな人たちを呼んで披露宴やったり

・ケーキ切ったり、スピーチしたり

 

ラオスは違う!!(全く違うとも言えんが...)

 

ラオスの結婚式の流れでは、この2つがメインのことが多い。

 

・バーシー(スー・クワン)

→親族の家で行われるんで、参加するのは基本身内だけ。

※「バーシー(スー・クワン)」については、次の記事で紹介(ここでは割愛...)

 

・披露宴

→みんなが参加する方(ボリすけがいつも行くのもこっち)。

※今から紹介するのはこっち!

 

  1. 式場

はじめに、披露宴の式場は、主に2パターン。

・イベント用スペース(みたいな場所)

→こっちは、わかりやすいし行きやすい。

 

・ふつうの通りの一角(って感じの場所)

→こっちだと、場所が不便で行くのが大変(カーナビなんてないしね)...

なはずなんだが、1時間くらいかかる場所でもスルスル行っちゃう!

地元のラオ人にとっては定番の場所なのか、さすがの土地勘!!

 

みんな車で行って、駐車場があればいいんだが、なければ空いてる路上に駐車。

 

式場はというと、入り口の飾り付けは、どこも華やか!

通りの一角だと、日よけテントを広げてあったり、周りをビニールシートで囲ってあったり。

ふつうの道に机と椅子を並べた、「青空式場」なんてこともあった!

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華やかな入り口には、新郎新婦の写真が飾ってある!
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夜の「青空式場」でも全然オッケー!

だから、そばを通れば、「あぁ、ここ結婚式だ!」ってすぐわかる。

(一車線くらいの道幅だと、式場がはみ出して「通行止め」、なんてことも日常...)

 

  1. 流れ

新郎新婦や親族はもちろん、式に来る人たちは、ラオスの伝統衣装を着てくる人が多い。

「スア」:シルクやコットン製、光沢のある感じのシャツ。

「シン」:女性用巻きスカート。これもシルクやコットン製で、柄は民族や地域によって特色がある。

(男性は、「襟付きシャツ」も一応の正装ってことで、見た目ラフな感じの人もちらほら。)

 

そんなこんなで、式場に着いてからの流れはこんな感じ。

<入り口>

・写真をとったりとらなかったり

・新郎新婦とその親せきに軽いあいさつ

・ウェルカムドリンクがあるときも(ラオラオ:焼酎みたいなラオスのお酒)

・ご祝儀を入れた招待状を、箱の中に入れる

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こんな巨大スペースで行われることも!

<中に入ってから>

・特に席は決まってないんで、空いてるところに座る

・すでに準備してあるご飯とビールを頂く

・最終的にはキンビア(飲み会)

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<キンビアしながら>

・基本的にいつも音楽が鳴ってる

→スピーカーだったり、カラオケで誰かが歌ってたり。踊りたい人(特に独身の人)は、前に出て踊ることもある。

・新郎新婦と親族が前に出てきて、紹介されてることもある

→急に始まるんで、聞いてない人も、気付かない人も多い...

・新郎新婦が、テーブルごとにあいさつして回ることもある

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  1. その他

~ご祝儀~

・スタッフが言うには、相場は100,000~300,000キープ(約1,250~3,750円)くらい

・親密度とか気持ちによって、基本いくらでもオッケー

・日本みたいな、「お札の枚数を偶数にしちゃダメ!」なんてこともない

 

~カオプン~

結婚式の定番料理、「カオプン」。

生麺みたいな麺状の白い塊に、お好みで刻んだ野菜などを入れて、だしスープをかけて食べる。

だしスープのベースは、魚とか、牛骨とか、ココナッツミルクとか、その場によってまちまち。

あっさりしておいしい!!日本人好みの味だと思う。

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左側の麺っぽいのがカオプン(これにスープをかけて食べる)

当日の流れはこんな感じ。

結局はいつもの「キンビア」ってのが実態...

まぁ、みんな楽しそうだからいいんだけどね!

 

~ちょっと余談~

(めでたい記事なのに、こんなこと言うのもなんだが...)

結婚式もそうだが、お店で外食するときなど、いつも思うんだけど...

料理をいっぱい残す。

 

結婚式だと、すでに全テーブルに料理がスタンバイしてあるから、量の調節ができない。

(そもそも、そのスタンバイしてる量ってのも、事前に出欠をとってないんで、どういった人数分なのかも不明...)

量も結構多くて、全部食べ切って帰ったことがないんだよね...

