Meeet the Globe で学生と交流してみた。
どうも、ボリすけです!!
今回は2019年に、長期的なやり取りをしていた、「Meet the Globe 交流」編!
Meet the Globeってなに?
ボリすけとMeet the Globeとの出会いは、協力隊の二本松訓練所。
70日間の派遣前訓練を受けてるとき、張り紙を見つけたのが最初。
「へぇ~、協力隊の経験を日本の学生に還元するみたいなことね。」
やるかどうかは別として、念のため写真をとっておいたのが始まり。
そして時が流れ、任地に着いて数か月、ようやく活動計画が固まってきたころ。
「せっかくだから、日本の学生と交流する機会を作りたいな。」
「そういえば、そんな感じの張り紙を、訓練所で見たような...」
ちょっと説明すると、「Meet the Globe」とは、関西大学が行っているプロジェクト。
同大学の学生が仲介者となって、現役の協力隊員と日本の学校を結び付け、授業の一環として国際理解を支援する活動。
とりあえずと思って連絡してみると、ちょうど高校生とのやり取りが始まるタイミングとのこと。
おもしろそう、即参加!!
1年間で2回(高校生と小学生)協力させて頂いた。
そのときの学生とのやり取りをちょこっと紹介。
1回目 ~高校生編~
5~6月にかけて、高校生との交流。
授業の中でラオスについて調べてるとのことで、メールを通して学生側の質問に答えていくという流れ。
具体的な質問内容は、どれも深い内容ばっかりで、答え方が難しい...
とはいえ可能な限り、実際に任地に来てから知った情報(生の声)をもとに回答することで、活動中の協力隊員に質問するというメリットを意識した。
~以下、2例を紹介~
==学生側(質問)==
地方と都市で格差があるという記事を見たのですが、実際の具体的な格差とはどのようなものなのですか?
==ボリすけ(回答)==
地方と都市での格差については、日本と同じような現象だと思います。
やはりどの国も、首都など大都市の方が発展が進み、地方の方が遅れがちです。
そのため、大都市では会社員やサービス業などを仕事にする人口が増える一方、
地方は農家や小さい個人商店などを営む人口が多い傾向を感じます。
その中での格差というと、やはり「所得」や「教育」でしょう。
・所得は、確かに大都市の方が高いかと思います(物価も都市の方が高いです)
・教育は、地方の子の方が低い水準にあります(大都市の世帯の方が、比較的生活が安定しているため、子どもの教育に時間やお金を割きやすい傾向)
==学生側(質問)==
不発弾がたくさん残っているという記事を見たのですが、実際、ボリすけさんの周りでも、不発弾に関する事故がおっこたりしてしまうぐらい身近なものなのですか?
==ボリすけ(回答)==
不発弾については、私の任地では特に問題ありません。
ラオスは世界で一番多くの不発弾が残っている国と言われていて、地域によっては立ち入り禁止となっている区域もあります。
しかしながら、実際問題として不発弾処理には、多額のお金と時間がかかるのも事実で、完全撤去にはあと200年かかるとも言われています。
そういった中、ラオス政府直轄の不発弾撤去機関である「UXOラオ」をはじめ、「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」や「NPO法人 テラ・ルネッサンス」など、日本の団体も様々な形で協力しています。
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作ってくれた成果物。
高校生のときから、途上国に関心をもっていることがすばらしい!!
2回目 ~小学生編~
9~12月にかけて、小学6年生との交流。
小学生(4人グループ)が書いた質問の手紙を、メールに添付してもらって、それに答えていくという流れ。
以前の高校生との活動では、社会問題に関する内容が多くて苦戦したが、今回は小学生ならではの素朴な質問として、ラオスの学生生活や食べ物に関する質問が多かった。
日本とラオスの違いを中心に話す中で、子どもたちの興味や好奇心を促すよう意識した。
~以下、質問例を紹介~
==学生側(質問)==
・ラオスの主食は何ですか?
・ラオスで人気のフルーツは何ですか?
・ラオスの学校では服の決まりがありますか?
・日本ではタピオカが流行っているけど、ラオスでは何が流行っていますか?
