ボリすけの協力隊活動 in ラオス

現役の協力隊員がリアルな活動を紹介

「あなたはなんで協力隊に!?」

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回はボリすけの個人的なお話、「協力隊になったきっかけ」編!

 

これまでは、実際にやってきたイベントを紹介してきて、

派遣されてからちょうど1年分の内容は、大体カバーできたかなってところ。

 

そんなタイミング、「なぜボリすけは協力隊になったのか!?」ってお話。

 

ぼくが協力隊になってから、今まで知り合った人たちも、

当然ながら、みんなそれぞれの思いや動機がある。

 

そのひとつの例として、読んでいただければと。

 

 

アメリカ志向

 

はじめにネタバレすると、

「途上国の子どもたちの人生観を広げる手伝いをしたい!!」

これが一番の動機。

 

でも、はじめから途上国に関心があったわけじゃない、ってのがポイント。

 

正直、ある時まではどっちか言うと「アメリカ志向」だったボリすけ。

というのも、中学生のときにあるテレビ番組にはまってしまった...

 

フルハウスアメリカのコメディドラマ)』!!

 

とにもかくにも、めちゃめちゃ見てた!!

高校に入ってからは、気付いたときにはDVD全16枚が机に陣取ってたくらい。

(ちなみに、『フルハウス』はシーズン8まであって、エピソード数は全192話のロングラン。)

(スピンオフの『フラーハウス』も一昨年くらいにDVD化されて買ってしまった。)

 

まぁ、『フルハウス』の思い出はまたの機会(!?)に割愛...

 

そんなわけで、アメリカへの軽いあこがれを持ちつつ、

大学でもっと英語を深めたいって思って、英文学科に入学。

 

予想以上に、帰国子女とか留学経験者とかが多い...

高校時代は英語で幅きかせてたんだが、この連中には悲しいまでに太刀打ちできん...

 

とはいえ、なんだかんだで刺激をもらいつつ、やっぱり湧いてくるこんな感情。

アメリカに留学したい!!」

 

でも「お金がねぇ...」

うちの大学には「交換留学」と「一般留学」の2種類あったんだが、

安い方の交換留学でも、年100万は必至。

「これはむりだ...」

 

「でも、せっかく大学生活、なんかおもしろい経験したいなぁ」ってときに知ったのが、

「海外ボランティア・プログラム」!!

 

「途上国かぁ、今まであんまり考えたことなかったなぁ。ここで知ったのも何かの縁かも!!」

ってことで、わりと勢いで申し込むことに。

 

フィリピンの孤児院へ2週間のボランティアが決定。

 

フィリピンの孤児院

 

今思うと、初めてのひとり海外。

でも、現地コーディネーターもいたんで、全然問題なし。

 

孤児院はというと、結構スラム臭のある通りの一角にあった。

(ひとりで行くのは危険だってことで、毎日現地の人が付き添ってくれてた。)

 

その辺りには、ストリートチルドレンとか路上生活の人とかも多くて、

当時の自分には、結構な衝撃だった記憶がある...

 

中に入ると、思いのほか、子どもたちは元気に遊んでた。

人数は30人くらい、赤ちゃん~中学生くらい。

一番多いのは(たぶん)8・9歳くらい。

 

一応はボランティア・プログラムって形になってるが、

なにをするかは特に決まってない。

・食事の手伝い

・水浴びの手伝い

・一緒に遊ぶ!!

とかを毎日やってたかな。

 

とりあえずは、様子を見つつで。

みんな初めは警戒してても、そのうちじゃれてくるのが子どもたちの性質。

 

ひたすら遊んでた!!みんな人懐っこくてかわいい!!

(これが、今の協力隊生活の原点かな。)

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そんな中で気になってたのが、「お腹が変に膨らんだ子ども」がいること。

 

コーディネーターに聞いてみたんだけど、

「フィリピンのお米は太りやすいんだよ!」とか言ってた。

 

「ほんとかよ!?」って思いながらそのときは流したんだが、

後から調べてみると、「栄養失調の症状」らしい...

 

これにはちょっとびっくり。

(当たり前って言えるかわからんけど、現代の日本じゃ見ないよね。)

 

まぁ、孤児院では一応の食事はあるけど、

あんまり栄養がありそうなものではなかった気がする。

 

「今一応は、みんな元気そうではしゃいでるけど、

 いつ病気になるかもわからん状態なんだなぁ...」

 

そんな中でも、みんな笑って楽しそうに生きてる。

「オレは今まで、なんてわがままに贅沢に生きてきたもんか...」

 

こんな感想をもちつつ、フィリピンの孤児院ボランティアを経験。

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また、本題とは別の収穫も。

 

2週間もゲストハウスにいれば、近くの人たちとはみんな顔なじみ。

中でも、子どもたちとは、めっちゃ仲よくなった!!

