ボリすけの協力隊活動 in ラオス

現役の協力隊員がリアルな活動を紹介

授業見学&第5回原爆展 in ラオス国立大学 日本語学科&LJI

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回は2019年12月に実施した、「ラオス国立大学 日本語学科見学&原爆展」編!

 

 

ラオス国立大学ふたたび

 

ラオス国立大学に再訪!」

ってことで、約9か月ぶりにまた訪ねることができた。

 

~余談~

もしかしたら、ラオス国立大学に通ってた話をしてなかったかも...

ラオスに来てから最初の1か月は、オリエンテーションやら語学研修やらで、首都のビエンチャンに滞在。

そのときの語学研修を、同大学の敷地内にあるLJI(ラオス・日本センター)で3週間ほど実施。

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(話を戻すと)というのも、「語学フォローアップ研修」という制度で、

ビエンチャンに上京してたタイミング。

 

この研修の説明については、JICA事務所から来た内容をそのまま頂戴。

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語学フォローアップ制度とは、ボランティアの活動に必要な言語コミュニケーション力の向上、及び、派遣中ボランティアの語学学習意欲の再活性化を図るために派遣後、半年程度たったボランティアを対象に実施している語学サポートの制度です。

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そんなわけで、例によってCCC組の2人と、日程・内容を調整、

『語学フォローアップ研修概要及び要望調査票』をJICA事務所に提出。

 

そんなこんな他の手続き系の書類(研修内容やスケジュール表、講師費用の見積り、講師の履歴書など)を出して、

5日間の実施が決定。

そのうちの1日で、ラオス国立大学に行ったというわけ。

 

といっても、ちょっとした不可抗力で、

事務所が休みだったり講師の都合が悪かったりで、他にできることを考えた結果。

 

「そいえば、はじめの語学研修で知り合った学生に、日本語学科の子がいたなぁ。

 どんな授業か興味あるし、見学させてもらえないかなぁ!?」

 

連絡を取ってみると、先生に聞いてみてくれた。

それから、その日本語学科の先生を紹介してもらい、直接調整を進めることに。

(ちなみに、先生の日本語がきれいすぎてびっくりした!)

 

とても優しくて物腰やわらかい感じの方。

話もスムーズに進んで、午後イチで15分ほど、

授業の見学をさせてもらえることに。

 

 

さて、もうひとつの予定も進行中。

 

「どうせラオス国立大学にいるなら」ってことで、

CCC組の一人がLJIのスタッフに活動をかけあってくれたところ、

「何かイベントをできないか!?」との話になったそう。

 

そこで決まったのが「原爆展」!!

(はじめは、正月も近いし「年賀状づくり」をもちかけたんだが、

それは授業内でやるから...ってなった経緯も。)

 

ということで、LJIにて「第5回原爆展」の開催が決定。

日本語学科を見学してからの実施。

 

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ちなみに、「第3回原爆展」はボリすけの配属先で実施。

そのときの様子はこちらをチェック!!

bolisuke.hatenablog.com

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原爆展のプログラムは、

第2回(ビエンチャン高校)・第3回(ボリカムCCC)とほぼ同じ。

  1. 当日あいさつ
  2. アイスブレイク(色んなイラストを見せて平和だと思うか考える)
  3. 原爆の基本情報、ラオスの不発弾情報、折り鶴の説明、等
  4. 折り鶴作り

 

時間の都合もあって、以前は取り入れてたこの2点は割愛することに。

・『おりづるの旅』朗読

・絵馬の説明、平和について絵馬への記入

 

準備としては、3人でそれぞれの担当箇所を決めて、各自練習しとくってかんじ。

 

では、当日の様子をご紹介。

 

授業見学 in 日本語学科

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日本語学科棟

ラオス国立大学、日本語学科棟に到着。

はじめに、連絡をとってた先生と、ご対面およびあいさつ。

 

文面もそうだけど、話し言葉もやっぱりきれい。

「日本には何回か行ったことある」ってことだけど、発音もすごい滑らか。

 

この学科には、国際交流基金日本語教育アドバイザーの方もいらっしゃるとのこと。

こちらにもあいさつへ。

 

そんなところで時間になり、授業をする教室へ移動。

このときわかったんだが、全部で3教室みせてくれることになった。

 

  1. 漢字の勉強

はじめの教室では、小テストからスタート。

文章の書き取りで、なかなかレベルが高い。

 

~出題文 例~

・今週末は高校の同窓会があります

・市役所の近くに電気の会社があります

 