・どこかでお昼ご飯を買うと書いていたけど、何円までとか決まってますか?
・女の人は髪を伸ばすと書いていたけど、生まれてから一生切らないのですか?
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みんな質問の後に、「なぜこの質問をしたかと言うと~」ってつけ加えてあるのがおもろかった(「理由も書きなさい!」って、先生に言われたんだろうな)。
こんなところが、Meet the Globeでの活動。
当初の目的でもあった、「子ども同士の交流」に発展させるのは、授業の形態として難しいらしく叶わずじまい...
でも、日本の学生たちが「ラオス」を感じる機会になったはず!!
そろそろこの辺で。
ではまた!!
日本語教室はじめました。
どうも、ボリすけです!!
今回は2020年2月から始まった「日本語 勉強」編!
日本語教室はじめました
2月のある日、久しぶりにスタッフ集まってのミーティング。
「ボリすけ、子どもたちに日本語教えて!」
いきなりのことで、ちょっとびっくり。
というのも、スタッフから活動の依頼をされるのが、珍しすぎる。
基本スタンスとしては、「出来ることを何でもやってくれたらオッケー」って感じなんで。
今までのイベント関係も、こっちからアイデア振って相談していく流れだったから、この依頼が意外だった。
まぁともあれ、断る理由もないんで、特にイベントの予定がないときは、日本語の勉強を取り入れるようになった。
(後から聞いた話、CCCの管轄である情報文化観光省の人から、「なんか新しいことやりなさい」的なことを言われたとか言われてないとか...)
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ちなみに、日本語よりも英語の方が、言語として汎用性が高いんで、
「英語にした方がいいんじゃない!?」って聞いてみたら、
「日本語はCCCでしか教えられないから珍しいでしょ!」とのこと。
たしかに、CCCの近くにある青年同盟の施設でも、ドイツ人ボランティアが英語を教えてる。
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そんなこんなで、はじまることとなった「日本語教室」。
雨季休みにも、スタッフと一緒に教えてたんで、スライドと流れの確認もサクサク。
勉強の様子
この日の子どもたちは50人くらい。
イベント系はみんな一緒にやってるけど、勉強は小学生と中学生を分けて進めることに。
小学生 → 午前:日本語、午後:踊りの練習
中学生 → 午前:踊りの練習、午後:日本語
「今日から日本語を勉強しまーす!」
「雨季休みにも来てた子は、まだ覚えてるかなー?」
「ラオ語は全部で何文字ある?」
「27文字!」(子音だけ。)
「じゃあ、日本語は何文字あると思う?」
だいたい、みんな20~30文字くらいの数字を言ってる。
ラオ語と同じくらいに思ってるみたい。
「答えは、46文字!!」
「それに片仮名もあるし、漢字もいっぱい使うんだよ。」
これを聞いて、やる気をなくす子もいたかも...
「まぁ、少しずつ気楽に勉強していこう!!」
~スタッフ考案、日本語勉強帳の作り方~
- 1人1枚ノート紙を配る
- その日に習う文字をそれに書く
- 授業が終わったら回収
- 1~3をくり返す
- 一通り習ったら、1人ずつの紙をまとめてホチキス留め
→オリジナル練習帳の完成!!
「一番初めの文字は ~あ~」
5回くらい読んで、紙に書き取りしてもらう。
子どもたちは、文字だけだと書き方がわからないんで、書き順も一緒にスライドで説明。
もちろん、ラオ語での読み方も一緒に書く。
その日は、一通り「あ~お」までを勉強。
初めて日本語を書く子も多いんで、「必死に写した感」が伝わってくるとおもろい。
みんな「お」の点を忘れがち。
ラオ文字の子音は全部一筆書きだから、線とか点とか忘れちゃうね。
そもそも、書き順に画数があるってことに、慣れないのかも...