 

ラオ人と一緒に外食するときも、「明らかに頼みすぎじゃない?」って量を、

結局食べきれずに残すことが多々。

 

そんなときに聞くんだが、ラオ人の感覚はこうみたい。

・料理が足りなくなるのは失礼だし申し訳ない

・(結局は残すにしても、)いっぱいあった方がうれしい

 

「その感覚もわかるんだけど、でも残して捨てるのはもったいないよね。」

って思っちゃう...

 

ラオ人の「おもてなし文化」の弊害なんかな...

~~~

 

~もうひとつ~

結婚式に限らないんだが、いつも思うことがもうひとつ...

ごみをすぐ捨てる。

 

特に結婚式では、「来たとき」と「帰るとき」で、テーブルの下が別世界。

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「自分たちで処理するより、とりあえず全部地面に捨てといて、全部終わってから掃除する方が簡単。」

 

「確かに!!」ではあるんだが...

 

とはいえ、実際のところ、

こういった習慣が、「日常的なポイ捨て」に繋がってるって、めちゃくちゃ感じる...

 

やっぱり、ごみ問題の意識付けは、生半可じゃないって話。

~~~

 

二次会はペタンク!?

突然だが、ラオスでよく見るスポーツ。

「ペタンク」と「セパタクロー」!!

~~~

学生は「バレーボール」とか「サッカー」も好きみたい。

たまに道端で「バドミントン」してる子も見かける。

(メジャーどころの「野球」と「バスケ」は見たことない...)

~~~

何の話かっていうと、「二次会はペタンク」ってこともある。

 

日本人にはあんまり馴染みがないかもだけど、簡単に言うと「カーリング」みたいなルール。

鉄の球を投げて、的の近くに落としたり、相手の球に当てたり。

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あんまり激しめのスポーツじゃないんで、パパくらいの年代がよくやってるかな。

もちろん、ゲーム中のビールも欠かさない。

 

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そんなこんなで、ラオスの「結婚式」について、ボリすけの体験談を紹介。

今回は「披露宴」の方を話したんで、次回はラオスの伝統文化「バーシー(スー・クワン)」について。

 

正直なところ、「結婚式のバーシー」には行ったことないんだが、

他のタイミングでは何回もあるんで、その時の様子を紹介しようかと!!

 

 

そろそろこの辺で。

ではまた!!

 

 

魚祭り ~ラオ人の恒例行事~

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回は「魚祭り ~ラオ人の恒例行事~」編!

 

前回の「川遊び」に引き続き、今回もラオスのリアルを垣間見てもらおうかと。

ってことで、「魚祭り」(勝手にそう呼んでる...)について紹介!

 

 

ことは2019年、雨季も終わった10月終わりごろ、

スタッフのこんな話を小耳にはさんだところから始まる。

 

「池の魚はどんな感じ?」

「そろそろ様子見てこようかな。」

 

そのときは、何のことだかわからんかったが、

とりあえず「まぁ、いっか」。

 

それから1週間後、スタッフからこんなお誘いが。

「池に魚取りに行くよ!!」

「なんて!?」

 

なんでも、スタッフの身内が池をもってるらしい...

(所有してるのかは不明。家の近くにあるだけって感じっぽい...)

その池に魚がいっぱいいるから取りに行こうって。

 

「そうなんだ、ありがとう。いつ行くの?」

「今週の日曜ね。」

 

そんな流れで、サクッと決まった「魚取り」。

 

 

当日は10時ごろに出発。

車に揺られること1時間弱くらい。

林の中に入ってったかと思うと、拓けた場所に池が見えてきた。

 

「池って、思ったよりもでかいね!!」

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車を降りると、もう他のスタッフの旦那衆と例の身内が、池に入って作業中。

ここでようやく、自分の思ってた「魚取り」との違いが判明することに...

 

これは、水を全部抜いて一網打尽にするタイプの、派手な魚取り!!

水が抜けた池の土に銛みたな道具を差し込んでいって、飛び出してくる魚たちを追い込んですくうって感じ。

(てっきり、釣りとか、網投げてすくうとか、だと思ってた...)

 

それにしても、みんな手慣れた様子。

毎年1回、こんな風に水を抜いて、魚を取ってるらしい。

 

確かに大量!!

大きさもまちまち、種類もまちまち。

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それを大きさと種類で仕分けするのが一苦労...

