ボリすけの協力隊活動 in ラオス

現役の協力隊員がリアルな活動を紹介

「ラオスの生活環境」シリーズ第2弾 ~生活事情 編~

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回は「ラオスの生活環境」シリーズ第2弾 ~生活事情 編~!

 

「協力隊の人って、どんな環境で生活してるんだろう?」

こんな疑問をもつ人も多いはず。

そんなかゆいところを、少しでも解消してくだされ。

 

このシリーズは、全3部作でお届け中。

第1回 家事情

第2回 生活事情

第3回 町の雰囲気

 

もちろん、国によっても任地によっても変わるんで、ひとつの参考として。

 

~ボリすけの任地~

派遣国:ラオス(東南アジア)

任地:ボリカムサイ県パクサン郡(首都からバスで4時間)

 

前回は、実体験をもとにした「家事情」をご紹介。

ってことで、つぎは基本的な「生活事情」を感じてってください!!

 

 

市場事情

「生活の要」となる市場(ラオ語:タラーッ)について。

生鮮の食べ物(肉、魚、野菜、果物、卵、米など)は、基本的になんでも手に入る。

 

ボリすけの生活圏内に市場は2つ、

「新しい市場」と「古い市場」って呼ばれてる。

 

「新しい市場」の方は、国道に面しているんで、ちょっと大きめ。

各地に行くバス停もあるんで、ビエンチャンに行くときにも来る場所。

 

一方、「古い市場」は小さめで、「庶民の台所」的な印象。

配属先にも近いんで、いつも買い物はここで済ませる。

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御用達の「古い市場」
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魚の解体とサツマイモ

~「古い市場」の相場~

・鶏1頭(羽もいだ状態):35,000キープ(約450円)くらい~(サイズによって)

・マンゴー1キロ:各15,000キープ(約200円)

・りんご、トマト1キロ:各15,000キープ(約200円)

・小袋いっぱいのレタス:2,000キープ(約25円)

・卵1個:1,000キープ(約12円)

・白米1キロ:10,000キープ(約120円)

 

まぁ、日本と比べれば何でも安いんだが、

中でも「マンゴー」・「レタス」・「白米」が激安!!

野菜・果物系は、傷んでるのもいっぱい混ざってるんで、ちゃんと選んだ方がいい。

 

あとは、売ってる人と顔なじみになったり仲良くなったりで、よくおまけしてくれる!!

(「商店街のひいきにしてる店」って感じ。)

 

 

「市場」以外にも、よく利用するのが「商店」。

飲み物とか、日用品とか、市場にない系のものはこっちで買い物。

 

任地のパクサンには、「コンビニ」なんてないが、「個人商店」はいっぱい。

ちょっとした「大きい商店」もあって、そっちの方が品ぞろえも充実してる。

(どうでもいいんだが、いつも行ってる店は、歯磨き粉の品ぞろえが20種類くらいある!)

 

ここでちょっと注意なのが、タイ製品(中国製品も)がめちゃくちゃ多いってこと。

ほとんどの商品は、ラオ語のラベルなんて貼ってないんで、タイ語じゃ読めん...

 

飲み物・食べ物は、見た目でわかるから問題ない。

だが、日用品系はよくわかんないのもある...

・「洗剤」かと思ったら「柔軟剤」

・「シャンプー」かと思ったら「コンディショナー」

・「砂糖入ってないコーヒー」かと思ったら「超甘い」

 

こんなかんじで、買い物は「市場」と「商店」でとりあえずオッケー!

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御用達の「大きい商店」
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御用達の「個人商店」

病院事情

2年の任期付きとはいえ、

それなりにしっかり住むってなると気になるのが、

いざってときの病院事情。

 

ボリすけもあろうことか、任地に来て3か月くらいのとき、突然の39度近い高熱。

ラオスではじめて、病院を体験。

 

幸いにも、自転車をもらった先輩隊員は看護師で、ボリカムサイ県病院で活動していた。

 

すぐ病院に行くのも、なんかやだったんで、

とりあえず「タイレノール(解熱薬)」と「熱さまシート」で安静にしてた。

 

薬を飲めば一時的に熱は下がるものの、また上がってまた下がっての繰り返し。

そこで、頭をよぎるのが「デング熱かも!?」ってこと...

(昔から蚊に刺されやすいから、余計に不安が募ってくる。)

 

いつまで寝ててもキリがなかったんで、3日目にしてようやく病院に。

 

先輩に連絡しておいたんで、着いてからはスムーズに診察してもらえた。

(その節は、ほんとに助かりました!!)

 

血液検査をしたところ、デング熱ではないと判明して、一安心。

よくわからないが、同じような熱を下げる薬を処方してもらって、また様子を見ることに。

 

すると、1日で元気になった!!

(「デング熱かも!?」って心配が悪影響してたのかな...)

 

体調が悪くなったら、みんなも早めに病院に行こう!!