苦労しながらも、あ行を制覇。
つぎは、習った文字を使った簡単な単語を紹介。
あし、いす、うし、えき、おかし。
「習った文字以外も出てくるけど、勉強が進むうちに全部読めるようになるよー!」
「どれか好きな単語を一つ選んで、その絵を描いて単語を覚えよう。」
また、小学生よりも進みが早い中学生には、「家族」についての単語も紹介。
日本語の勉強はまだ2回だけ。
さ行までしか終わってないんだが、コロナちゃんの影響で帰国。
めちゃくちゃ中途半端で終わってしまったのが、ちょっと心残りの今日この頃(言いにくい)。
ここで嬉しいニュース!!
ラオスではコロナちゃん対策の規制緩和によって、今まで休みだったCCCでも、6月から活動が再開するみたい。
スタッフたちもみんな元気そうで何より。
日本語の勉強は続くんかな!?
そろそろこの辺で。
ではまた!!
ひな祭りイベント by 節句シリーズ
どうも、ボリすけです!!
今回は2020年2月に実施した、「ひな祭りイベント」編!
やっとひな祭り
青年海外協力隊 2018年度3次隊 ラオス隊員(長い...)
派遣されたのは、2019年1月(通常の任期は2年間)。
「赴任して1年ちょっと経つから、もう来年にはラオスにいないのか...」
なんて思い始めるころ。
思い返せば、最初にやったイベントは、5月にCCC組と協働した「子どもの日」。
ずいぶん前の話みたい。
期待高まり任地に着いた。
ラオ語はいまいち通じんし、主たる活動土曜だけ。
悠々自適なCCC、何していいかもよくわからん。
まぁ、そんなこんな言ってるのも最初だけ。
ラオ人的な生活に適応(!?)してくると、そんな日常が次第に心地よくなってくる。
それから早9か月。
日本の節句シリーズも、やっと第3弾の「ひな祭り」!
(七草と菊の節句は省略...)
この手のイベント企画に慣れてくると、内容もマンネリ化してくるのが悩みどころ。
今や定番となった、物語・折り紙・歌に加えて、今回は「クイズ」を取り入れることに。
こんなプログラムをスタッフと練り上げた。
1 クイズ
2 物語
3 折り紙
4 歌
クイズは作ってみたら、わりとおもしろいかも!!
スタッフと共有したときも、軽く盛り上がった。
物語は例によってボリすけの翻訳。
ネイティブチェックもオッケー。
こんなところで、当日へ。
当日の様子
いつも通り午前中に実施。
この日も40人くらいで、9:30ごろにスタート!
「今日はひな祭りイベント!!」
「日本では、子どもの日は男の子、ひな祭りは女の子のお祝いなんだよー」
「みんな5節句って覚えてる?」
「その中で、子どもの日と七夕をやったから、今日は3つ目のひな祭り。」
さっそく、クイズに突入。
「これからみんなにクイズを出すから、どれだと思うか選んで手を挙げてねー」
1. ひな祭りは何のためにするの?
(1) 女の子が幸せになれるように
(2) 女の子が生まれるように
(3) 死んでしまった女の子が生き返るように
正解は(1)。きれいなお嫁さんになって、幸せな人生を送れるように願うのよ。
2. 昔はひな祭りのお人形を、飾るかわりにどうしてた?
(1) 燃やした
(2) 神社に預けた
(3) 川に流した
正解は(3)。昔は病気や不幸をお人形に吸い取ってもらって、川に流していたこともあるのよ。
3. ひな人形は何を表しているの?
(1)お嫁入りしているところ
(2)ご飯を食べているところ
(3)お仕事のしているところ
正解は(1)。きれいなお嫁さんになって、幸せな人生を送れるように願うのよ。
当たると、みんなすごい喜ぶのがおもろい!!
一方的に紹介するよりも、参加型っぽくした方が印象に残りやすいよね。
続いては、「ひな祭りと言えばこれ!」ってものを紹介(ひな人形・ちらし寿司・ひなあられ)。
今までの経験上、スライドに出てくる説明を読みたがる子が多かった。
ってことで、説明を小分けにして、読みたい子に読んでもらうようにしたら、これもわりと好評。
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正月スライドを作ってるときも思ったんだが、「食べ物に意味を持たせる」のって、日本人的な考え方だよね(たぶん)。
ちらし寿司:いろんな具を混ぜ合わせて将来食べ物に困りませんように、とか。
おせち料理だと、数の子:子孫繁栄、黒豆:無病息災、エビ:長寿、とかとか。
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2 物語
つぎに朗読タイム。
(こんなお話)
友だちの家には、豪華なひな人形がずらり。
それに比べて、うちのはちょっとさびしい。
そこで、お姉ちゃんと一緒に、自分たちで工作。
オリジナルのお雛様をいっぱい作って満足。
家族と楽しくお祝いができて、めでたしって話。
3 折り紙
つぎに恒例の折り紙タイム。
お雛様を折ってみた!