・バスケしたり

・果物とりに行ったり

・外にテレビもってきて映画みたり

・家でご飯をご馳走になったり

 

フィリピンは、他のアジアの国よりも英語がわりと通じる。

大人も子どもも、片言くらいなら使えるのがありがたい。

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近所の子どもたちとゲストハウスのお2人

そんで、見ず知らずの外国人にもやさしい!!

もし、このときの経験が「孤児院だけ」にとどまってたら、こんなに途上国に関心をもたなかったかもしれん。

 

ほんとにたまたま出会った子どもたち、ご近所さんたちにもよくしてもらえた感覚が、

自分で思ってる以上にうれしくて印象的だったんかも。

 

そんなこんなで、

「途上国、楽しい!!」

 

~ちょっと余談~

いろいろ調べてみると、「孤児院ビジネス」なることもあるみたい...

孤児院にいるからって、必ずしも生活に困ってるわけではないってこと。

細かいことは言えんのだが、そんな事実もあるってことの紹介までに。

~~~

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この家族にはホントに温かいもてなしを!!


志望動機 

 

かくして、途上国への関心を強めることに。

 

フィリピンを皮切りに、アジアの途上国を中心に旅するようになった。

「なぜアジアか!?」ってのは、わりと単純。

・物価が安い

・距離が近い

・同じアジアっていう親近感

 

こんなところに行った。

フィリピン・タイ・ラオスベトナムミャンマー・マレーシア・シンガポールインドネシアバングラデシュスリランカ

 

これらどこに行っても、やっぱり「途上国、楽しい!!」を忘れることはないね。

みんなやさしいし、親しみやすいし、何より雰囲気が楽しい!!

(ちょっと馴染めないこと、危なかったこともなくはないが...)

 

まぁ、そんな「楽しい、楽しい」言ってる中でも、感じることはある...

 

当たり前だけど、自分がどこの国に生まれてどんな環境で育つか、自分では選べない。

なのに、学校に行けなくて満足な教育を受けられず、ましてや毎日の食べ物にも四苦八苦するような生活も、世界にはある。

いわゆる貧困層として生まれたことによって、人生が不可抗力的に左右されるという現実...

 

とはいえ、必ずしも貧困層の人々が幸せではない、という話ではないことは、重々承知している。

そうした人たちは、必ずしも自分の今の生活に不満を持ってはいないかもしれない。

だが、それは言い方を変えてみると、今とは違う生活を知らないだけなのかもしれない...

 

ボリすけ自身は日本に生まれ育ち、教育やスポーツなどの多様な機会を通して、自分の人生観を広げ育むことができた(と思う)。

今回の話をかぶせると、途上国での経験が大きく左右したのは事実だ。

フィリピンや他の途上国で、実際に目にして体験したこと、人間的なやさしさやふれあい、独特な国の雰囲気などを通して、途上国への関心につながった。

 

自分もこんな遍歴があるからこそ、

途上国の子どもたちにも、いろんな体験の中で自分の人生観を作り出してほしい!!

って思うようになった。

 

つまり、ボリすけが協力隊を志望した動機は、

「途上国が楽しくて好きだから」であり、

「子どもたちの人生観を広げる手伝いをしたいから」である。

 

これを満たす手段として、協力隊になることを選択したというわけ。

 

だから、職種も「青少年活動」がベストだと考えた。

というのも、途上国の子どもたちに対して、一番直接的に関われるから。

 

子どもたちにとって、生活環境が人生観を広げる枷になってるんだったら、自分が現地に行けばいいじゃん。子どもたちのそれを広げる手伝いになる活動をしよう!!

 

そんなこんなで、ラオスの子ども文化センターに来てから、

いろんな海外文化の紹介イベントなり、英語・日本語の授業なり、その他の活動なりをやってきた。

 

でも正直なところ、それがすぐその子の人生観を変えることにはつながらんね...

 

とはいえ、みんなが昔を思い出したとき...

「そいえば、昔CCCにボリすけって日本人がいたよねー。」

ラオスには馴染みのない、いろんな活動いっぱいやったよねー。」

「あのときのあの活動で、こんなことに興味持ったんだー。」

なんて思ってもらえたら最高!!

 

子どもたちの「将来の選択肢」が増えることを願いつつ。

 

 

こんなところで、いまひとつ、まとまりがなかったかもだけど、

思いの丈はこんな感じ。

 

どうぞひとつの例として。 

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そろそろこの辺で。

ではまた!!