ラオスのめし事情 & 鬼のキンビア...
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回はラオスの「めし事情 & 鬼のキンビア」編!
初めに断っとくと、ここでは「ラオスの代表料理はこれ!」ってかんじの紹介よりは、
「ラオスのめし事情!!」ってかんじでお届け(わかるかな!?)。
加えて、ラオ人とは切っても切れない「キンビア文化」について、知ってもらおうかと...
ラオスめしの特徴
はじめに、基本情報から。
察しのいい方は、「隣の国だし、タイ料理みたいなかんじじゃない?」って思うかも(それはわりと当たってる)。
~味の特徴~
・とにかく、辛いの大好き!!
→辛さの調節は、唐辛子を何本入れるか。
大人も子どもも辛いもの大好き。
唐辛子をそのままかじる強者も。
・香草よく使う
いつだったか、「どうせなんかのハーブだろう」って食べたら、
「ドクダミ(たぶん...)」だったこともあるんで要注意!
・独特な調味料(ナンプラー、パデーク、カピ)
→ナンプラー・・・タイ料理に欠かせない魚醤、ラオス料理にも必需品。
パーデーク・・・魚を塩漬けした発酵調味料、塩辛みたいなかんじ。
カピ(シュリンプペースト)・・・エビを塩漬けにした発酵調味料(匂いが独特なんだが、慣れるとやみつき)。
・味の素
→わりと何にでも入れる、「万能調味料」ってかんじ。
ちなみに、ラオ語では「ペーン(粉)・ヌワ(おいしい)」(「アジノモト」でも通じる)。
なんだかんだで、日本人の口に合う料理が多い!!
ボリすけの一押しは、「カオピアッ・セン(ラオス風のうどん)」!!
ラオ人にとって朝・昼ご飯の定番。
相場はだいたい、1杯:10,000~15,000キープ(約125~185円)。
一番安い店だと、1杯:5,000キープ(約60円)。
~よく食べる肉魚系~
鶏、家鴨、豚、山羊、牛、水牛、魚、蛙、貝、蟹など
~地方によっては食べてる系~
イヌ、ヘビ、ネズミ、リス、虫類全般など
~独特系~
・ルアッ・ムー:豚の血を固めたゼリーみたいなもの
→わりと血の匂いがして苦手。
(ちなみに、家鴨などの血は「おもてなし料理」、豪華なご飯のときにわりと出てくる定番。)
・ナン・ングワ:牛の皮を干して乾かしたもの
→ジャーキーみたいに食べたり、焼いてサクサクにしたりする。わりとおいしい!
・ピア:牛の腸の中身エキス、つまりは...(そういうこと)
→独特の苦みと臭みがあるけど、料理に使われてるとあんまり気になんない。
~ちょっと余談 パクサン3大レストラン~
JICAの人や他の隊員が来たら、ご飯を食べに行くところは、選ばずともほぼ決まってる。
・ルームメイト・カフェ → 軽食やちょっとした休憩に、タピオカがおすすめ!wifiも早い!
・スィンダーッ・パン → ラオス風焼肉をガッツリ食べたいときに!
・ビューコン・レストラン → オーソドックスなラオ料理店、メコン川沿いで雰囲気も良い!
とりあえず、この3店舗を抑えれば、パクサンのレストランはコンプリート...かな!?
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~ちょっと余談 学生の昼飯~
日本の学生の昼ご飯と言えば、学校給食やお弁当。
さて、ラオスの学生の昼ご飯はと言うと...
- 家に帰って食べる
- 家から持ってきたものを食べる
- どこかで買って食べる
一番多いのは「3」かな...
ラオスの昼休みは、めちゃくちゃ長い。
だいたい11:30~13:30、たっぷり「2時間」。
だから、余裕をもって家に帰って食べる子もいる(1)。
家からご飯とちょっとしたおかずを、タッパーやビニール袋に入れて持ってくる子もいる(2)。
近くのちょっとした売店で、即席めん、お菓子、ジュースなどを買って食べる子もいる(3)。
お菓子やジュース、軽食を売ってるところもある。
(そうなるのも当然だろうが、子どもたちは好きなときに好きなものを食べてる...)
活動日には、CCCでもそういった食べ物・飲み物をスタッフが売ってる。
だいたいの子たちは、CCCで昼ご飯を食べるんだが、
やっぱりほとんどの子が、カップラーメンとか、ルーッスィーン(ラオス風の肉団子)とか。
あとは、お菓子やジュースがめっちゃ好き!!特に甘いもの!!
ちなみに、ラオス国立大学には、広い学食もカフェの店舗などもあった。
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ラオスはよく米食う国だ!
ちょっと古いんだが、Tripadvisorで見つけたランキング!
https://tg.tripadvisor.jp/news/graphic/eatrice/
~世界で一番おコメを食べているのはどこの国?~
1位 バングラディッシュ 473g
2位:ラオス 445g
3位:カンボジア 436g
4位:ベトナム 398g
5位:インドネシア 364g
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50位:日本 119g
(※注釈:データはFAO CAST発表の2011年の統計。消費量は、国が供給するコメの総量を国民一人当たりに換算した数値。)
アジアの国が並ぶ中、ラオスは堂々の2位!!