一緒になって2文だけ書いてみた。

生徒の答えを見てみると、やっぱり漢字が難しいみたい。

でも、どの単語を漢字で書いて、どこを平仮名で書くかを、

しっかりわかってるようだった。

 

テストの後は、教科書に沿って新しい漢字の勉強。

貸し出しのタイ語・日本語辞典を使ってる生徒もいた。

 

先生の教え方も上手で、

新しい漢字が出てきたら、それに使われてる「へん」や「つくり」を見て、

前に勉強した漢字を、復習がてら思い出させてた。

 

みんなまじめで素晴らしい。

そんなところで、20分くらい見学。

 

最後にお礼のあいさつ。

「見学させてもらって、ありがとうございました。」

そして宣伝。

「今日この後、LJIで原爆展をやるんで、時間があったら来てください!!」

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  1. スピーチ内容の相談 

つぎの教室は、「日本に関する内容でスピーチする」って授業内容みたい。

自分でテーマを決めて、「実際にこれって日本ではどうなの!?」って受け答えしたり、

作った文章が正しいかチェックしたり。

 

教室を3グループに分けて、1人が1グループ(10人くらい)を担当。

日本語を勉強してるだけあって、みんな日本人と話そうと積極的。

 

~生徒のテーマ例~

・アニメ文化

・電気代が高いこと

・「お疲れ様です」って言葉

 

日本に関してよくあるテーマもあれば、外国人目線ならではのテーマも。

「何でそんなこと知ってるの!?」っていうのも。

ちゃんとテーマについて調べてるから、話を聞くのもおもしろかった。

 

ここは45分くらいかな。

ふつうに楽しくて時間を忘れてた。

生徒もみんな気さくで話しやすくて素晴らしい。

 

ここでも最後にお礼のあいさつ。

そして宣伝。

 

  1. 自己紹介・質問 

最後の教室は、簡単な自己紹介と質問の受け答え。

「ボリカムCCCで活動してる、JICAボランティアのボリすけです。」

 

生徒たちからの質問。

「好きなラオス料理は何ですか?」

「スィンダーッ(ラオス風の焼き肉)だよ。」

「私も好きです。」

「じゃあ、今度一緒に食べに行こう!」

 

みたいなかんじを3つくらい。

10分くらいかな。

 

それから最後にお礼のあいさつ。

そして宣伝。

 

 

これで、日本語学科の授業見学は終わり。

はじめの連絡では15分って聞いてたんだが、合計1時間15分くらい。

 

みなさん歓迎してくださり、ありがたい!!

ってかんじで、わりと時間も押してるんで足早にLJIへ移動。

 

第5回原爆展 in LJI

 

教室前には、事前につくった案内を張ってくれてた。

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中に入ると、発表を聞きに来た学生たちが30人くらい。

急いで準備、予定の時間になんとか間に合った。

 

~プログラム~

  1. 当日あいさつ
  2. アイスブレイク(色んなイラストを見せて平和だと思うか考える)
  3. 原爆の基本情報、ラオスの不発弾情報、折り鶴の説明、等
  4. 折り鶴作り

使った資料も実際の流れも、ボリカムCCCでやったときと同じ。

(説明をする中で、クイズを出したり意見交換をしたり。)

なので、簡単に写真の紹介くらいにしとこうかと。

 

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参加人数は、直前に3教室で宣伝した効果があって、

始まってからも少しずつ増えていき、

最終的には、54人。

 

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みんなで集合写真

~ちょっとした所感~

以前、自分の配属先である子ども文化センターで実施した時とは雰囲気が異なり、日本語を学ぶ生徒が多いためか、日本の歴史にも興味を持っている生徒の姿勢がうかがえた。アイスブレイクで行った、様々な絵を見て平和かどうかについて考えるコーナーでは、単に表面的な様子だけでなく、なぜそう思うかという理由も答えており、平和とはどういうものかという個人的な意見を聞くこともできた。都合上、絵馬を書いてもらうことはせず、最後に数人に感想を聞く程度としてしまったが、イベントを通して感じたことのアウトプットとして、やはり意見を書いてもらう方がよかったかと思う。とはいえ、原爆展の実施を通して、日本特有の歴史を紹介し、日本へのさらなる関心を促すことに繋がったと感じる。

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こんなところで、ラオス国立大学の再訪になったとさ。

みんながもっと日本を好きになってくれることを祈りつつ。

 

最後に改めまして、当日ご協力いただいた、

日本語学科の先生方およびLJIのスタッフ、そして学生のみなさん、

どうもありがとうございました。

 

 

そろそろこの辺で。

ではまた!!