折り方も簡単で、みんなスルスル。
顔を描いたり服の模様を描いたり、思い思いのお雛様。
4 歌
最後に恒例の歌タイム。
日本人ならおなじみの、ぼんぼりに明かりをつけるやつ。
スタッフもこの歌を知ってた。
というのも、前の隊員と一緒に、ラオ語に訳したんだって。
(読める方はご自由にどうぞ。)
~日本語歌詞の読み方~
ອະຄະລິໂວະ ສຶດເຄະມະໂຊະ ບົງໂບະລິນິ
ໂອະຮະນະໂວະ ອະເງະມະໂຊະ ໂມະໂມະໂນະຮະນະ
ໂກນິນບະຢະຊິໂນະ ຮຶເອະໄທໂກະ
ຄຽວໂອວະ ທະໂນະຊີ ຮິນະມະສຶດລິ
~歌詞のラオ語訳~
ມື້ນີ້ດີໃຈທີ່ເຮົາໄດ້ ມາຮ່ວມງານ
ໂອ້ດອກໄມ້ໄດ້ຈັດໄວ້ ຈັ່ງແມ່ນງາມ
ພ້ອມທັງມີການຕີກອງ ເສບງັນດັງຄຶກຄື້ນ
ມື້ນີ້ແມ່ນວັນເດັກນ້ອຍ ແມ່ຍິງທີ່ມ່ວນໆ
※リズムも原曲通りでオッケー。
読み方をのせてはいても、やっぱりラオ語訳の方がみんな歌ってくれる。
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それと、ちょっと驚きだったのが、イベントが終わってから、
「メモしたいから、さっきの歌みせて!」って子がいたこと。
(歌詞のラオ語訳を紹介した効果!?)
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最後に記念写真。
そんなこんな、所要2時間くらいで終了。
イベント実施に慣れてきたとはいえ、まだまだ試行錯誤が必要だってことが収穫。
説明をクイズ形式にしたり、歌詞をラオ語に訳したり、今後もちょこちょこ実験を繰り返しましょ。
そろそろこの辺で。
ではまた!!
みんなで石けんづくり!!
どうも、ボリすけです!!
今回は2020年2月に実施した、「手洗い・石けんづくり」編!
事前準備
前々からやろうと思ってたけど、ちょこちょこ後に回してきた内容。
なぜだか急に、「石けんづくりしよう!」って思い立った、2月ある週の月曜日。
以前「手洗い・ごみ問題イベント」を、エコヘルス隊員の同期と一緒に企画。
あれから5か月経つし、そろそろリマインドを込めて、また「手洗い」について取り上げようかな!ってのが表向きの理由(裏向きは勢い!!)。
~当時の様子はこちら~
理由はさておき、今までやったことなかった「石けんづくり」を混ぜて、「手洗い」についてのイベントを再企画。
例によって、スタッフに相談すると、即決。
スケジュールはこんな感じ。
・月曜に相談
・月~水曜にスタッフとパワポ作り・共有
・水曜に材料準備
・土曜に実施
※スタッフの不在率30%なんで、準備はできる時になる早。
パワポの内容は、軽めにこんな感じ。
・どんなときに手を洗うか?
・手を洗わないと、どうなっちゃうか?
・正しい洗い方 7ステップ
~~~
前回は取り入れたこの2つは割愛。
・バーンコンコイ視聴(My Village “We Love Sanitation”)
・イソジンを使って汚れを見る実験
~~~
その後、石けんづくりのyoutubeを見てから、みんなで作るって流れ。
・既存の石けんを細かく削る
・水を加えてこねる
・型を取る
・乾かして完成!
