ラオっ子の遊び方 ~厳選10選~
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回は「ラオっ子の遊び方」編!
配属先が「子ども文化センター(CCC)」ってだけあって、
子どもたちと遊ぶのも醍醐味のひとつ。
そこで、浮かぶのがこんな疑問。
「ラオスの子どもたちって、どんなことして遊んでんの?」
ここでは、よくみんながやってる遊び「厳選10選」を紹介。
基本情報
とはいえ、いろんな遊びをしてるのは、だいたい小学生(10歳前後)まで。
(前の「携帯電話 事情)でも話したが、」中学生になると、携帯を持ちはじめる子が多い。なんで、自由時間には、携帯ゲームしたりyoutube見たりへと様変わり。)
「せっかく、みんながいるところに来てるんだから、一緒に遊ぼうぜ!」
って思うところはあるんだが...
「考えてみたら、自分も子どものころは、よくゲームやってたな!」
「一緒にやる活動はちゃんとやってるし、自由時間なら構わんか。」
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ちなみに、ボリすけの任地:ボリカムサイ県パクサン郡のCCCには、
小学生~高校生(6~18歳くらい)の子どもたち、だいたい50~60人が来る(上の写真でわかる通り、実は8割女の子)。
一番多いのは10歳前後で、小学4年生~中学2年生くらい。
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そんなこんなで、よく一緒に遊んでるのが、小学4・5年生の子どもたち。
外で元気に遊び盛り!!
つぎに紹介するのは、こんな子たちがよくやってる遊び。
~ちょっと余談~
いつかも話したかもだが...
遊びの鬼決めなんかで、よくやるのが「じゃんけん」。
ラオスでは、地方によって言い方が違う。
ボリカムサイでは「ティーニャイ」って言ってる。
「グー(石)」と「パー(紙)」の出し方は同じ。
「チョキ」は、その子によって「はさみ」か「釘」のどっちか。
(「はさみ」なら日本と同じで指2本、「釘」なら人さし指1本。)
また、ラオっ子にとって、じゃんけんは2人でするもの。
3人以上いるときにやるのは、「オーンピアン」。
はじめに、みんなで手を出して、真ん中で重ねる
→「オーンピアン」のかけ声で、「手の平」か「手の甲」を出す
→手の「平」か「甲」、人数の多い方が抜けていく
→これをくり返して、最後に2人になったところで、じゃんけん!
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ラオっ子の遊び10選
はじめにちょこっと、遊びに関するラオ語。
・「マーッ」+「~」=~ごっこ
・鬼の人が誰かにタッチするときは、よく「キン」って言う
・鬼の人は「ペン」って呼ばれる(「誰が鬼?」=「パイ・ペン?」)
~マーッ系 定番3選~
・マーッ・リー(かくれんぼ、リー=隠れる)
日本と同じで、鬼が隠れた子たちを見つけていく。
・マーッ・ライ(鬼ごっこ、ライ=追う)
ラオっ子の間では、「メン」っていう特殊ルールがある。
「メン」と言って、人さし指を口に当てて、その場に止まるとタッチされない!
(ちょっとせこい...)
・マーッ・ティー(なんて訳すんだろ...)
中学っ子もたまにやってる、ラオっ子遊びの定番(たぶん日本にはないと思う...)。
説明むずいんだが、簡単にこんな感じのルール。
10人くらいで2チームに分かれて、向かい合った中央に境界線を引く。
→片方のチームの1人が、「ティー」って叫びながら境界線を越えて、相手陣地に入る。
→相手陣地でも、息が続く限り「ティー」って叫びながら、相手チームの人にタッチしていく。
→そのまま叫び続けた状態で、自分の陣地に戻ってくればオッケー。
→反対に、入られた側のチームは、入ってきた人にタッチされないように逃げる。
→もしくは、その人を捕まえて、「ティー」の息を切れさせることができたら、自分の陣地に捕まえておける。
→これを1人ずつ、各チームくり返していく(要は、入ってきた相手を、うまく捕まえるゲーム)。
→最終的に、相手チームの全員を捕まえた方が勝ち!!
