子どもの日イベント with CCC組
どうも、ボリすけです!!
勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。
現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。
今回は2019年5月に実施した、「子どもの日イベント」編!
ラオスにも「子どもの日」ってあるの?
日本で子どもの日は何月何日?
いわずもがな、5月5日。
では、世界で子どもの日は何月何日?
(答えられる人は、博識かも。)
正解は、世界的に制定されているのは、
6月1日と11月20日。
調べてみると、
6月1日 → 国際子どもの日
その他 → それぞれの国による
(日本は「その他」なんですね。)
まぁ、細かいところは抜きにして、
ラオスの子どもの日は「6月1日」です。
ラオ語でいうと「ວັນເດັກນ້ອຍ」(ワンデックノーイ)
ວັນ → 日
ເດັກນ້ອຍ → 子ども
もしくは、「ວັນປຸກຕົ້ນໄມ້」(ワンプックトンマイ)とも言われるそう。
ວັນ → 日
ປຸກ + ຕົ້ນໄມ້ → 植える + 木
「植樹の日」とでも言うのかな。
ラオスでは、日本ほど
「あぁ、もうすぐ子どもの日だね!」
って思うことはあんまりないとのこと。
でも、子どもたちの間では、
「欲しいものをおねだりするチャンス」
になってるみたい。
「へぇー」って思って、素朴な疑問。
「そういえばラオスの子どもってどんなものを欲しがるんだろう?」
そこで、みんなに聞いてみることにした。
「今欲しいものは何ですか?」って質問に対しての返事を紙に書いてもらうことに。
それがちょっと想像と違って笑ってしまった...
なんと一番みんなが欲しがるものは、
携帯電話(しかも機種を指定してくる!)
他には...
・旅行に行ってみたい
・ケーキを食べたい
・サッカーボールが欲しい
・勉強道具が欲しい
といった、子どもらしい(!?)答えもいっぱい。
たしかにラオ人は大人も子どもも携帯大好き。
でも、日本の子どもがゲームを欲しがるのと同じか。
って思うと妙に納得(携帯でゲームできるし、facebookとかtiktokも流行ってる)。
ちなみに、CCCに来ている6~18歳の子どもたちの中で、
自分の携帯を持っているのは、見た感じ「20%」くらい。
50人来ると10人くらいかな。
(大体、中学生くらいになると持ってる子の割合が増える。)
世の中ふしぎだね...
さて、日本の子どもの日は...
町を歩くと鯉のぼり上がってたりするから、なんとなく意識してしまうのでは?
柏餅食べて、しょうぶ湯に入ってとか、いろんなイメージ。
っていったことを、イベントの中で紹介しました!!
とりあえず、ラオスにも子どもの日がある!
それなら、「世界の子どもの日はどんな感じなんだろう??」
という紹介をしようってこと。
「そうなんだ、ラオスとは全然違うね。」って思ってもらえれば一つ勉強になるし、
なにより「子どもの日」なんだから、子ども文化センター(CCC)にはもってこい!
そして、ボリすけの協力隊活動のメインのひとつ、
「季節やタイミングに応じた海外文化の紹介イベント」
その最初のイベントになりました。
同期のCCC隊員が来ました!
前回すこし紹介した、
別の県のCCCで活動している同期隊員2人。
このイベントを一緒に企画し、
はるばるボリカムサイまで来てくれました!
2人とも北部のルアンパバーンとウドムサイに住んでいます。
なので、ビエンチャンまで飛行機、そこからバスを2・3回乗り継いでボリカムCCCへ。
飛行機は大体1時間くらい、バスはいろいろ乗り換えると4・5時間くらい。
ビエンチャンで1泊して、2日かけての長旅。
バス乗り場で待ち合わせて、いざCCCへ!!
~ちょっと余談~
ぼくら2018年度3次隊がラオスに派遣されたのは2019年1月末。
はじめは手続きやらオリエンテーションやら、ラオス国立大学で3週間の語学研修やらで、
ビエンチャンで1か月を過ごし、それぞれ任地に派遣されたのは2月末。
(このイベントは5月に実施したので、3か月ぶりくらいに同期に再開してなんだか感動。
当たり前だけど、日本語が話せることに感動。)
~~~
実施の1か月前くらいから相談し始めて、イベントの内容を考えていくことに。
「とりあえず、日本とラオスの子どもの日の違いを紹介しよう!」
「子どもの日と言ったらやっぱり鯉のぼり!」
「鯉のぼりの歌も!」
そんな感じで決まったプログラムはこちら。
・ラオスの子どもの日について(どんなことしているのか)
・日本の子どもの日について(かぶと、柏餅、しょうぶ湯、鯉のぼり)
・鯉のぼりの工作(紙、ストロー、楊枝、のり、テープ)
・鯉のぼりの歌(屋根より高いやつ)
CCCに着いたらみんなで明日に向けての準備をすることに。
材料の数を確認したり、
鯉のぼり用の胴体やうろこを切っておいたり。
(うろこ切りが結構時間かかった...)