石けんづくりとしては、廃油と苛性ソーダから作る「エコ石けん」もあるけど、今回は材料の入手も作り方も簡単な方法を採用。
というのも、
子どもたちが自分で石けんを作った感を出しつつ、手洗いの意識を高めてほしいな!
ってレベルなんで。
あと準備するのは、「石けん」と「型」。
石けんは、CCCで買ってもらえるか聞いてみたら、こんな耳寄り情報。
「もしかしたら、ゲストハウスで使用済みの石けんがもらえるかも!」
さすがラオ人!!
助け合い精神!!
(こういう方法を思いつけなかったのが、ちょっと恥ずかしい...)
早速、ボリすけが赴任したての頃に、1か月滞在したゲストハウスに行ってみた。
「使用済みの石けんってもらえますか?」
「かまわんよ!」
ゲストハウス側も、そんな石けんを溜めてるわけじゃないんで、残念ながら数は少ない。
でも、ありがたい!!
さらにありがたいことに、こんな提案もしてくれた。
「急いで使うんじゃなければ、それまでに溜めといてあげるよ!」
「じゃあ、土曜日の朝、また取りに来ます!」
スタッフも同様に掛け合ってくれてたんで、最終的には結構な量が集まった!!
すばらしい!!
そして最後に、型の準備。
これについては、CCC中探しても、いまいちそれっぽいものが見当たらない...
そこで、スタッフがどっからともなく、細長パイプを取り出してきた。
「これを輪切りにして丸い型にしよう!」
そういってノコギリ。
みんな協力的なのが本当にありがたい!!
そんなこんなで、準備万端。
当日の様子
この日も子どもたちは40人くらい。
小学生と中学生、2回に分けて実施。
はじめに、準備したパワポで軽く「手洗いがなぜ大事か」について。
「みんなが手を洗うのはどんなとき?」
「手を洗わないと、ばい菌が体の中に入っちゃうね。」
「おなか痛くなったり、気持ち悪くなったり、したくないよね?」
「そのために、こまめに手を洗おう!」
正しい手洗い7ステップは、前回の復習。
まぁ、手のいろんな箇所を洗おうってことね。
導入パワポは、軽く20分くらいで終了。
そして本題の石けんづくり。
やっぱり、折り紙とか工作のコーナーになると、子どもたちの反応がいい。
youtubeを見て、作り方の流れを確認。
「石けん」と「ビニール袋」を1人1つ配って、細かく削ってもらう。
わりと粉っぽい石けんで、削るというより「砕く」感じ。
みんな外から石を持って来てドンドン!
スタッフとボリすけは、前の手洗いイベントで準備した余りの石けん(ピンク色)を担当。
こっちは、あんまり粉っぽくなかったんで、持ってきたピーラーで削ってく。
粉っぽい方だけだと、うまく固まるか心配ってことで、両方を混ぜて使うことに。
この砕く作業が思いのほか一苦労、30分くらいかかってしまった...
そのおかげで、みんなの成果を集めたら、結構な量!!
これに水を加えて、こねていく。
かわりばんこで、こねていく。
ちょっと不安だったけど、ちゃんと固まってよかった。
最後に、型取り作業。
1人ずつくり抜いて、形を整えてく。
模様をつけたり名前を書いたり、オリジナル感を出していく。
あとは乾かせばできあがり!!
みんな楽しそうで嬉しそうなのがなにより。
2グループ合わせて3時間ぐらい。
結構つかれた...
帰り際、忘れずに持ち帰る子もいれば、案の定、忘れて帰る子もちらほら。
次の週、ちゃんと使ってるか聞いてみたら、反応も上々。
やっぱり自分で作った愛着があると、自然と意識付けに繋がるみたい!!
また半年後にやろうかな...笑
手洗いといえば、偶然にもタイムリーな話題。
巷がコロナちゃんで持ちきりになる直前、2020年2月に実施。
みんな使い終わってるころかな...
「この石けんのおかげで、子どもたちがひとりも感染しなかった!!」
なんて話聞いたら泣いちゃうわ(妄想)。
そろそろこの辺で。
ではまた!!
みんなで書初め!!
