ボリすけの協力隊活動 in ラオス

現役の協力隊員がリアルな活動を紹介

ラオ語むずい!!って話...

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回はちょっと趣向を変えて、「ラオ語の紹介」編!

ラオ語むずい!!って話...

 

 

ラオ語との出会い

 

今回は、いきなり余談と裏話から。

なんだかんだあり、ラオ語との出会いは協力隊の合格通知だった話。

 

~余談~

協力隊の応募は、春・秋の2回。

時期に合わせて要請が公表され、自分で好きなものを選んで応募する。

はじめに「職種」を決めたうえで、要請は第3希望まで出せる。

(要請希望は、職種が同じであれば、国が異なってもオッケー。)

 

ちなみに、ボリすけの応募はここ。

第1希望:ニカラグア(中米・スペイン語

第2希望:ラオス(東南アジア・ラオ語

第3希望:ベリーズ(中米・英語)

~~~

 

~つづけて、ちょっと裏話~

ボリすけの協力隊応募は、2018年の春募集。

もろもろの理由で、ニカラグアを強く志望していた。

そんな折、ちょうど2018年の春、同国では死者多数の大規模デモが発生。

実際、応募の時点で発生していたんだが、要請取り下げの情報も特に上がってこなかった。

「大丈夫なんだ!それじゃ、このままニカラグア志望で進めよう!!」

 

書類審査が通って、面接当日。

朝みんなが集まって、最初に担当者からのオリエンテーション

「最近更新された要請のファイル置いとくんで、時間があったら見てみてください」みたいなことを言われた。

「とりあえず、待ち時間はひまだし」って軽い気持ちで見てみると...衝撃!!

 

ニカラグアの要請、全部取り下げられてんじゃん!!!!」

 

なんだこれって思って、さっそくさっきの人に聞きに行った。

「これ(要請の取り下げ)がわかったのって、いつなんですか!?」

「ちょっと待ってくださいね、確認してきます。」「だいぶ前ですね。」(みたいなこと言ってた。)

「取り下げになったんなら、早めにホームページでもなんでも公表してくださいよ!!」

って、まぁまぁ怒ってしまった...

 

こっちは、ニカラグア志望で面接来てんのに...

そんなデモがあったのに派遣されるってことを、不審がらなかった自分も悪いんだが...

 

そんなことがあって、面接では案の定こんな質問。

「第1志望のニカラグアに行けなくなったけど大丈夫?」

「はい、さっき知ったところです。・・・・・・」

 

人生で一番、手応えのない面接だったかもしれん。

担当者に怒っちまったし、絶対うからんわ...

 

そして、

格通知:ラオス派遣

って感じ。

 

こんなところで話を戻そう。

~~~ 

2回の語学訓練と任地での実践

 

まぁ、ラオスに決まったからには、ラオ語を勉強しないと!!

ラオス派遣のボランティアは、福島県にある二本松訓練所で70日間の訓練。

そしてその半分以上は、それぞれの任国に合わせた語学訓練。

ラオ語タイ語クメール語、マレー語、テトゥン語、モンゴル語アラビア語スワヒリ語、フランス語、ポルトガル語、英語があったかな。)

 

ちなみに、訓練所に入る前にe-learning(ネット上の学習ビデオ)を使った学習もあった。

はじめなんで、ラオ文字を覚えるのが主な目的。

 

訓練所に入ってからは教科書に沿った授業。

ありがたいことに、担当の先生はめちゃくちゃ優しくて授業も丁寧でわかりやすい。

そしてなにより、ラオ人なのに日本語を話せるのがありがたい。

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訓練所で使ってた教科書

ラオスに来てからは、ラオス国立大学にあるLJI(ラオス・日本センター)で3週間の語学訓練。

こっちも教科書に沿った授業で、ラオ人先生によるラオ語ラオ語の授業。

 

日本で基礎的なところは勉強してあるんで、まぁまぁわかる。

簡単な質問もできるし、単語は調べながら文章も書ける。

とはいえ、初級レベルなんでスムーズにとはいかんが...