・今から食べる用 → でかいやつ

・パデーク(ラオスの発酵調味料)用 → 小さいやつ・骨の多い種類のやつ

・各自で持って帰る用 → その他のやつ

 

そんなこんなで、昼過ぎに一通りの作業は終了。

そこからは、みなさんお察しの通り、「キンビア(飲み会)」タイム!!

 

魚を焼いたり、他のおかずをこしらえたり、ビールをセッティングしたり。

もちろん、持参したスピーカーもスタンバイ。

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そんな感じで、いつものキンビアを、かれこれ5時間くらい...

日が暮れようかって18時ごろに撤収。

 

「今日も誘ってくれて、ありがとございました。」

ってことで、今回はラオ人の「魚祭り」について紹介。

 

 

ちなみに、翌日はっていうと、CCCに昨日の魚をもってきて、内臓処理&骨抜き。

(下処理は早い方がいいからね!って...)

これも含めて、2019年の「魚祭り」!!

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そろそろこの辺で。

ではまた!

 

 

川遊び ~ラオ人の海水浴~

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回は「川遊び ~ラオ人の海水浴~」編!

 

今日は息抜き的な内容で、ラオスの日常を垣間見てもらおうかと。

ってことで、ラオ人の海水浴(淡水浴!?)「川遊び」について紹介!

海への興味

「東南アジアの国ってどこがあるっけ?」

ラオス、タイ、ベトナムカンボジアミャンマー、マレーシア、ブルネイシンガポールインドネシア、フィリピン、東ティモール

(日本人で「ASEAN加盟国」全部言える人って、たぶん少ないよね...)

 

一般に「東南アジア」って聞くと、

セブ島(フィリピン)

・バリ島(インドネシア

プーケット島(タイ)

こんなリゾートチックなイメージも大きいんじゃない?

 

そこで、これらに共通するのが「海」!!

青い海にきれいな砂浜、おしよせる波に心地よい潮風...

 

しかし、みなさんご存じの通り...

ラオスは海なし国」(東南アジア唯一の内陸国)!!

 

なので、ラオス国民は少なくとも海外に行かないと、

生で「海」を見ることはできないってこと...

 

「別に海なんて見なくても構わんよ!」って思う人もいるだろう。

が、わりとみんな、多少の興味はあるみたい。

特に、子どもたちは興味津々!!

 

前に、「テレビ電話交流 with 沖縄の中学校」をあげたんだが、

そのときに沖縄の紹介を事前にやろうと思って、それこそ海の写真をいっぱい見せてあげた。

 

「めちゃくちゃきれい!!」

「行ってみたい!!」

「これって日本なの??」

 

こんな歓声が大きかったのがなつかしい。

 

 まぁ、とは言ったところで...

「海がないのは、どうしようもない。」

「でも、ラオスにも川があるじゃんか!!」

 

こんなかんじで、

ラオ人のちょっとした贅沢であり、暑い乾季の定番...

それが「川遊び」!!

 

~ちょっと余談~

ラオスにも、市民プールみたいのはある。

でも、25mみたいな泳ぐ用じゃなくて、水遊びみたいな子ども用。

1人:10,000キープ(約125円)