どうも、ボリすけです!!
今回紹介するのは、2020年1発目のイベント、「書道」編!
せっかく作った「正月編」...
年明け1発目にふさわしいイベントと言えば「正月」!
でも実は、ラオスの正月は「4月」。
ラオ語では 「ピーマイ・ラーオ(ປີໄຫມ່ລາວ)」、祭り好きのラオ人にとっても特に一大イベント。
(これについても、近いうち記事にするんで、詳しくはそのときに。)
ということで、1月最初のイベント用にと思って「日本の正月」紹介イベントを準備してたわけ。
気づいたら、内容盛りだくさんでこんな感じに。
- 正月とはなにか
→日本古来の宗教「神道」
- 伝統的な風習
→初詣、初夢、年賀状
- 伝統的な食べ物
→年越しそば、おせち、お雑煮、等
- 伝統的な遊び
→正月遊び(羽根つき、凧あげ、かるた、等)
5 書初め
→実際に書いてみよう!
例によってスタッフとの打ち合わせも済んで準備万端!
かと思いきや...
当日は、運わるく朝から停電、プロジェクターが使えず延期。
翌週も、スタッフたちが急に結婚式に行っちゃって延期。
その翌週も、スタッフが用事でビエンチャンに行っちゃった...
結局、「正月」イベントは1月に出来ずじまい。
「まぁ、ラオスの正月は4月だし、そのときにまわせばいっか!」
※3月から一時帰国するなんて考えてもなかった当時が懐かしい...
てなわけで、せっかくだから書初めの紹介がてら、「書道」だけサクッとやっちゃおうと思って、3度目のタイミングで実施。
書道セットはCCCにあったし、書道の紹介スライドは同期から共有してもらってたんで、準備はすんなり。
当日の様子
この日はちょっと少なめで40人くらい。
いつも通り、午前に実施、午後は踊りの練習ってスケジュール。
硯と筆が足りないんで、2回に分けて交代制。
はじめに、書道に使う道具、書初めについての説明から。
「今日は、日本の伝統文化、書道(書初め)を知ってもらいまーす。」
「書道では、鉛筆やペンではなく、筆と墨を使って文字を書きます。」
「書初めとは、年のはじめに1年の抱負や目標を書く伝統行事です。」
「日本の子どもたちは、休みが終わると、書初めの授業があります。」
って感じの簡単な説明。
そのさなかも、みんな見たことない筆とか墨とか、色んな道具に興味津々。
ということで、お手本がてらボリすけが書いてみる。
それを真似て、年長の子が書いてみる。
それから、みんな順番に書いてみる。
とりあえず、簡単なところで「ゆめ」。
道具の置き方とか筆の持ち方とか、その都度教えてく感じ。
やっぱり、姿勢を正したり筆をまっすぐ握ったりが、ラオっ子たちには難しそう。
というのも、ラオスの子どもたちが字を書くとき、横開きのノートを縦にして、下から上に向かって書くのをよく見る。
いつだったか、そのことをスタッフに聞いたら、子どもたちにとっては、その方がきれいに書ける(!?)らしい...
でも、成長するにつれてふつうの向きに直るんだって(ラオ人の不思議)!!
うまく書けないからって恥ずかしがる子には、手をもって一緒に書いたり。
「もっと難しい文字を教えて!」って言われるのもうれしい。
1時間もすると、だいたいみんな書き終わって、飽きる子は飽きるし、続けてる子は熱中。
そんなこんなで、2グループ合わせて2時間ほどで終了。
改めて思ったんだけど、書道みたいな「ひたすら字をきれいに書くことに終始する文化」って、世界的にも珍しいよね!!
こういうことに感動したり心動かされたりする精神性って、日本人特有なのかも。
そいえば、虫の鳴き声をわびさび的にきれいなものとして聴くのも、日本人くらいって言うしね。(関係ないか笑)
ともかく、ラオっ子たちにも、そんな精神性が少しでも伝わってればいいな!!
そろそろこの辺で。
ではまた!!
あったらいいかも、こんな国際交流。
どうも、ボリすけです!!