材料はそれぞれのCCCにあるものをみんなで持ち合わせて、
のりとかテープの消耗品はうちで買ってもらうことに。
とりあえず事前の準備は万端!
当日の様子(午前)
午前中に「子どもの日イベント」を実施。
8時から空いているCCCにばらばらと集まってくる子どもたち。
みるみる増えていって、最終的には60人ほど。
9時過ぎにCCC内にあるホールでスタート、
はじめはラオスの子どもの日について。
このイベントでは、CCC組3人が各自担当した部分をラオ語で紹介。
まずはアイスブレイク的に、子どもたちに質問してみる。
「子どもの日って何をするの?」
うちのCCCでもあるように、学校内で踊りの発表があるところはあるみたい。
あとはゲームをしたり、お菓子を食べたり、とのこと。
次に、日本の子どもの日文化についての紹介。
そもそも日本では、
子どもの日 → 男の子
ひな祭り → 女の子
2回あるんだよー、からはじまって、
・かぶと、昔の武士がつけていた戦いの帽子で、悪いことから守ってもらうためなんだよ
・柏餅、もち米からできていて、いっぱい生きられるように食べるんだよ
・しょうぶ湯、日本人はお風呂に入るんだけど、しょうぶを入れると悪霊を追い払えるんだよ
・鯉のぼり、健康で元気に成長することを願ったり、出世魚でもあるんだよ
~また余談~
ぼくも知らなかったんですが、
しょうぶ = 勝負 の語呂合わせでもあるんですね。
また、江戸時代の武家の間では、
お祝いの時によく「のぼり」を使っていたから「鯉のぼり」になったとか。
(諸説ありそうなので、ご容赦ください。)
~~~
話が続くと飽きてしまうのはラオスの子どもも同じこと。
そこで取り入れた、「鯉のぼりの工作」!
事前準備のかいあって、材料はよゆうで足りてよかった!!
作り方としては、
・鯉っぽい形をした台紙にうろこを各々はっていく
・それをポールに見たてたストローにくっつける
・折り紙で風車を作って、その真ん中に楊枝をさす
・楊枝をさした風車をストローの上に入れる
完成系は写真はこんな感じ。
みんな一生懸命でうれしい!!
うろこをはったり、ストローにくっつけるまではいいものの...
風車を折るのが難しい!!
試行錯誤しながら自分でがんばってみるけど、
やっぱりできない子も多い...
助けを求めるころには、
折り目をつけすぎてボロボロだったり、
穴が開いていたり、
破けてたり。
教えながら最後まで自分でやってみるように促してみる。
やっと完成!!(いっしょに喜んじゃう。)
風車は風で回るようになってるんだけど、
自分で吹いてみてもいまいち回ってくれない。
するとある子が、「天井についてるファン」に目を付けたのか、
上にかざしてみると、よく回る!!
それを見て、みんな上にかざしてみるという面白い光景。
工作は思ったより時間かかって、1時間ちょっとかかったかな。
ぼくら含めてみんな、ちょっとくたびれてたけど、
せっかくだから最後に鯉のぼりの歌。
ラオ語訳と、読み方も準備していたので、
意味と一緒に説明して、歌ってみる。
最後に記念写真をとって、終了。
合計2時間半くらい。
踊りの披露(午後)
午前でイベントは終わり、
午後は踊りの披露。
というのも、省のお偉いさんがCCCを訪問。
ちょうど乾季が終わり雨季休みに入るかというシーズン。
ラオスの学校は5月に卒業して9月から新学期。
CCCに来ていた高校3年生たちの卒業に合わせて、
ちょっとした「CCC卒業式」をしに来た感じ。
うちのCCCだけなのか、スタッフと省庁の人たちとの関わりが密接。
なにかあるときにはよくいらっしゃる。
あまり上下の垣根がないみたいで親しみがわきますね。
なにかあるときには踊りの発表をするという、うちのCCCの性分。
子どもたちも当たり前のように、日ごろの成果を披露。
最後にCCCから子どもたちみんなにノートと鉛筆のプレゼント。
そんなこんなで、長くも充実した一日が終了。
赴任してから、はじめてのしっかりしたイベントの実施。
進めるにあたっては特に問題なく、文化の説明から工作、歌まで予定通りできた。
日本の子どもの日の紹介。
何より、子どもたちも楽しんでくれたのが一番!!
ぼくらも楽しかったし!!
またいろんな企画しよう。
県のホールでの発表会
そして、ラオス本来の子どもの日、
6月1日、ではなく、
5月30日に発表会があるとのこと。
なかなか立派な大ホールがあって、そこでも踊りの発表会があった。
でもこれは、近くの学校の子どもたちが踊りや歌の発表をするもの。
なので、CCCとしてではなく、一般見物人としてスタッフたちと見に行くことに。
そんなこんなで、ラオスの子どもの日も満喫。
そろそろこの辺で。
ではまた!!