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また、町中では「ビニールプール」もわりとよく見る。

家の前でバシャバシャ遊んでるのも、暑い乾季によく見る光景。

~~~

 

川遊び

「川」と言っても、「メコン川」に入るわけじゃない!

その支流で「川遊びスポット」として、地元の人たちに知られてる場所がいっぱいある。

 

その中で、任地のパクサンからビエンチャン方面に、車で1時間~1時間半くらいの2か所。

CCCのスタッフが、3回連れてってくれた。

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スタッフの知り合いと現地で合流

子どもたちは、よっぽど楽しみなのか、行きの車中の盛り上がりがすごい!

スタッフが言うには、この休みで遊びに行く場所を、子どもに選ばせたらしい。

ビエンチャン

・タイの町:ブンカーン(メコン川の反対側、船ですぐ行ける)

・川遊び

 

(船ですぐ行けるとはいえ、外国にちょっと遊びに行くってすごい感覚...)

(パクサンのラオ人は、ほんとに気軽な感じでブンカーンに行くみたい。)

 

それで、子どもたちが選んだのが「川遊び」ってわけ。

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着いてみると、すごい拓けた場所で、若干のリゾート感も漂う!!

水も結構きれいで、砂も白め。

 

座る席もあるし、料理もあるし、浮き輪も貸し出してる。

(もちろん、全部お金はかかるんだが...)

思ってたよりも、すごいちゃんとしてた。

 

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子どもたちは、我先にと服を脱いで、川に飛び込んでいく!!

水をかけ合ったり、砂をほじくり回したり、思いのままにはしゃぎまわる。

 

一方、大人たちはと言うと...

もちのろん「キンビア(飲み会)」!!

 

気づいたときには、ビールがずらりで、料理もスタンバイ。

(ラオ人は、飲み物も料理も、わりと自分たちで持ち寄ってくる。)

(簡単なものなら、材料と調味料を持ってきて、その場で料理しちゃう。)

 

例によって、「スピーカーも持参」、ではなく、

すでに店側の音楽が大音量...

 

そんなこんなで、

・ビール飲みながら、

・ご飯食べながら、

・雑談しながら、

ゆったりと過ごす。

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知り合いを呼んで、こんな大人数のときもあれば...

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珍しくハイネケンを飲む、スタッフ一家だけのときもある...

 

「ここがボリカムサイの海だよ!」

「これがラオス式の海水浴だよ!」

 

「むしろ、海よりも川の方がいいかもね!」

「海水だと、体がべたべたしちゃうから!」

(思ったら、そういうことも知らないのか...) 

 

たまに、子どもが戻ってきてご飯をもらって、また出ていく。

たまに、大人もせっかくだからって、川に入っていく。

 

ラオ人の大人は、服を着たまま川に入る。

(帰る時には、持ってきたシャツに着替える人もいるし、びしょびしょのまま車に乗り込む人もいる。)

 

そんでもって記念撮影。

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 そんなこんなで、昼前くらいに着いて、夕方くらいに撤収。

子どもたちは疲れ果てて、帰りの車中は熟睡。

「楽しい思い出になったかな!?」

 

 

「今日は連れてってくれて、ありがとうございました。」

ってことで、今回はラオ人の「川遊び」について紹介。

 

 

そろそろこの辺で。

ではまた!!

 

 

ラオっ子の遊び方 ~厳選10選~

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回は「ラオっ子の遊び方」編!

 

配属先が「子ども文化センター(CCC)」ってだけあって、

子どもたちと遊ぶのも醍醐味のひとつ。

 

そこで、浮かぶのがこんな疑問。

ラオスの子どもたちって、どんなことして遊んでんの?」

 

ここでは、よくみんながやってる遊び「厳選10選」を紹介。

 

 

基本情報

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とはいえ、いろんな遊びをしてるのは、だいたい小学生(10歳前後)まで。

(前の「携帯電話 事情)でも話したが、」中学生になると、携帯を持ちはじめる子が多い。なんで、自由時間には、携帯ゲームしたりyoutube見たりへと様変わり。)

 

「せっかく、みんながいるところに来てるんだから、一緒に遊ぼうぜ!」

って思うところはあるんだが...

「考えてみたら、自分も子どものころは、よくゲームやってたな!」

 

「一緒にやる活動はちゃんとやってるし、自由時間なら構わんか。」

 ~~~

ちなみに、ボリすけの任地:ボリカムサイ県パクサン郡のCCCには、

小学生~高校生(6~18歳くらい)の子どもたち、だいたい50~60人が来る(上の写真でわかる通り、実は8割女の子)。

一番多いのは10歳前後で、小学4年生~中学2年生くらい。

~~~

そんなこんなで、よく一緒に遊んでるのが、小学4・5年生の子どもたち。

外で元気に遊び盛り!!

 

つぎに紹介するのは、こんな子たちがよくやってる遊び。 

 

~ちょっと余談~

いつかも話したかもだが...

遊びの鬼決めなんかで、よくやるのが「じゃんけん」。

 

ラオスでは、地方によって言い方が違う。

ボリカムサイでは「ティーニャイ」って言ってる。

 

「グー(石)」と「パー(紙)」の出し方は同じ。

「チョキ」は、その子によって「はさみ」か「釘」のどっちか。

(「はさみ」なら日本と同じで指2本、「釘」なら人さし指1本。)

 

また、ラオっ子にとって、じゃんけんは2人でするもの。

3人以上いるときにやるのは、「オーンピアン」。

 

はじめに、みんなで手を出して、真ん中で重ねる

→「オーンピアン」のかけ声で、「手の平」か「手の甲」を出す

→手の「平」か「甲」、人数の多い方が抜けていく

→これをくり返して、最後に2人になったところで、じゃんけん!