「日本が思ったより低いね!」って思うかもだけど、日本人はパンも麺類もよく食べる。
炭水化物の種類がいっぱいある結果だろうね。
このランキングの通り、ラオ人は米をめっちゃ食べるんだが、
米と言っても、主食は「もち米(ラオ語:カオニャオ)」!!
朝昼晩の3食、腹もちのいいもち米を、しっかり食べる。
(フランスパンなども売ってるが、日常的にはやっぱり米食。)
また、もち米の場合は、手づかみで食べる。
ティップ・カオっていう竹編みの籠に入ったもち米を、
そのまま手でつかんで、一口サイズにちぎりながら口に入れてく。
おかずがあるときは、それに押し付けてくっつけて食べる。
ちなみに、ラオ人は白米も食べるんだが、そのときは手じゃなくてスプーン。
そんなこんなで、2位にランクイン。
鬼のキンビア
「キンビア」=「食べる・飲む(キン)+ ビール(ビア)」
要は、日本人的に言うところの「飲み会」。
ラオ人は、とにかく「キンビア」が大好き!!
何かっていうと、二言目には「キンビア」。
・「だれかの誕生日が近いから」
・「局の人と会議したから」
・「ビールが余ってるから」(結局は買い足すけど...)
そこで飲むのは、ラオスが誇る国民的ビール...
「ビアラオ」一択!!
「なにを飲むか?」って言われたら、「水」か「ビアラオ」ってな感じ。
特徴としては、原料に「ジャスミン米」ってのを使ってるためか、
ほんのり甘くて、のど越しもよく、すっきりして飲みやすい!!
そして、必ずと言っていいほど、「氷を入れて飲む」!!
もともと冷えてないから冷やすため、ってのもあるし、
少し薄めて酔いが回りにくいように、ってのもあるし。
流れとしては...「キンビアするか!」ってなったら、
馴染みの店に「ビール1・2ダース」と「ビニール袋に入れた大量の氷」を注文すると同時に、
近くの市場に「なんか食べるもの(パパイヤサラダとか、焼いた鶏肉や豚肉とか)」を買い出しに。
それらを待つ間に、空いた人がテーブルといす、コップとクーラーボックスのセッティング。
(数万回とくり返してきたかのように淀みがない...)
そしてそして、そろそろ本題に...
~「鬼のキンビア」たる所以~
- とにかく、めちゃくちゃ飲む!!
大瓶640mlを、1人2~3本は当たり前。
ラオ人的には、「いっぱい飲めば、いっぱい楽しい!」って感覚らしい。
だから、とにかくいっぱい飲もうとする。
それに輪をかけるように、ラオ人は15分に1回くらいで「乾杯」する。
(これは言わば、「もっと飲もうよ」って合図。)
そして、だれが教えたかこの日本語...「一気(いっき)」。
一気が無理なら「半分」、それも無理なら「20%」ってなかんじで、食い下がってくる。
飲んだもん勝ち、弱肉強食の世界。
- そんでもって体力勝負
ラオ人は、ことキンビアになると、時間を気にしない。
CCCでもスタッフが近くの友人を呼んで、たまにやるんだが、
17時くらいにスタートして、気付いたら22時なんてこともある。
みんなの体力には感心...
~ちょっと余談~
ありがたいことに、ラオスで何度か「結婚式」に招待してもらった。
そこでも基本的にはキンビア。
外部主催となると、時間帯にもよるが、3時間くらいでお暇してる。
※「ラオスの結婚式」の記事も、近いうちに出そうと思ってる次第。
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- 音楽は欠かせない
キンビアにつきものなのが「音楽」。
そこで使うのが、自前のスピーカー!
一口にスピーカーと言っても、テーブルに置くような小型サイズじゃなくて、
ちょっとしたホームシアター用に使うような、地面に置くでかいやつ!
そんなスピーカーを持ってる家が多いのが、ラオ人あるある(うちの大家も自前)。
キンビアの定番曲は決まってるみたいで、どこでもわりと同じラインナップ。
それも、だいたいがタイの曲らしい。
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それらはまだ構わんのだが、切実なお願いが一つ...
家の近所でキンビアしてるとき...
「外の音楽がまじでうるさい!!」
「少なくとも日付超えたら、爆音スピーカーは切ってくれ!!」
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そんなこんなで、翌日になると、
「昨日は何人でどれだけ飲んだね!」ってことを話すのも、ラオ人あるある。
誘ってくれることは、ほんとにありがたい!!
でも、「飲みすぎ(飲ませすぎ)」と「近所迷惑」には気を付けようね!!
こんな当たり前の気付きを痛感したこの1年。
(自分の周りだけなのかと思ったら、他の協力隊もみんな口揃えてたから、ちょっと安心。)
こんなところで、「ラオスのめし事情」と「キンビア文化」を感じてもらえたかな!?
単なるラオス料理の紹介とは、それこそ一味違う内容だったんじゃないかと。
そろそろこの辺で。
ではまた!!