ボリすけの協力隊活動 in ラオス

現役の協力隊員がリアルな活動を紹介

出張活動 in モン族の移転村

どうも、ボリすけです!!

 

勢いでブログをはじめることにした令和2年の幕開け。

現役の協力隊員が、現地でのリアルな活動をバンバン紹介していきます。

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今回は2019年9月に実施した、「出張活動 モン族の移転村」編!

 

 

モン族の移転村とダム建設!?

 

この目次じゃ、情報過多だと思うんで、

モン族、移転村、ダム建設についてのちょっとした解説から。

 

  1. モン族

 

みなさんはモン族って知ってますか?

 

正直ぼくもまだまだ勉強不足なので、

くわしい説明は割愛させてもらおうかと...

(話ふっといて、すんません。)

 

とはいえ、最低限の情報としては、

・中国、ベトナム、タイ、ラオスなどの山岳部に住む民族

・民族語であるモン語を話す

・主に精霊信仰(アニミズム)、シャーマニズムを信仰

 

ぼくのお母は、モン族って聞くと、

映画『グラン・トリノ』のイメージがあるって言ってた。

クリント・イーストウッド作・監督・主演)

 

~ちょっとネタバレ~

主人公の隣の家に引っ越してきたのがモン族一家。

最初の彼は、うさんくさそうに見下した感じで接していたんだが、

最後には命をかけてその家族を守るまでに。

~~~

絶妙なネタバレ感、おもしろそう!!

 

モン族情報はこれくらいにして、

つぎに「なんで移転村!?」について。

 

  1. 移転村

 

この経緯については、ダム建設とからめて説明。

 

・ボリカムサイ県に日本の電力会社がダムを建設することに

・そのダムは山の中に建設予定となった

・さっきふれたように、モン族は「山岳部に住む民族」

・ダムの建設予定地にもモン族が暮らしていた

・そのため、そのモン族に移転してもらう必要があった

・そこで、その会社がつくったのが「移転村」!!

(学校や保健センター、農耕地や養殖池なども整備している)

・かくして、モン族の移転村が成立

 

ぼくがはじめて、この移転村について知ったのは、

同じ県で活動していた先輩隊員からの紹介。

 

初めは、5月に移転村の見学をさせていただいた。

週末だったんで、学校は休み、人もあんまり見かけなかった。

せっかくなので、広場や保健センターなどを見せていただくことに。

 

簡単な見学ツアーが終わって、事務所に戻る。

そこで、先方の担当者から、

「移転村の学校に通うモン族の子どもたちに、

なにか活動をしてもらうことはできないか?」

との依頼を受けた、っていう流れ。

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移転村の広場

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新設されたきれいな小学校

学校の状況

・幼稚園、小学校、中学校がある

・学年ごとに1クラス(1クラス20人くらい)

・生徒は全員モン族、授業はラオ語で実施


その後、移転村での出張活動について配属先と相談してみたら、

ありがたいことに、スタッフも興味を持ってくれた。

 

そして、6~8月の雨季休み後、9月に初めての出張活動を実施。

 

事前に担当者との活動についてのやり取りを進める中で、

「何年生で何人くらいがいいでしょう?」

「何時間くらいを考えていますか?」

「どんな活動を予定してますか?」

などを調整していく。

 

そして、こんな内容に決定。

対象:小学5年生、約30人

時間:約1時間30分(午後)

活動:簡単な歌、紙芝居の読み聞かせ、折り紙、ぬり絵

 

当日の様子

 

当日は、スタッフと2人で出張活動。

交通機関がないため、車で送迎していただくことに。

配属先から、山の中に入っていくこと、1時間くらいで到着。

 

午前中、小学校と中学校の授業をさらっと見学。

みんな集中して勉強中。 

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その後、移転村の教育分野を担当している方たちから、

教育方針や課題、改善策などについての説明をしていただいた。

 

そんなところで午前は終了。

昼食後、いよいよ小学校での活動へ!!

 

午後、学校に到着してまずは職員室に。

みなさんにあいさつ。授業は1時半からとのこと。

 

さぁ、教室に行こうとすると、

ふしぎそうな視線をめちゃくちゃ感じる。

子どもたちがすごい見てる!

 

とはいえ、子どもは子ども。

好奇心旺盛なのはみんな同じ。

 

案の定、こっちからちょっかい出してみると、

きゃっきゃして喜ぶ!!

 

~ちょっと余談~

個人的によくやっているのが、

後出しじゃんけん」。

 

ラオスにもじゃんけんはあって、

紙、石、そして釘(指は人さし指1本)。

子どもとしかやらないから、子どもルールかもだけど、

1回勝負ではなく、3回か5回か、先に勝った方の勝ち。

 

あと、地域によって「じゃんけん」って言葉も違うみたい。

うちの子どもたちは、みんな「ティーニャイ」って言ってる。

