ボリすけの協力隊活動 in ラオス

現役の協力隊員がリアルな活動を紹介

テレビ電話交流 with 沖縄県の中学校

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

f:id:bolisuke:20200112044735j:plain

 

今回は2019年10月に実施した、「テレビ電話交流 沖縄県の中学校」編!

 

 

そもそものきっかけ

 

10月のイベント実施から、さかのぼること3か月。

7月末、JICA事務所からスタディツアー受け入れ依頼の連絡が。

 

九州・沖縄の先生ご一行が、うちのCCCに見学に来たいとのこと。

「来てくれるのは大歓迎、もちろんオッケーです。」

 

教師海外研修として、「活動視察・子ども交流」を名目にCCCへ。

ツアー日程がつまってたみたいで、滞在は2時間くらい。

実際に日本の学校で先生をしている方々、10数人が来訪。

 

その日は、

・簡単なあいさつ

・CCCの子どもたちによる踊りの披露

・先生方による催し物での交流(折り紙や紙風船、日本文化の紹介など)

って感じ。

f:id:bolisuke:20200125010253j:plain
f:id:bolisuke:20200125010248j:plain
はじめのあいさつ・催し物の折り紙

あわただしいままに、交流は終了。

これからボリカムサイ県の南、カムワン県に行くとのこと。

(ボリカムは南部に行く途中の中継地として、立地がいいから組み込みやすいのかも。)

 

「お客さんが来てくれた後は、なんだか寂しくなるわ...」

f:id:bolisuke:20200125010258j:plain

先生ご一行さんとの集合写真

後ほどFacebookで何人かの先生方と繋がり、

そのうちのひとり、沖縄県の中学校の先生と連絡を取り合うように。

 

お互いに「子どもたち同士の交流活動をしたい」って考えてたので、

今回の企画が立ち上がった次第。

 

「どんな形の交流がいいかな(手紙、ポストカード、動画、テレビ電話など)?」

→ 対話的な学びにしたいから、リアルタイムの交流ができるテレビ電話にしよう。

 

「そもそもCCCの活動日は土曜日なんだけど、授業ってあるの?」

→ 土曜日の授業もあるから、道徳の1時間分を当てられると思う。

 

「それじゃあ、どんな内容にしようか?」

→ とりあえずは自己紹介とか、質問タイムとか、かな。

 

そんな感じで、トントン拍子で企画が進むことに。

本の学校側は、指導案とか作らなきゃいけないみたいで大変そう...

 

いろいろと相談の末、決まったプログラムがこちら。

 1. ボリすけとCCCの自己紹介(日本語 3分)

 2. 中学校の自己紹介(ラオ語訳 1分)

 3. 生徒の自己紹介 5人ずつ(お互いに相手の言語 10分)

 4. 日本側:ダンス、空手、琴や三線(必要に応じてラオ語訳 10分)

 5. 質問タイム 3人ずつ(お互いに相手の言語 15分)

 6. 最後のあいさつ 1人ずつ(ラオ語訳、日本語訳 3分)

 

せっかくだから、お互いの言語も少し使ってみようってことで、

日本の生徒がラオ語、CCCの子どもが日本語を話すポイントも混ぜ込んだ。

 

ところどころ、ぼくがラオ語訳・日本語訳するところが、若干心配だけど...

まぁ、しょうがない。

 

あと、CCC側も何か発表しようと考えたんだが、

得意の「踊り」をするとなると、バタバタして時間を食ってしまうのが必至。

ってことで、残念だけど踊りは動画にとって、時間のある時に見せといてもらう。

 

とりあえず、内容と流れは大丈夫そう。

つぎは、お互いの子どもたちが準備を進める番。

 

事前学習・準備

 

「来週、日本の沖縄県にある中学校とのテレビ電話交流が決まったよー。」

 

はじめに、交流相手である「沖縄について知ってもらおう」ってことで、

沖縄についての紹介スライドを準備。

 

沖縄県って、日本の一番南にある島なんだねー。」

「独特な踊りや楽器などの文化がいっぱいあるんだねー。」

「食べ物も言葉も、沖縄特有のものが多いんだねー。」

 

そして何よりも子どもたちの興味を引いたのが、

「海」!!

