「ラオスの生活環境」シリーズ第1弾 ~家事情 編~
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回は「ラオスの生活環境」シリーズ第1弾 ~家事情 編~!
「協力隊の人って、どんな環境で生活してるんだろう?」
こんな疑問をもつ人も多いはず。
そんなかゆいところを、少しでも解消してくだされ。
このシリーズは、全3部作でお届け。
第1回 家事情
第2回 生活事情
第3回 町の雰囲気
もちろん、国によっても任地によっても変わるんで、ひとつの参考として。
~ボリすけの任地~
派遣国:ラオス(東南アジア)
任地:ボリカムサイ県パクサン郡(首都からバスで4時間)
前置き
はじめにちょっとした前置きから...
みなさんご存じの通り、
青年海外協力隊は、「日本政府がやってる、ボランティア派遣制度」。
なので、国民の安全を考慮して、
生活が「ある程度」安定してる地域にしか派遣されない、ってのが前提。
※(話を蒸し返すと、)当初ボリすけの第一志望だった「ニカラグア」も、
政情不安・大規模デモによって、要請取り下げ・派遣中止となった。
とはいえ、この「ある程度」ってのが、ちょいとネックになってくる...
実際には、こんな事例もあるとのこと。
・水道も電気も不安定、住居もままならなかったり
・武装集団の活発化によって、任地を変更せざるを得なくなったり
そんな大変な生活環境で、活動している隊員もいるって話。
それじゃあ、気を取り直して、
ラオスはどうか!?ボリすけの任地はどうか!?
家事情
はじめに、ラオスの家事情。
ボリすけの家は「一軒家」で、大家さんと同じ敷地内にある。
ちょうどいい広さで快適!!
(一応2階に寝室だけあるんだが、怖くて使ってない...)
~基本的な生活費~
・家賃:300アメリカドル
(JICA支給額、近辺の相場としては割高。)
(ボリすけの場合、支払いは3か月ごとに現金手渡し。)
(ちなみに、ラオスの協力隊員は、ラオスの銀行に「キープ(現地通貨)」と「アメリカドル」の2口座を開設して、必要に応じてJICA事務所から経費が振り込まれる。)
・水道代:約4,000~5,000キープ(約500~600円)
(シャワーは給湯器があってお湯も出る!!)
(二月に一回くらい、一時的に断水。)
・電気代:約4,000~5,000キープ(約500~600円)
(エアコンがあるのは、まじでありがたい!!
はじめのころ、暑くて使いまくってたら、一月で210,000キープだった...)
(二月に一回くらい、一時的に停電。)
・ガス:ガスボンベ式、1ボンベ:160,000キープ(約2,000円)
(ほぼ料理せんから、全然減らん...)
~ちょっと補足~
ラオスのトイレ・シャワー事情をちょっと補足。
・トイレ
→一般家庭では、「和式」が主流(ちなみに、配属先:和式、ボリすけ宅:洋式)。
トイレの横に水をためたでかいバケツがあって、終わったらそれで流す。
もちろん、トイペなんてものは使わず、手洗い...
・シャワー
→一般家庭には、あんまりシャワーはない(一昔前よりは、だいぶ普及したらしい)。
同じく、水をためたでかいバケツの水を浴びるのが、ラオ人のシャワー代わり。
(ちなみに、これをラオ語で「アーップ(浴びる)ナム(水)」って言うんだが、そのまんまだね。)
~その他~
・基本的な家具は全部備えつけ
(冷蔵庫、トースター、電気ポット、食器類、洗濯機、テレビ、ベッド、扇風機、椅子机などなど)
(なんで、日本の一人暮らしとそんなに変わんない感じ。川に洗濯に行くこともないし...)
・自転車は、同任地の先輩隊員が帰任するのにあわせて、引き継いで使ってる
(JICAに申請してオッケーが出れば、新しく購入することも可能。)
(相場は、自転車1台:1,000,000キープ(約12,000円)、ちょっと割高かな。)
・散髪代(切るだけ):15,000キープ(約200円)
(店によってピンキリ、たぶん15,000キープが最安。)
(切り方は、95~100%をバリカン、0~5%をはさみ。)
(注文とかなく座った瞬間バリカン、基本「ラオ人風」に仕上がる。)
そんなこんな、あんまり気にせず使って、
ひと月の生活費:200アメリカドルくらい、かな。
(他の隊員よりも、安上がりな方だと思う...)
(そんなに贅沢する場所がない、ってのもあるんだが...)
~余談 家探し~
ラオスの協力隊の場合、基本的に自分が住む家は、自分で探して決めることになってる。
任地に来た初めは、もちろん家が決まってないんで、ゲストハウスに宿泊。
(ボリすけの場合は、1か月をゲストハウスで過ごす中で、活動したり家を探したり。)
とはいえ、さすがに自分ひとりで探すのは酷...
・配属先スタッフが、知り合いに聞いてくれたり
・前に隊員が住んでいた家を紹介してもらったり
なんだかんだ空きがなかったんで、2軒を内見して今の家を選んだ。
前に隊員が住んでたこともあって、大家さんも勝手がわかってる感じ。
家を決定するときは、JICA事務所にこんなことを連絡して、オッケーをもらう必要がある。
・生活圏の地図(住居、職場、市場、銀行、郵便局、などの位置や距離関係)
・家の写真いっぱい(外観、門、玄関、鍵、ドア、窓、裏口、など)
・周辺地域の治安・住居周辺の安全管理(骨折れなチェックリスト)
大家さんとの契約は、書類1枚だけなんで簡単。
(日本の賃貸みたいに、面倒な手続きはない。)
だが、もちろんラオ語しか通じないんで、来た初めにしてはこのやりとりが一苦労。
そうそう、ボリカムサイ県パクサン郡は、
観光地でもなければ、外国人もほとんど見かけないんだが、
なぜだか、ゲストハウスはいっぱいある。
相場は、安くて1泊:100,000キープ(1,200円くらい)。
生活圏内だけで5軒はあるんだが、どこもあんまり繁盛してる様子はない...
~余談 犬と鶏~
どの家にも必ずいると言っていいのが、犬。
もれなくうちにも、大家さんが飼ってる犬が1匹。
おもろいのが、その犬の呼び方が「ヤーンマー(直訳:犬が怖い、怖い犬)」。
(そう呼んでるだけで、名前はないって言ってるのが、ちょっとかわいそう...)
ラオスでは、犬は外で飼うのが当たり前。
ペットって感覚ではなく、ほんとに「番犬」って感じ。
見ず知らずの人には、ガチで吠える!
あと、わりと放し飼い。
朝に門を開けとけば、勝手にどっかに遊びに行って、夕方になると自然に帰ってくる。
近所の犬が、うちの門まで迎えに来てたこともあって、びっくり!!
道によっては、めちゃくちゃ犬が多いところもあるから、要注意。
吠えながら追いかけて来られると、さすがに噛まれるのが怖い(狂犬病...)。
(とはいえ、無視してれば諦めてくれるし、なんだかんだいきなり噛んでは来ない。)
犬以外には、鶏を育てる家も多い。
(っていうか、近所の家はどこもでかい。庭っぽい広々スペースがあるのは当たり前。)
もれなくうちにも、大家さんが育てる鶏がいっぱい(ひなも合わせて20頭くらいかな)。
卵を産んでくれるし、大きくなったら食べても売ってもいいしで、重宝してるみたい。
大家さんが、たまに産みたての卵をくれることも。
今回のところは、こんな感じで。
次回は「生活環境」シリーズ第2弾、「生活事情(市場、病院、虫事情)」についてご紹介!!
そろそろこの辺で。
ではまた!!