~~~

 

ラオっ子の遊び10選

はじめにちょこっと、遊びに関するラオ語

・「マーッ」+「~」=~ごっこ

・鬼の人が誰かにタッチするときは、よく「キン」って言う

・鬼の人は「ペン」って呼ばれる(「誰が鬼?」=「パイ・ペン?」)

 

~マーッ系 定番3選~

・マーッ・リー(かくれんぼ、リー=隠れる)

日本と同じで、鬼が隠れた子たちを見つけていく。

 

・マーッ・ライ(鬼ごっこ、ライ=追う)

ラオっ子の間では、「メン」っていう特殊ルールがある。

「メン」と言って、人さし指を口に当てて、その場に止まるとタッチされない!

(ちょっとせこい...)

 

マーッ・ティー(なんて訳すんだろ...)

中学っ子もたまにやってる、ラオっ子遊びの定番(たぶん日本にはないと思う...)。

説明むずいんだが、簡単にこんな感じのルール。

 

10人くらいで2チームに分かれて、向かい合った中央に境界線を引く。

→片方のチームの1人が、「ティー」って叫びながら境界線を越えて、相手陣地に入る。

→相手陣地でも、息が続く限り「ティー」って叫びながら、相手チームの人にタッチしていく。

→そのまま叫び続けた状態で、自分の陣地に戻ってくればオッケー。

→反対に、入られた側のチームは、入ってきた人にタッチされないように逃げる。

→もしくは、その人を捕まえて、「ティー」の息を切れさせることができたら、自分の陣地に捕まえておける。

→これを1人ずつ、各チームくり返していく(要は、入ってきた相手を、うまく捕まえるゲーム)。

→最終的に、相手チームの全員を捕まえた方が勝ち!!

※ただし、自分チームの人が、相手チームに捕まってるとき、相手陣地に入った人(もちろん「ティー」って叫んでる)が、その仲間にタッチできればその人は解放される。だが、その解放された人も、タッチされたときから「ティー」って叫びながら、自分陣地に戻らなければならない。その間に、相手チームの人にまた捕まれば、また囚われの身。

 

男の子も女の子も入り混じってやってる。

力技で抑え込んだり、みんなで引っ張り合ったり、なかなか激しい系の遊び。

 

~跳ぶ系 3選~

・ドーッ・スアッ(大縄跳び)

→日本みたいな「8の字跳び」はないみたい。はじめから中に入った状態で回し始めるのが、ラオっ子式。ある回数(15回とか)を決めて、それを跳べたら、一回止めて次の人に交代、って感じ。

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・ドーッ・ヤーン(ゴム跳び)

→高いところにセットしたゴムひも(輪ゴムをいっぱい繋げたやつ)を、ふつうに飛び越える「高跳び」もあるし、

低いところにセットしたゴムひもを、なんかしらのルールで「またいでく」遊び方もある(こっちはいまいちよくわかんない...)。

 

・ドーッ・カームガラー(ヤシの実跳び)

これも跳ぶ系の遊び。

ゴムひもの先に、半分に割ったヤシの実(サンダルでもなんでもいいんだが)を結びつける。

→遊ぶ子たちが適当な感じの輪になって、その輪の中に1人が入る。

→中の人は座った状態で、ヤシの実を結んだゴムひもを、円状に振り回していく。

→輪になってる子たちは、回ってくるゴムひもを飛び越えていく。

→跳べずにゴムひもに当たった人は、中の人と交代する。

 

~その他 4選~

・チョーラチャッ(どろけい?)

→「ボリすけは警察ね!」って言われるから、日本でいうところの「どろけい」みたいな遊びだと思う。でも、警察はいつもぼくだけなんで、結局は「鬼の変わらない鬼ごっこ」みたいになってる...

 

・ローリーン

→ボールを使って、鬼に取られないように、他の人に回してく遊び。

ちなみに、ラオ語で「ボール」は「マーッ・バーン」。

 

・小石取り遊び

小石を一つ上に投げて、地面に落ちる前にそれをキャッチする。その間に、いっぱい広げてある小石をいっぱい拾った方が勝ちって遊び。

 

・お買い物ごっこ

→葉っぱとか木の実とかを拾ってきたり、泥んこで何かを作ったり。それを並べて「なに買う?」って誘ってくる。

「いくら?」って聞くと、最初は「いくらだよ!」って言うんだが、

「高いよ!」って言うとすぐに、「じゃあ、ただでいいよ!」ってなるのがかわいい!!

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~番外編~

・堀遊び

→ある日、工事に伴って、CCCの周りに堀ができてた。そうなれば、子どもたちにとっては格好の遊び場。ジャンプして砂に着地したり追いかけっこしたり、一人で上がれなくて怒りだしたり泣きだしたり。

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こんな悩みも...

