ラオスの結婚式を紹介!!
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回は「ラオスの結婚式」編!
文化や伝統、宗教や国民性...
そういった、いろんな要素が含まれてくる「結婚式」。
日本でも、結婚式に招待して頂いたことが、何回かあるんだが...
ラオスと日本ではやっぱり違う!!
ってことで、この1年で地元の結婚式に(たぶん)7回くらい招待して頂いたボリすけが、
ラオスの結婚式の様子を紹介。
基本情報 4点
はじめに、ラオスの結婚式について、基本情報を4点紹介!
これだけでも、日本との違いを存分に感じてもらえるかと。
- 招待状をもらうのは、だいたい1週間前
結婚する人の職場の同僚が、届けに来ることが多い。
基本的には「もらったら行く」ってスタンス。
返事とかは特に不要、用事などで行けなくても問題ない。
※招待状は、すごいきれいでしっかりしてる!!
こんなことが書いてある。
・新郎新婦と親族の名前
・日時や会場
・「ぜひ来てください!」
- 招待状をもらってなくても、一緒に行ってオッケー
はじめのころは、ボリすけもスタッフに誘ってもらうがまま、招待状なしで行ってた。
(ちなみに、子どもも一緒に行くのが当たり前。)
- 自由に行って自由に帰ってオッケー
時間はあってないようなもん(失礼かな!?)なんで、好きな時間に行って帰って問題ない。
(始めから終わりまでいたことはないんだが、ほんとに一日中やってるような式もある...)
- とにかく、よく行く!!
うちのスタッフたちは、平均月1くらいで、誰かしらの式に行ってる。
「人がいっぱいの方が楽しい!」ってラオ人の気質もあるせいか、
「知り合いの親せき」レベルでも行ってた...
ラオスの中でも田舎町ってことで、「だいたいみんな知り合い」ってのもあるんかな。
(でもまぁ日本じゃ、友だちの甥の結婚式って言われてもね...)
ある日、配属先に行って「館長が来ないな」って思ったら、
「今日は結婚式に行ったよ!」なんてことも。
~ちょっと豆知識~
ラオスには、「家族の中で1年に1人しか結婚できない」って慣習がある。
(もっと言うと、親せきは関係ない、ただし同じ家に住んでたらダメだって。)
~ちょっと余談~
家族つながりで、「子どもの人数(兄弟姉妹)」について。
結構まちまちだけど、今の子どもたちは、「2~5人」が多いかな。
(さすがに1人っ子は、まだ聞いたことない...)
「3人前後」が一番多い印象。
(ちなみに、CCCスタッフ4人とも、子ども2人。)
あと、10歳くらい年が離れてる兄弟姉妹も、わりとよく見るかも。
この子たちの親世代(40歳前後)になると、6人兄弟姉妹なんてざらだったみたい。
館長の旦那は、9人兄弟だって言うからびっくり!
まぁ、今は少子化まっただ中の日本も、昔はそうだったからね。
ラオスにも、そんな時代の移り変わりが、来つつあるのかな!?
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こんなところが、ちょっとした基本情報。
式の様子からも、日本との違いをさらに感じてもらえるかと。
結婚式の様子
日本人が一般的にイメージする「結婚式」って...
・きれいで厳かな式場で誓いの「I do」したり
・いろんな人たちを呼んで披露宴やったり
・ケーキ切ったり、スピーチしたり
ラオスは違う!!(全く違うとも言えんが...)
ラオスの結婚式の流れでは、この2つがメインのことが多い。
・バーシー(スー・クワン)
→親族の家で行われるんで、参加するのは基本身内だけ。
※「バーシー(スー・クワン)」については、次の記事で紹介(ここでは割愛...)
・披露宴
→みんなが参加する方(ボリすけがいつも行くのもこっち)。
※今から紹介するのはこっち!
- 式場
はじめに、披露宴の式場は、主に2パターン。
・イベント用スペース(みたいな場所)
→こっちは、わかりやすいし行きやすい。
・ふつうの通りの一角(って感じの場所)
→こっちだと、場所が不便で行くのが大変(カーナビなんてないしね)...
なはずなんだが、1時間くらいかかる場所でもスルスル行っちゃう!
地元のラオ人にとっては定番の場所なのか、さすがの土地勘!!
みんな車で行って、駐車場があればいいんだが、なければ空いてる路上に駐車。
式場はというと、入り口の飾り付けは、どこも華やか!
通りの一角だと、日よけテントを広げてあったり、周りをビニールシートで囲ってあったり。
ふつうの道に机と椅子を並べた、「青空式場」なんてこともあった!
だから、そばを通れば、「あぁ、ここ結婚式だ!」ってすぐわかる。
(一車線くらいの道幅だと、式場がはみ出して「通行止め」、なんてことも日常...)