~~~

 

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教室に着いたら、はじめに自己紹介。

「子ども文化センターからきたボリすけです。

今日は楽しい遊びをいっぱいやっていこう!」

 

まずは簡単なところで歌から。

歌いながら頭、肩、ひざを順番にさわってからのポンってやつ。

体を動かす系は、みんなしっかりノッてくれる。

 

~トップフア、トップパー、フワカオ、ポン

フワカオ、ポン、フワカオ、ポン

トップフア、トップパー、フワカオ、ポン

ター、フー、ダン、パーッ~

 

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緊張がほぐれてきたところで、紙芝居。

歯みがきは大事だよ、って話を読み聞かせ。

静かにちゃんと聞いてくれる。

 

3つ目は「折り紙」か「ぬり絵」。

みんなにどっちか好きな方を選んでもらった。

 

だいたい、男の子は折り紙、女の子はぬり絵。

折り紙はぼくが担当して、男の子うけのいい手裏剣を作ることに。

 

「モン族だからかなぁ!?

CCCの子どもたちよりも素直な子が多い気がする。」

 

普段なじみがないだろう折り紙。

折り方を教えてても、自分はできたからって、すぐ先に進もうとしない。

みんなが同じところまで折るのを待つ姿がすばらしい。

 

折り方としては、最後に組み合わせるところがやっぱり難しい。

ひとつずつ手伝ってあげると、先にできた子はまだの子を手伝ってあげてたり。

できたら大喜び!!

 

折り紙は早めに終わったので、

スタッフ担当のぬり絵を見にいくことに。

 

くまのプーさんのぬり絵。

「みんなってプーさん見たことあるかな!?」

「でも、ボディの黄色率が高いから、たぶんあるのかな。」

 

黄色かったり、青かったり、緑かったり...

でも、はみ出さないようにきれいに塗れてる。

 

持ってきた色鉛筆をみんなで使ってるんだが、

みんな黄色と赤を使うから、ほかの色を使ってるだけかも。

 

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そんなこんなでお互いに手裏剣とぬり絵が完成。

最後に「また来るね。」のあいさつと、記念写真で終了。

 

予定通り、1時間半くらい。

 

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短い時間だったけど、みんなと仲良くなれた気がする。

やっぱり子どもと仲良くなるには、その輪の中に入っていくことが大事!!

いっしょにじゃれあうことで、壁がなくなるね。

 

外まで見送ってくれる姿が、また寂しさをかきたてる...

事務所に戻ってから、担当者とちょっとミーティングをして終了。

 

 

スタッフとの帰りの車中トーク

・違う民族の子どもたちと関われておもしろい

・できたらまた来たい

・でもラオ語をちゃんと理解できていないかも

 

生徒はみんなモン族だけど、授業はラオ語でやってるとのこと。

ぼくのラオ語もわりとわかってもらえてる気がしたけど、

ラオ語ネイティブからすると、そう感じるのかな!?

 

また来る機会があったら、

今度は「手洗い指導」をしたいなぁ。

というのも、移転村は全体的にごみがほとんどなくて、めちゃめちゃきれい。

にもかかわらず、特に低学年の子どもの手がマジで真っ黒でびっくり。

 

うちのCCCでも「手洗い・ごみ問題」のイベントをやったから、

同じようなことができればね。

 

今度がいつになるかはわからんけど、

「またみんなに会いたいなぁ」って思う1日でした。

 

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そろそろこの辺で。

ではまた!!