まぁそんなこんな、子たちから元気をもらいながら一緒に遊んでる。

ここで取り上げた以外にも、その子の好みとタイミングによっていろいろ。

・折り紙

・ぬり絵

・キャッチボール

・サッカー

・じゃれ合いっこ

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トランプは並べて倒すもの!?

 

こんな風に、「一緒に遊んでくれるお兄ちゃん」をやってると、みんな気さくに仲良くしてくれる!

たまにちょっとしたプレゼントをくれることも!!(描いた絵とか、折り紙とか、お菓子のおすそ分けとか。)

 

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今までもらった中で一番凝ってる!

中でも、かわいらしい双子ちゃんが、特になついてくれてる。

それはすごいうれしいんだが、それに伴ってこんな悩みも...

 

他のスタッフが言うには、

「あの2人がいっつもボリすけと遊んでるから、他の子が怒ってるよ!」って。

 

それは、うすうす気づいてた...

「遊びのお兄ちゃん冥利」には尽きるんだが、他の子によく見られてないんなら、あんまりよくないね...

それからは、遊びに誘ってくれる子とは、「時間を分けて遊ぶ」ようにしてる次第。

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例の双子ちゃん(ラオスで双子を初めて見た!)

~ちょっと余談~

例の双子ちゃんとその友だちが、

「午後の活動終わったら、チョーラチャッしてくれる?」って感じで、

たまに予約してくるのが、おもろくてかわいい!

 

「活動の後は、ごみ拾いしないと!」って返すと、

「じゃあ、ごみ拾いしたら、一緒に遊ぶ約束ね!」って。

 

そんなやり取りが何回かあった後、

「ごみ拾いしたら、チョーラチャッしてね!」って感じで、

ごみ拾いを前提に言ってくるようになった。

 

「作戦成功!!(結果オーライ!?)」

 

来年ボリすけがいなくなっても、ごみ拾いが習慣になってる日を願いつつ...

~~~

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そんなこんな、

定期的にいろんなイベントやったり、語学の授業やったりの合間は、

楽しく愉快に子どもたちとはしゃいでますって話。

 

 

そろそろこの辺で。

ではまた!!

 

 

ラオスのめし事情 & 鬼のキンビア...

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回はラオスの「めし事情 & 鬼のキンビア」編!

 

初めに断っとくと、ここでは「ラオスの代表料理はこれ!」ってかんじの紹介よりは、

ラオスのめし事情!!」ってかんじでお届け(わかるかな!?)。

加えて、ラオ人とは切っても切れない「キンビア文化」について、知ってもらおうかと...

 

 

ラオスめしの特徴

はじめに、基本情報から。

察しのいい方は、「隣の国だし、タイ料理みたいなかんじじゃない?」って思うかも(それはわりと当たってる)。

 

~味の特徴~

・とにかく、辛いの大好き!!

→辛さの調節は、唐辛子を何本入れるか。

大人も子どもも辛いもの大好き。

唐辛子をそのままかじる強者も。

 

・香草よく使う

→よくあるのは、パクチーレモングラス、その他のハーブ系。

いつだったか、「どうせなんかのハーブだろう」って食べたら、

ドクダミ(たぶん...)」だったこともあるんで要注意!

 

・独特な調味料(ナンプラー、パデーク、カピ)

ナンプラー・・・タイ料理に欠かせない魚醤、ラオス料理にも必需品。

 パーデーク・・・魚を塩漬けした発酵調味料、塩辛みたいなかんじ。

 カピ(シュリンプペースト)・・・エビを塩漬けにした発酵調味料(匂いが独特なんだが、慣れるとやみつき)。

 

・味の素

→わりと何にでも入れる、「万能調味料」ってかんじ。

ちなみに、ラオ語では「ペーン(粉)・ヌワ(おいしい)」(「アジノモト」でも通じる)。

 

 

なんだかんだで、日本人の口に合う料理が多い!!

ボリすけの一押しは、「カオピアッ・セン(ラオス風のうどん)」!!

 

ラオ人にとって朝・昼ご飯の定番。

相場はだいたい、1杯:10,000~15,000キープ(約125~185円)。

一番安い店だと、1杯:5,000キープ(約60円)。

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カオピアック だいたいどこの店でも野菜は山盛り!

~よく食べる肉魚系~

鶏、家鴨、豚、山羊、牛、水牛、魚、蛙、貝、蟹など

 

~地方によっては食べてる系~

イヌ、ヘビ、ネズミ、リス、虫類全般など

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茹でたり塩で炒めたり(頭・足・殻は固いから取って食べる)

~独特系~

・ルアッ・ムー:豚の血を固めたゼリーみたいなもの

→わりと血の匂いがして苦手。

(ちなみに、家鴨などの血は「おもてなし料理」、豪華なご飯のときにわりと出てくる定番。)

 

・ナン・ングワ:牛の皮を干して乾かしたもの

→ジャーキーみたいに食べたり、焼いてサクサクにしたりする。わりとおいしい!

 

・ピア:牛の腸の中身エキス、つまりは...(そういうこと)

→独特の苦みと臭みがあるけど、料理に使われてるとあんまり気になんない。

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祝いの席にて血料理

~ちょっと余談 パクサン3大レストラン~

JICAの人や他の隊員が来たら、ご飯を食べに行くところは、選ばずともほぼ決まってる。

 

・ルームメイト・カフェ → 軽食やちょっとした休憩に、タピオカがおすすめ!wifiも早い!

・スィンダーッ・パン → ラオス風焼肉をガッツリ食べたいときに!

・ビューコン・レストラン → オーソドックスなラオ料理店、メコン川沿いで雰囲気も良い!

 

とりあえず、この3店舗を抑えれば、パクサンのレストランはコンプリート...かな!?