- 流れ
新郎新婦や親族はもちろん、式に来る人たちは、ラオスの伝統衣装を着てくる人が多い。
「スア」:シルクやコットン製、光沢のある感じのシャツ。
「シン」:女性用巻きスカート。これもシルクやコットン製で、柄は民族や地域によって特色がある。
(男性は、「襟付きシャツ」も一応の正装ってことで、見た目ラフな感じの人もちらほら。)
そんなこんなで、式場に着いてからの流れはこんな感じ。
<入り口>
・写真をとったりとらなかったり
・新郎新婦とその親せきに軽いあいさつ
・ウェルカムドリンクがあるときも(ラオラオ:焼酎みたいなラオスのお酒)
・ご祝儀を入れた招待状を、箱の中に入れる
<中に入ってから>
・特に席は決まってないんで、空いてるところに座る
・すでに準備してあるご飯とビールを頂く
・最終的にはキンビア(飲み会)
<キンビアしながら>
・基本的にいつも音楽が鳴ってる
→スピーカーだったり、カラオケで誰かが歌ってたり。踊りたい人(特に独身の人)は、前に出て踊ることもある。
・新郎新婦と親族が前に出てきて、紹介されてることもある
→急に始まるんで、聞いてない人も、気付かない人も多い...
・新郎新婦が、テーブルごとにあいさつして回ることもある
- その他
~ご祝儀~
・スタッフが言うには、相場は100,000~300,000キープ(約1,250~3,750円)くらい
・親密度とか気持ちによって、基本いくらでもオッケー
・日本みたいな、「お札の枚数を偶数にしちゃダメ!」なんてこともない
~カオプン~
結婚式の定番料理、「カオプン」。
生麺みたいな麺状の白い塊に、お好みで刻んだ野菜などを入れて、だしスープをかけて食べる。
だしスープのベースは、魚とか、牛骨とか、ココナッツミルクとか、その場によってまちまち。
あっさりしておいしい!!日本人好みの味だと思う。
当日の流れはこんな感じ。
結局はいつもの「キンビア」ってのが実態...
まぁ、みんな楽しそうだからいいんだけどね!
~ちょっと余談~
(めでたい記事なのに、こんなこと言うのもなんだが...)
結婚式もそうだが、お店で外食するときなど、いつも思うんだけど...
料理をいっぱい残す。
結婚式だと、すでに全テーブルに料理がスタンバイしてあるから、量の調節ができない。
(そもそも、そのスタンバイしてる量ってのも、事前に出欠をとってないんで、どういった人数分なのかも不明...)
量も結構多くて、全部食べ切って帰ったことがないんだよね...
ラオ人と一緒に外食するときも、「明らかに頼みすぎじゃない?」って量を、
結局食べきれずに残すことが多々。
そんなときに聞くんだが、ラオ人の感覚はこうみたい。
・料理が足りなくなるのは失礼だし申し訳ない
・(結局は残すにしても、)いっぱいあった方がうれしい
「その感覚もわかるんだけど、でも残して捨てるのはもったいないよね。」
って思っちゃう...
ラオ人の「おもてなし文化」の弊害なんかな...
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~もうひとつ~
結婚式に限らないんだが、いつも思うことがもうひとつ...
ごみをすぐ捨てる。
特に結婚式では、「来たとき」と「帰るとき」で、テーブルの下が別世界。
「自分たちで処理するより、とりあえず全部地面に捨てといて、全部終わってから掃除する方が簡単。」
「確かに!!」ではあるんだが...
とはいえ、実際のところ、
こういった習慣が、「日常的なポイ捨て」に繋がってるって、めちゃくちゃ感じる...
やっぱり、ごみ問題の意識付けは、生半可じゃないって話。
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二次会はペタンク!?
突然だが、ラオスでよく見るスポーツ。
「ペタンク」と「セパタクロー」!!
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学生は「バレーボール」とか「サッカー」も好きみたい。
たまに道端で「バドミントン」してる子も見かける。
(メジャーどころの「野球」と「バスケ」は見たことない...)
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何の話かっていうと、「二次会はペタンク」ってこともある。
日本人にはあんまり馴染みがないかもだけど、簡単に言うと「カーリング」みたいなルール。
鉄の球を投げて、的の近くに落としたり、相手の球に当てたり。
あんまり激しめのスポーツじゃないんで、パパくらいの年代がよくやってるかな。
もちろん、ゲーム中のビールも欠かさない。
そんなこんなで、ラオスの「結婚式」について、ボリすけの体験談を紹介。
今回は「披露宴」の方を話したんで、次回はラオスの伝統文化「バーシー(スー・クワン)」について。
正直なところ、「結婚式のバーシー」には行ったことないんだが、
他のタイミングでは何回もあるんで、その時の様子を紹介しようかと!!
そろそろこの辺で。
ではまた!!