 

ラオスはご存じの通り「海なし国」。

きれいな白い砂浜、青い海の写真は、ラオっ子にとっては感動もの。

「行ってみたい!!」の嵐。ぼくも見せてあげたい。

 

まぁ、そんな感じの紹介をした後、

日本の先生が準備してくれた、生徒の自己紹介動画を見せていく。

 

生徒が一人ずつ、

・サバーイディー(こんにちは)

・コイスー・・・(私の名前は・・・です)

・コイマッ・・・(私は・・・が好きです)

・ニンディーティーダイフーチャッ(はじめまして)

ってな感じ。

 

それから、CCC側も当日の発表者を決めることに。

ほんとはやりたい人の立候補がよかったんだが、恥ずかしがりな子も多い。

結局、ちゃんとやってくれそうな子を、スタッフが指名することに。

 

~自己紹介 5人~

担当:チェーム、セーウェン、ベーン、ノックニュン、ファー

 

・こんにちは、はじめまして(ຄົນນິຈິວະ   ຮະຈິເມະມະຊິເຕະ)

・私の名前は・・・です(ວະຕະຊິໂນະນະມະເອະວະ・・・ເດະຊຶ)

・私は・・・歳です(ວະຕະຊິວະ・・・ໄຊເດະຊຶ)

・よろしくおねがいします(ໂຢະໂລະຊິກຶໂອະເນະໄກຊິມະຊຶ)

※カッコ内はラオ語での読み仮名。 

 

~質問タイム 3人~

担当:ナムワーン、アーティン、リリー

 

1 学校が終わった後、何をするのが好き?

2 日本の学生に人気のあるスポーツは?

3 沖縄の有名な観光地は何がある?

 

~最後のあいさつ~

担当:トゥクター

 

ここでちょっと考えなきゃいけないのが、

「何を質問するか」。

 

とりあえず、子どもたちに聞いてみると、

「日本は寒いですか?」

「学校は好きですか?」

「お米を食べますか?」

など、YES or NO クエスチョンばっかり。

(あんまり「考える」ってことをしないからかもしれない。)

 

「なんかもっと幅のある内容と聞き方にしよう」ってことで、

上のような内容にいきついた。

 

あとは、発表する子に日本語を練習してもらおう!

その日の空き時間を使って発音のトレーニング。

ラオ語で読み仮名をふって、それを読む練習。

からの、紙を見ないように暗記してもらう。

 

ラオ語にはない発音もあるから、やっぱり難しい。

でも、当たり前かもだけど、少しずつスムーズになってくる。

「来週に備えて、暗記できるように家でも練習してね!」

 

そしてむかえる当日。

 

当日の様子

 

テレビ電話は、「ZOOM」っていうテレビ会議ツールを使った。

事前に何回か試しておいたんで、使い方もオッケー。

 

9時過ぎくらいから、設定もかねてつないでおいくことに。

心配だった電波も問題なさそうでよかった。

 

子どもたちも集まってきて、この日は50人くらい。

発表する子は朝も少し練習。

ちゃんと家でも練習してくれてたのかも。

先週よりも滑らかになってる気がする、素晴らしい。

f:id:bolisuke:20200125010303j:plain

開始前の発表練習

ラオスと日本の時差は2時間。

学校の授業4校時(11:35~12:25)をいただけたんで、

ラオスは9:35からのスタート。

 

始まる少し前から、プロジェクターに日本側の様子を映しておく。

すると子どもたちも、それを見て興味津々。

「あれって映ってるのは日本なの?」

「日本の教室ってきれいだね!」

 

日本側は授業参観にしたとのことで、教室の後ろには大人たちの姿も。

 