~~~

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こんな感じの鍋を使うスィンダーッ(大家さん宅にて)

~ちょっと余談 学生の昼飯~

日本の学生の昼ご飯と言えば、学校給食やお弁当。

 

さて、ラオスの学生の昼ご飯はと言うと...

  1. 家に帰って食べる
  2. 家から持ってきたものを食べる
  3. どこかで買って食べる

 

一番多いのは「3」かな...

ラオスの昼休みは、めちゃくちゃ長い。

だいたい11:30~13:30、たっぷり「2時間」。

 

だから、余裕をもって家に帰って食べる子もいる(1)。

家からご飯とちょっとしたおかずを、タッパーやビニール袋に入れて持ってくる子もいる(2)。

近くのちょっとした売店で、即席めん、お菓子、ジュースなどを買って食べる子もいる(3)。

 

ラオスの小中高校では、学校の敷地内に売店があって、

お菓子やジュース、軽食を売ってるところもある。

(そうなるのも当然だろうが、子どもたちは好きなときに好きなものを食べてる...)

 

活動日には、CCCでもそういった食べ物・飲み物をスタッフが売ってる。

だいたいの子たちは、CCCで昼ご飯を食べるんだが、

やっぱりほとんどの子が、カップラーメンとか、ルーッスィーン(ラオス風の肉団子)とか。

あとは、お菓子やジュースがめっちゃ好き!!特に甘いもの!!

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こんな感じの売店(CCCにて)

ちなみに、ラオス国立大学には、広い学食もカフェの店舗などもあった。

~~~

 

ラオスはよく米食う国だ!

ちょっと古いんだが、Tripadvisorで見つけたランキング!

https://tg.tripadvisor.jp/news/graphic/eatrice/

 

~世界で一番おコメを食べているのはどこの国?~

1位 バングラディッシュ 473g

2位:ラオス 445g

3位:カンボジア 436g

4位:ベトナム 398g

5位:インドネシア 364g

~~~

50位:日本 119g

(※注釈:データはFAO CAST発表の2011年の統計。消費量は、国が供給するコメの総量を国民一人当たりに換算した数値。)

 

アジアの国が並ぶ中、ラオスは堂々の2位!!

「日本が思ったより低いね!」って思うかもだけど、日本人はパンも麺類もよく食べる。

炭水化物の種類がいっぱいある結果だろうね。

 

このランキングの通り、ラオ人は米をめっちゃ食べるんだが、

米と言っても、主食は「もち米(ラオ語:カオニャオ)」!!

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これがラオスのカオニャオ!!

朝昼晩の3食、腹もちのいいもち米を、しっかり食べる。

(フランスパンなども売ってるが、日常的にはやっぱり米食。)

 

また、もち米の場合は、手づかみで食べる。

ティップ・カオっていう竹編みの籠に入ったもち米を、

そのまま手でつかんで、一口サイズにちぎりながら口に入れてく。

 

おかずがあるときは、それに押し付けてくっつけて食べる。

ちなみに、ラオ人は白米も食べるんだが、そのときは手じゃなくてスプーン。

 

そんなこんなで、2位にランクイン。

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いつもの昼ご飯

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いつもより豪華な昼ご飯

鬼のキンビア

「キンビア」=「食べる・飲む(キン)+ ビール(ビア)」

要は、日本人的に言うところの「飲み会」。

 

ラオ人は、とにかく「キンビア」が大好き!!