※ただし、自分チームの人が、相手チームに捕まってるとき、相手陣地に入った人(もちろん「ティー」って叫んでる)が、その仲間にタッチできればその人は解放される。だが、その解放された人も、タッチされたときから「ティー」って叫びながら、自分陣地に戻らなければならない。その間に、相手チームの人にまた捕まれば、また囚われの身。
男の子も女の子も入り混じってやってる。
力技で抑え込んだり、みんなで引っ張り合ったり、なかなか激しい系の遊び。
~跳ぶ系 3選~
・ドーッ・スアッ(大縄跳び)
→日本みたいな「8の字跳び」はないみたい。はじめから中に入った状態で回し始めるのが、ラオっ子式。ある回数(15回とか)を決めて、それを跳べたら、一回止めて次の人に交代、って感じ。
・ドーッ・ヤーン(ゴム跳び)
→高いところにセットしたゴムひも(輪ゴムをいっぱい繋げたやつ)を、ふつうに飛び越える「高跳び」もあるし、
低いところにセットしたゴムひもを、なんかしらのルールで「またいでく」遊び方もある(こっちはいまいちよくわかんない...)。
・ドーッ・カームガラー(ヤシの実跳び)
これも跳ぶ系の遊び。
ゴムひもの先に、半分に割ったヤシの実(サンダルでもなんでもいいんだが)を結びつける。
→遊ぶ子たちが適当な感じの輪になって、その輪の中に1人が入る。
→中の人は座った状態で、ヤシの実を結んだゴムひもを、円状に振り回していく。
→輪になってる子たちは、回ってくるゴムひもを飛び越えていく。
→跳べずにゴムひもに当たった人は、中の人と交代する。
~その他 4選~
・チョーラチャッ(どろけい?)
→「ボリすけは警察ね!」って言われるから、日本でいうところの「どろけい」みたいな遊びだと思う。でも、警察はいつもぼくだけなんで、結局は「鬼の変わらない鬼ごっこ」みたいになってる...
・ローリーン
→ボールを使って、鬼に取られないように、他の人に回してく遊び。
ちなみに、ラオ語で「ボール」は「マーッ・バーン」。
・小石取り遊び
小石を一つ上に投げて、地面に落ちる前にそれをキャッチする。その間に、いっぱい広げてある小石をいっぱい拾った方が勝ちって遊び。
・お買い物ごっこ
→葉っぱとか木の実とかを拾ってきたり、泥んこで何かを作ったり。それを並べて「なに買う?」って誘ってくる。
「いくら?」って聞くと、最初は「いくらだよ!」って言うんだが、
「高いよ!」って言うとすぐに、「じゃあ、ただでいいよ!」ってなるのがかわいい!!
~番外編~
・堀遊び
→ある日、工事に伴って、CCCの周りに堀ができてた。そうなれば、子どもたちにとっては格好の遊び場。ジャンプして砂に着地したり追いかけっこしたり、一人で上がれなくて怒りだしたり泣きだしたり。
こんな悩みも...
まぁそんなこんな、子たちから元気をもらいながら一緒に遊んでる。
ここで取り上げた以外にも、その子の好みとタイミングによっていろいろ。
・折り紙
・ぬり絵
・キャッチボール
・サッカー
・じゃれ合いっこ
こんな風に、「一緒に遊んでくれるお兄ちゃん」をやってると、みんな気さくに仲良くしてくれる!
たまにちょっとしたプレゼントをくれることも!!(描いた絵とか、折り紙とか、お菓子のおすそ分けとか。)
中でも、かわいらしい双子ちゃんが、特になついてくれてる。
それはすごいうれしいんだが、それに伴ってこんな悩みも...
他のスタッフが言うには、
「あの2人がいっつもボリすけと遊んでるから、他の子が怒ってるよ!」って。
それは、うすうす気づいてた...
「遊びのお兄ちゃん冥利」には尽きるんだが、他の子によく見られてないんなら、あんまりよくないね...
それからは、遊びに誘ってくれる子とは、「時間を分けて遊ぶ」ようにしてる次第。
~ちょっと余談~
例の双子ちゃんとその友だちが、
「午後の活動終わったら、チョーラチャッしてくれる?」って感じで、
たまに予約してくるのが、おもろくてかわいい!
「活動の後は、ごみ拾いしないと!」って返すと、
「じゃあ、ごみ拾いしたら、一緒に遊ぶ約束ね!」って。
そんなやり取りが何回かあった後、
「ごみ拾いしたら、チョーラチャッしてね!」って感じで、
ごみ拾いを前提に言ってくるようになった。
「作戦成功!!(結果オーライ!?)」
来年ボリすけがいなくなっても、ごみ拾いが習慣になってる日を願いつつ...
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そんなこんな、
定期的にいろんなイベントやったり、語学の授業やったりの合間は、
楽しく愉快に子どもたちとはしゃいでますって話。
そろそろこの辺で。
ではまた!!