日本人は時間に正確。

では、そろそろ時間なので始めましょう!

f:id:bolisuke:20200125010333j:plain

 

  1. ボリすけとCCCの自己紹介(日本語 3分)

「はじめまして、協力隊としてラオスのCCCで活動するボリすけです。」

「CCCは・・・な施設で、・・・なことをしています。」

「今日はラオスを感じていってください。」

 

  1. 中学校の自己紹介(ラオ語訳 1分)

沖縄県の中学校で先生をしています。」

「今日は沖縄を感じていってください。」

(簡単にラオ語訳。)

f:id:bolisuke:20200125010345j:plain

 

  1. 生徒の自己紹介 5人ずつ(お互いに相手の言語 10分)

お互いに決めてあった発表者が、一人ずつ画面の前に来て自己紹介。

みんな緊張しながらも、ちゃんと言えてて素晴らしい。

(ひとりずつ拍手もあったから自信に繋がったかな!?)

日本の学生のラオ語も、ちゃんと通じてた。 

 

  1. 日本側:ダンス、空手、琴や三線(必要に応じてラオ語訳 10分)

ここは日本の学生側からの発表を見せてもらった。

ヒップホップ系のダンス、空手の型、琴や三線の披露。

どれもラオ人には馴染みのないものばっかりで楽しめたみたい。

 

  1. 質問タイム 3人ずつ(お互いに相手の言語 15分)

これも、事前に準備した内容を質問していく。

・学校が終わった後、何をするのが好き?

→ テニスをするのが好き。

・日本の学生に人気のあるスポーツは?

→ バスケットボールが人気。

・沖縄の有名な観光地は何がある?

→ 9つある世界遺産の中の1つ、首里城

 

今度はこちらが答える番。

何人かの子に答えてもらうことに。

・CCCではどんなことを学んでいるの?

→ 絵を描いたり、踊りの練習をしたり、イベントをやったり。

・どんな仕事が人気?

→ 先生、警察、お店の人。

 

そして、3つ目は「一番イケメンと一番かわいい子は誰?」。

たしかに、中学3年生っていうとそういう年頃か。

 

でもちょっと選びようがないんで、ひとりずつ画面の前に来てもらうことに。

時間も限られてるから、けっこう移り変わりが激しい。

正直、やっぱりよくわかんない...

 

でも、みんな楽しそうだったから、それはそれでよかったかな!!

f:id:bolisuke:20200125010322j:plain

 

  1. 最後のあいさつ 1人ずつ(ラオ語訳、日本語訳 3分)

さすがにこれも日本語でっていうのは酷なんで、

子どもがラオ語で言ったことを日本語訳。

反対に、日本の生徒が言ったことをラオ語訳。

 

「今日は、自分の国にはないことを、いっぱい知れて楽しかったです。」 

「またいつか、みなさんと交流したいです。」

f:id:bolisuke:20200125010340j:plain

 

そんなところで時間もぴったり50分くらいで終了。

「みんなまた会おうねー!!」って感じで、

バイバイしながらテレビ電話交流おしまい。

 

時間的には短かったけど、どっと疲れたわ...

でも楽しかった!!

 

企画を一緒に進めてくれた先生、協力してくれた生徒のみなさん、

改めて、どうもありがとうございました。

 

~ちょっとした所感~

今回のテレビ電話交流では、日本の学校の様子や、同年代の外国人(日本人)とのリアルタイムの交流ができて、みんな興味を持ってくれた様子。

 

あらかじめの事前学習、

・沖縄について紹介

・自己紹介動画

・日本とラオスの違いをもとに質問を考える

といった内容も含めて、

 

子どもたちが「外国」を意識する、いい機会になったかと思う。

~~~

 

本の学校との交流は、他にもちょこちょこやっているので、

折を見てそれらも紹介していこうと思い中。

 

 

そろそろこの辺で。

ではまた!!