 

ここで面白かったんは、60代の男先生が結構な「自由人」だったこと。

授業中にふらっと教室を出てったり、休憩から全然戻ってこなかったり。

良くか悪くか、リアルな「ラオ人」を体感。 

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ラオスで使ってた教科書

こんな感じで、ラオ語を集中的に勉強。

任地に着いたら、いよいよラオ語の実践へ。

 

ってことで、任地での活動はすべてラオ語

いつもの定番パターンとか、簡単な会話ならわりとすぐ通じる。

 

~ちょっと余談~

ラオ人はあいさつ代わりに

「キン カオ レオ ボー?(めし食ったか?)」

って聞くのが定番。

~~~

 

だが、勉強してきたとはいっても、まだまだまだまだ未熟...

ネイティブの話す「生のラオ語」は全然ちがう。

っていうか、(どこの国でもそうだが)やっぱり話すの早い!!

 

いつもの世間話とかなら、いくらでも流して問題ない(なくはないか!?)。

問題は、活動の相談をしたいとき。

自分の言いたいことと、相手の理解がかみ合わないこともしばしば。

 

でも、スタッフたちは、話の流れとか文脈とかで、

言葉足らずだったり発音が正しくなかったりでも、少なからず勘付いてくれる。

実際のところ、それに救われてる気がする(感謝)。

 

だが、子どもたちはそうはいかない。

容赦なく「ボー カウチャイ(わからんわ)」って言ってくる。

はじめ聞いてわからないと、2・3回は聞き返してくれるんだが、それ以上だと諦められちゃうのが辛い...

(逆に、一発でわかってもらえるとうれしい!!)

 

まぁ、結局は自分の力不足な訳だが...

ラオ語むずい...

 

ラオ語の説明

 

ってことで、ラオ語をみんなに少し知ってもらおうかと。

 

簡単にこんなことを紹介。

ラオ語の基礎情報

・ラオ文字

・あいさつ

 

日本にいたら「ラオ語」にふれあう機会なんて、一生ないのでは!?

これも何かの縁と思って、どうぞ。

 

~基礎情報~

公用語ラオ語少数民族は、独自の民族語)

→英語はほとんど通じない。

→ホテル、レストラン、カフェなど、外国人のいそうなところなら比較的通じやすい。

~ミニ・エピソード~

配属先での話。

その日、館長に会ったとき「ハロー!!」って声をかけた。

きょとんとする館長。

これを見てた高校生、「こんにちは、って言ってるだけだよ!!」って通訳。

それを聞いてみんな大笑い。

~~~

 

タイ語と似てる

ラオ語タイ語は、文字も発音もかなり似てるようで、お互いにある程度わかるっていう面白い性質がある。

→特にラオ人は、子どもも含めてタイ語がわかる人が多い(タイ製品が多かったりタイの番組をいっぱい見てたり)。

→(タイに憧れがあるのか、)大人も子どもも、メッセージではタイ文字を使う人もいる。

 

・圧倒的に発音がむずい!!

例えば...

・子音の高低

→始まりの音が、高いか低いか。

・息の有無

→発音するとき、息を漏らすか漏らさないか。

・母音の種類

→母音の発音が、長いか短いか、二重母音か。

・声調記号

→発音するとき、しり上がりか、しり下がりか、一定か。

・末子音

→単語の最後のなごり方。

 

日本語ではあんまり意識しない発音要素のオンパレードで、これがラオ語のむずさの原因。

とりあえず書いてみたものの、説明もむずい...

 

まぁ、いろいろあるんだなって思ってもらえれば。

 

~ラオ文字~

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基本子音一覧 27文字(中段右側はラオ数字!!)

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基本母音一覧 いっぱい...

ラオ文字は、子音と母音の組み合わせで発音するんで、アルファベットみたい。

あらためて考えると、平仮名(片仮名)って違うよね。

「あ~お」が母音で、それ以外が子音(か行~わ行)だけど、

子音と母音が合わさったのが文字になってるから。

 

実際のあいさつを書いてみるとこんな感じ。

ສະບາຍດີ ຂ້ອຍຊື່・・・ ຍິນດີທີ່ໄດ້ຮູ້ຈັກ.

こんにちは、私の名前は・・・です。はじめまして。

ຂ້ອຍເປັນອາສາສະໝັກໄຈກາເຮັດວຽກຢູ່ສູນວັດທະນະທຳເດັກຢູ່ແຂວງບໍລິຄຳໄຊ.

私はJICAボランティアとして、ボリカムサイ県の子ども文化センターで働いています。

 

ざっくりした読み方はこんな感じ。

・サバーイディー(ສະບາຍດີ):こんにちは

・コイスー(ຂ້ອຍຊື່) + 名前:私の名前は(名前)です

・ニンディーティーダイフーチャッ(ຍິນດີທີ່ໄດ້ຮູ້ຈັກ):はじめまして

 

いかんせん文字だけじゃ説明できんので、雰囲気だけ伝わればいいかな... 

 

今日は、ラオ語との出会いからその実践、ラオ語についてご紹介。

いざ、「ラオ語を勉強してみたい!!」って思っても、あんまり教材がないのが難点でもあるんだけどね...(タイ語ならいっぱい出回ってるんだが。)

 

「サバーイディー(こんにちは)」だけでも覚えてくれたらうれしいっす!!

 

 

そろそろこの辺で。

ではまた!!