今日はラオスとか協力隊の話ではなく、ちょっと考えてたことを紹介しようかなと。
テーマとしては、「あったらいいかも、こんな国際交流」。
気軽にさらって見てくれればオッケー!
==“FACTFULLNESS”読んだ!==
導入がてら、おもしろかった本を軽く紹介。
特に国際協力に関心のある人なら、興味深く読めると思う!!
2019年話題になった、“FACTFULLNESS”(著:ハンス・ロスリング、他)。
「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」(本書表紙に記載あり)。
ここでいう「世界」ってのは、いわゆる「発展途上国」のこと。
その中で、「発展途上国」に関する一般的なイメージ(思い込み)が、いかに誤ったものであるかを、データ(統計)を基に証明してる。
そこで、紹介してる資料として「Gapminder」と「Dollar Street」があるんだけど、
これがすばらしい!!
各国の生活情報を、「実際の写真」や「色んなチャート」で紹介してる。
・水の調達
・移動手段
・調理方法
・料理
・ベッド などなど
興味があれば、ぜひ調べてみて!!
それそろ本題。
はじめに結論じみたことを言うと...
子どもたち同士「1対1の国際交流」っておもしろそうだな!!って話。
==レベル1かと思ったら==
まずは、「レベル」について。
前書の作者は、「先進国」と「発展途上国」という単なる2分化ではなくて、「所得(ひとりあたりGDP)」によって「レベル1~4」に分けてる。
レベル1が一番低く、レベル4が一番高いってこと(日本はレベル4)。
(この捉え方もすばらしい!!ってかこの表現を紹介したかった。)
その中で、世界中の国々は着実に「レベル4」に向かってることを、データで証明。
というか、「発展途上国」と思われてる国々も、「レベル2・3」だったり。
というか、一番ボリュームが大きいのは中間の「レベル2・3」だったり。
自国の政策や海外からの支援によって、確実にプラスの方向に進んでいて、生活水準を高めるための活動が、多様な形で行われている(協力隊もその一助になってるんかな!?)
ちなみに、ボリすけの派遣国ラオスは「レベル2」だそう。
そんなラオスの田舎町にある「子ども文化センター(CCC)」で、1年ちょい活動してきた。
活動の一環として、日本の中学校とテレビ電話交流をやったこともある(その記事も貼っときますんで、よかったら見てみてー!)。
そのときは、授業の一環として取り入れてもらったんだけど、その場限りの関係にするのがもったいないなって思った。
どんな活動にもプロコンはあるけど、希望する子には何らかの形で個人的な交流を促せたらいいなって。
そこで、「これからの時代に合わせて、どんな交流ができるんかな~」って考えてたわけ...
==誰もがスマホをもつ時代==
考えるきっかけとしてはもうひとつ、ラオスの田舎町でも一定数いる、「スマホを使いこなす子どもたち」。
ゲームしたりtiktokしたりyoutube見たり、はたまたCCCには車でお送り迎えしてもらってる子も少なくない。
いわゆる「発展途上国(レベル1・2)」のイメージにはないような日常もある時代。
(ちなみにラオスの携帯事情はこちら↓↓)
「世界中どこでも」スマホが普及してきてるのは事実。
そして、これからその割合が増えてくこともまた事実。
それによって、言語や文化などの壁はあれ、「誰にとっても外国との繋がりがより身近になる」ってことは容易に想像できるし、現に今もそうなってるよね!!
そこで、ふと思ったのが...
子どもたちが自分のスマホをもってて、国境問わず自由にやり取りできるなら、
子どもたち同士「1対1の国際交流」の場があったらおもしろそう!!
日本と途上国(レベル1・2)の子どもたちが、ナチュラルに知り合うことができる場(アプリなりコミュニティなり...)。
未知の世界をリアルに知れる国際理解、世界観を広げるのに役立つのは必至!
最近SDGsとか聞くし、日本では外国人労働者が増えてくかもだし、
さらには、まだまだ伸びしろのある巨大市場(アジア・アフリカなど)に対する意識を、子どものころから向けてれば、新しいサービスアイデアにも繋がるんじゃない!?
なんて妄想を膨らませたり...