 

まぁ、こんなことがあって、県病院にはお世話になった。

中の様子はというと、わりときれいでしっかりしてる印象(以前、外国の援助で改装されたとのこと)。

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ボリカムサイ県病院

そして驚いたんが...

診察代がめっちゃ安い!!

 

・診察代(血液検査込み):30,000キープ(約400円)

・薬代が8,000キープ(100円)

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ちなみにこんな感じの領収書

~ちょっと余談1~

配属先スタッフが言うには...

役所関係の仕事をしてる人は、医療費がかからないとか、

その家族も割引になるとか、って制度があるらしい。

 

~ちょっと余談2~

薬局がやたら多い(家から配属先に行く道だけで3軒)。

 

配属先スタッフが言うには...

病院に勤めるよりも実入りがいいとのことで、

看護師が病院を辞めて、薬局をやることも多いらしい。

 

ラオ人は、ちょっとした症状なら「市販薬」と「ココナッツウォーター」で治す。

だから、薬局はいっぱいあっても、需要があるんかな!?

~~~

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こんな感じの、ちょっとした病院もある

虫事情

東南アジアって聞くと、「虫」ってイメージもあるんじゃないかと。

残念ながら、多いのは事実...でも、思ってたより少ない気もする。

 

そこで、「家によく出る虫」をランキングで発表。

1位がそもそも虫じゃないんだが、よく出る「生き物」ってことで。

 

1位 ヤモリ(いつも)

2位 アリ(たまに大量発生)

3位 クモ、ゴキブリ(たまに)

他. トッケイヤモリ、カエル、ナメクジ(たまに)

※蚊とハエは言わずもがな...

 

ヤモリに関しては、壁を見ればいつも1匹は見えてるって感じ。

全く害がないし、かわいいからオッケー!

(エアコンつけたら、中から落っこちてきたことも。)

(まれに、ドアで潰されてるのを見ると申し訳ない...)

 

小さめのアリは、たまに家のどこかに大量発生してる。

気にならなきゃいいんだが、見つけると気になっちゃうんだよね...

 

大きめのアリに限って、ベッドに上ってくるのも難点。

何気なく寝返りしたとき「なんかザラッとした!?」って思ったら、

アリがいっぱいだったことも...(噛んでくると痛い。)

 

うちには、ありがたいことにゴキブリはあんまり出ない!

大小サイズ含めて、出るとしても週1くらい。

さすがに野放しにはできないから、いつも外に追い出してる。

 

たまに、何かが落っこちたような「カサッ」って音がすると、ゴキブリ率が高い。

(ヤモリ同様、エアコンつけたら、中から落っこちてきたことも。)

 

クモは、爪ぐらいのサイズもいるけど、手のひらサイズのでかいやつもいてビビった。

アシダカグモ」ってので、日本にもいるらしい。

 

この1年で3体出たんだが、最初の1体に関する物語をご紹介。

 

~『アシダカグモ物語』by ボリすけ~

ある夜、いつものように夕飯後、くつろいでたときのこと。

視界に入ってきた、3メートルほど先でうごめく何か。

近寄ってみると、こんなでかグモを発見。 

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「やば、食われる!!」(わけねーだろ。)

 

ちょっと近寄ってみるとすぐ逃げる、動きもめっちゃ早い。

なんだか気になって、調べてみると「アシダカグモ」だと判明。

 

さらに朗報、「ゴキブリとかの害虫を食べてくれる」らしい。

(だから、うちにはあんまりゴキブリ出ないんかな!?)

 

姿にはビビるが、毒もないし噛まないし、害虫を食ってくれるのはありがたい!!

ってことで、そのままにしといた。

 

その次の日も発見。その次の日も。

 

ここでちょっと気になったのが、

「なんで急に姿を現すようになったんだろう?」ってこと。

心なしか、前より動きも鈍いような...

「まぁ、いっか。」

 

そして、最初の発見から4日目の朝。

以前の迫力はなく、こんな小さい姿に。

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 「姿を見せるようになったのは、最後の力でエサを探してたのかも...」

そう思うと、ちょっと悲しくなったとさ。

~~~ 

 

最後に、トッケイヤモリについて。

日本だとあんまり馴染みがないかもだが、ラオスの家には必ずと言っていいほどいる。

とはいえ、まだ実物を見たことはないんだよね...

 

「じゃあ、なんでいるってわかるんだ?」っていうと、

その鳴き声がなんとも特徴的(名前の通り、「トッケイ」って聞こえなくもない)。

 

大家さんに聞いてみたら、「うちではよく見かけるよ!」ってことで、

写真をとってもらった(ふつうのヤモリとは、ちょっと雰囲気が違うね)。

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大家さんちのトッケイヤモリ

まぁ、そんなこんなで、いろんな虫たちと共同生活。

ネズミ、ヘビ、サソリとかは出ないから、全然いいんかな...

 

 

今回のところは、こんな感じで。

次回は「生活環境」の第3弾、「町の雰囲気」についてご紹介!!

 

 

そろそろこの辺で。

ではまた!!