何かっていうと、二言目には「キンビア」。

・「だれかの誕生日が近いから」

・「局の人と会議したから」

・「ビールが余ってるから」(結局は買い足すけど...)

 

そこで飲むのは、ラオスが誇る国民的ビール...

「ビアラオ」一択!!

 

「なにを飲むか?」って言われたら、「水」か「ビアラオ」ってな感じ。

特徴としては、原料に「ジャスミン米」ってのを使ってるためか、

ほんのり甘くて、のど越しもよく、すっきりして飲みやすい!!

 

そして、必ずと言っていいほど、「氷を入れて飲む」!!

もともと冷えてないから冷やすため、ってのもあるし、

少し薄めて酔いが回りにくいように、ってのもあるし。

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流れとしては...「キンビアするか!」ってなったら、

馴染みの店に「ビール1・2ダース」と「ビニール袋に入れた大量の氷」を注文すると同時に、

近くの市場に「なんか食べるもの(パパイヤサラダとか、焼いた鶏肉や豚肉とか)」を買い出しに。

それらを待つ間に、空いた人がテーブルといす、コップとクーラーボックスのセッティング。

(数万回とくり返してきたかのように淀みがない...)

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スタッフの旦那の誕生日、ビアラオ1ダース!

そしてそして、そろそろ本題に...

 

~「鬼のキンビア」たる所以~

  1. とにかく、めちゃくちゃ飲む!!

大瓶640mlを、1人2~3本は当たり前。

 

ラオ人的には、「いっぱい飲めば、いっぱい楽しい!」って感覚らしい。

だから、とにかくいっぱい飲もうとする。

 

それに輪をかけるように、ラオ人は15分に1回くらいで「乾杯」する。

(これは言わば、「もっと飲もうよ」って合図。)

 

そして、だれが教えたかこの日本語...「一気(いっき)」。

一気が無理なら「半分」、それも無理なら「20%」ってなかんじで、食い下がってくる。

 

飲んだもん勝ち、弱肉強食の世界。

 

  1. そんでもって体力勝負

ラオ人は、ことキンビアになると、時間を気にしない。

CCCでもスタッフが近くの友人を呼んで、たまにやるんだが、

17時くらいにスタートして、気付いたら22時なんてこともある。

 

みんなの体力には感心...

 

~ちょっと余談~

ありがたいことに、ラオスで何度か「結婚式」に招待してもらった。

そこでも基本的にはキンビア。

外部主催となると、時間帯にもよるが、3時間くらいでお暇してる。

 

※「ラオスの結婚式」の記事も、近いうちに出そうと思ってる次第。

~~~ 

 

  1. 音楽は欠かせない

キンビアにつきものなのが「音楽」。

そこで使うのが、自前のスピーカー!

 

一口にスピーカーと言っても、テーブルに置くような小型サイズじゃなくて、

ちょっとしたホームシアター用に使うような、地面に置くでかいやつ!

そんなスピーカーを持ってる家が多いのが、ラオ人あるある(うちの大家も自前)。

 

キンビアの定番曲は決まってるみたいで、どこでもわりと同じラインナップ。

それも、だいたいがタイの曲らしい。

 ~~~

それらはまだ構わんのだが、切実なお願いが一つ...

 

家の近所でキンビアしてるとき...

「外の音楽がまじでうるさい!!」

「少なくとも日付超えたら、爆音スピーカーは切ってくれ!!」

 ~~~

 

そんなこんなで、翌日になると、

「昨日は何人でどれだけ飲んだね!」ってことを話すのも、ラオ人あるある。

 

誘ってくれることは、ほんとにありがたい!!

でも、飲みすぎ(飲ませすぎ)」と「近所迷惑」には気を付けようね!!

 

こんな当たり前の気付きを痛感したこの1年。

(自分の周りだけなのかと思ったら、他の協力隊もみんな口揃えてたから、ちょっと安心。)

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局の人たちと、お出かけキンビア!!

 

こんなところで、「ラオスのめし事情」と「キンビア文化」を感じてもらえたかな!?

単なるラオス料理の紹介とは、それこそ一味違う内容だったんじゃないかと。

 

 

そろそろこの辺で。

ではまた!!