==気軽に国際交流できる時代==
とはいえ、ボリすけレベルの思いつきなんてたかが知れてるのも否めない。
「現時点でそういう場が見つからない」≒「そう単純な話じゃない」ってことかもね。
・お互いに外国との交流に興味がないと続かない
・ネット環境(スマホ)が必要
・やり取りの方法、言語の問題
(・もっと言うと運営管理とか収益化とか...)
でも、将来的に「国際交流の新しい形」のひとつとして、おもしろそうじゃない!?
「ラオスのあの子はどう思うか聞いてみよう!!ちょっと意見交換してみよう!!」
こんな気軽な選択肢が増えたら。
そんでもって、「いつかあの人に会いに行こう!!」って思える関係になれたら最高。
スマホひとつあれば「いつでも・どこでも・誰とでも」、世界中が簡単に繋がれる今の時代。
だからこそ、国内外問わず「1対1の親密な関係」が、より一層大事になっていく(見直される)かもね!!
そろそろこの辺で。
ではまた!!
かるーく帰国報告
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
2か月ぶりのなつかしい口上を言ってるけど、今は日本。
みんなご存じコロナちゃんの影響で、世界中にいる協力隊は全員、3月中旬からばったばったと一時帰国。
ラオス隊員と調整員での、実際のやりとりはこんな感じ。
(ある日)「来週日本に一時帰国が決まりました!準備しといてね!」
(数日後)「ちょっと早めても大丈夫そう?」
(同じ日)「もうちょっと早めても大丈夫そう?」
(同じ日)「明日出られる??」
リアルに一刻を争ってたね。
ってのも、ラオス~日本は直行便がないんで、一般的にはタイかベトナムを経由。
そのどっちとも国境封鎖を早めてたっぽい。
要は、経由国を経由できなくなる前に帰らないと、ラオスから出れなくなってた...ってこと。
3月20日 「明日の飛行機乗ります」の連絡を受ける
21日 午前:ビエンチャン上京、夕方:事務所で事務処理、夜:ラオス出国
※ 22日の出国からは、「ウイルス感染してません」って旨の病院が出した証明書が必要だったみたいで、ギリギリセーフ。
急な帰国調整などに尽力してくださった調整員さんたちも、少し遅れて日本に帰国。
(その節は、ほんとにお疲れさまです。ありがとうございました!!)
荷物もあんまり片づけられんくて、生活感を残したまま出てきた感じ。
そんなこんなで帰国、からの海外帰国者は2週間の自主待機。
そのときは、「まぁ、すぐ戻れるんだろうな」って軽く考えてたんだが...
非常事態宣言!!
さらに延長でまだ継続中!!
あっという間に、2か月過ぎた。
今後のスケジュールについて、4月に1回連絡が来たんだが、まだ収束にはほど遠い自粛ムードまっただ中。
とりあえず待機からの、7月に改めて連絡するとのこと。
ちなみに、7月の連絡時点で再赴任が難しい場合には、全員任期短縮ってことになるみたい...
一方、ラオスのコロナちゃん対策はというと、だいたいこんな感じ。
~学校~
・当初の休校措置:3月19日~4月21日
・休校措置を延長:5月いっぱいを目安
・5月18日から小中高の最終学年のみ再開
(本来は、5月:学期末、6~8月:雨季休み、9月:新学期)
~全体~
・3月24日に初感染者2人
・累計感染者19人(死者数ゼロ)
びっくりしたのが、ラオスの教育省がオンライン授業してたこと!!
学年ごとに、主に算数の授業をfacebookに投稿(ネット環境があれば、だれでも見られる)。
しかも4月上旬からの随時更新。
対応もはやいし説明もわかりやすくて、すばらしい!!
できることをコツコツ進めるのが大事。
(ちゃんと子どもたちに活用されてるといいんだが...)
逆に言うと、オンライン授業を取り入れるほど、子どもたちの間でもスマホ・パソコン・タブレットが普及してるってことなんかな!?
とりあえず、今回は2か月遅れの近況報告ってことで。
これからも、なるべくラオスや協力隊についてを中心に、再開していきまっす!!
そろそろこの辺で。
ではまた!!